ウォール街のランダム・ウォーカー<原著第13版> 株式投資の不滅の真理

  • 日経BP 日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784296115877

作品紹介・あらすじ

◆全世界で読まれている「投資のバイブル」
 1973年の初版以来、全米累計200万部を超え、「投資の名著」として絶賛されるベスト&ロングセラー、A Random Walk Down Wall Streetの最新版。本書の主張は「インデックスファンドへの投資がベスト」というシンプルなものだが、類書と異なる点は、なぜ他の投資方法がインデックス投資に比べて劣っているのかを、データを示してしっかり論じているところだ。過去のデータを鑑み、アクティブファンドの長期リターンが市場平均を下回ることを証明し、「猿がダーツで選んだポートフォリオを運用するのと等しい」とこき下ろすあたりは、読んでいて痛快かつ明快である。

 硬派な内容でありながら、数式はほとんどなく、グラフや表を多用しており、初心者にも理解しやすくなっている。間抜けなテクニカル分析手法やチューリップからITに至るバブルの話など、読み物としても面白く読める。

◆改訂版の特徴
 原著第13版は初版から50周年の記念版。著者のマルキール氏はインフレは当面続くとみているが、その中でもこれまで示してきたインデックスファンド投資が最強という論を引き続き展開する。

 新たな内容としては暗号通貨、NFT、ミーム株(オンラインコミュニティで人気になり、一時的に高値がつく株)について触れるが、これらも最終的には有効ではなく、これまでの手法の良さをさらに強調する材料となるだけである。

感想・レビュー・書評

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  • 投資の根本的な考え方を学んだ。
    短期で勝つにはやはり運的要素、感情的な要素が絡んでしまう。
    長期ならインデックスに積立を行うことで勝てる確率が上がる。
    *勝つとは個人の投資目的(ゴール)に辿り着くこと

  • もっと株式インデックスファンド激推しかとおもっていたら、債権にリートなど、資産クラスの分散も提言しており、予想外だった。
    ただし、ゴールドはお気に召さない模様。
    過去のバブルの様子やファンダメンタル分析の話など、大変興味深く読むことができた。
    誰にも実態はわからないが、多大な利益の上がる事業を行うベンチャーにお金が集まるとか、馬鹿げているようだけど、IPOとかみると、現代でも似たりよったりなことが起こってるんだろうなと。
    50年前からインデックス投資を信じ続けてきた著者なのに、個別株や小型株も好きなようで、人間味がある文書で、読みやすかったです。

  • 幅広い分散投資、毎年のリバランス、インデックス・ファンド中心の運用、ぶれない基本方針

    個人投資家は、ただインデックス・ファンドを買ってじっと持っていればいい

  • ランダムウォークってこういう意味かな。
    『コイントスでつくったチャートと株式のチャートが近似する。』

  • 難しかった。

  • ここでもやはり、インデックス投資に勝るものはないと、思い知らされる。

  • まだ読み始めたばかりだが一つだけ。
    初っ端から男尊女卑的というか、ステレオタイプに満ちた言説がいくつか見られる。
    著者の年齢を考えるとある程度は仕方ないが、大学教授になるのも証券に投資するのも男性である、という意識のもと、男性向けに書かれている書籍であるようだ。
    良書らしいので一応読むが、こういった言説への耐性が少ない(見たくない)方は、別の著者が内容をまとめた本(ぱっと例が挙げられないが図解などはあるはず)を読むのが良いと思う。

  • 内容は難しいが、スカッとする言い回しにニヤッとしながら楽しく読みました。
    「インデックスファンド最強。」ということが書かれている。

    以下備忘録

    「敵に出くわした、自分という敵にな。」

     本書は一攫千金を目指す向きには何の役にも立たない。そういう人たちは貪欲につけ込む詐欺師達に任せておきたい。あっという間に無一文になること請け合いだ。

    最善の投資スタイル → 半睡眠状態
    最適な投資期間   → 半永久的

    バックミラーだけを頼りに運転するのは危険だ。

  • 難しいところとそうでないところの差が激しい。アメリカの制度の説明も含まれているので、その部分は読んでも生かせないなと感じた。
    株式の投資信託だけでなく、債権も一定割合組み入れていく必要があ事がわかったが、難しそう。

  • 500ページもある大著だけど、土日で一気読みするほど、面白い!

    ファンダメンタル(アナリスト)派、砂上の楼閣(テクニカル分析)派、それぞれの正当性をデータから検証している。結局、いずれに対しても、インデックスファンドのバイアンドホールドの勝ちという結論になる。

    これ、読んでたら、ポストプライムの有料メンバーシップなんか絶対に買わなかったなあ。ポスプラに何万円も払うぐらいなら、この本に3千円払うほうが価値がある。

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著者プロフィール

プリンストン大学名誉教授
1932年生まれ。プリンストン大学経済学博士(PhD)。同大学経済学部長(1974-75、77-81)、大統領経済諮問委員会委員(75-77)、エール大学ビジネススクール学部長(81-88)、アメリカン証券取引所理事などを歴任。世界的な投信会社バンガードの社外取締役としても活躍。

「2023年 『ウォール街のランダム・ウォーカー<原著第13版>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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