地球温暖化 「CO2犯人説」は世紀の大ウソ

  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784299000828

作品紹介・あらすじ

9月に開催された「気候行動サミット」で注目されたのが、
スウェーデン生まれの16歳の少女、グレタ・トゥーンベリさんのスピーチ。
感情的かつ厳しい言葉による環境破壊への非難は、世界中から賞賛を浴びた。
2019年のノーベル平和賞の候補にも推薦されたという。
しかし、グローバルな環境保護は本当に喫緊の課題なのだろうか――。
地球温暖化によって一体誰が困っているのだろうか?
海洋プラスティックによる汚染が問題だといわれるが、本当に人体に影響はあるのだろうか?
自然エネルギーは本当に環境にいいのだろうか?
貧困国に経済発展より環境問題が重要だといえるのだろうか?
地球温暖化、海洋プラスティック問題などの環境汚染と、
リサイクル運動など環境保護運動の科学的検証と経済合理性を大テーマに、
環境保護運動の「おかしさ」を突く。

感想・レビュー・書評

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  • 国連が推進する地球温暖化対策イニシアティブへの懐疑論。科学的知見がまだ不足している分野であり、どちらに共感するかは読者により分かれよう。
    「もし世界中の政治家や官僚、科学技術者、国民が温暖化問題を深刻な脅威と受け止めて、これに向けての技術開発や設備投資に非合理なほどの資源を投入したとして、あとになって温暖化の予測が誤りであることがわかったとしても、後世に残るのは省エネルギーや公害対策などのノウハウや投資」だと考えれば、間違っているかもしれない国連のイニシアティブに乗っかっても結果オーライかなと割り切れる。

  • 最初だけ 

  • 地球温暖化がCO2起因なのか、これは議論が必要だと思っているが、これを科学的に人為的CO2起因ではないと説明している本なのではないかという期待を元に手を取った。

    この部分は冒頭の1章に書いてあるが(執筆者丸山さん)、参考文献に乏しく、参照をよく見ると自分の自分の出版物だったりする。これではお粗末ではないか。

    その後の章は人為的CO2起因でないことを前提とした温暖化の議論になっているので、出だしでくじかれる時点で意味をなさないと思う。

    もう少し頑張って根拠を乗せてほしかった。

  • 『#地球温暖化「CO2犯人説」は世紀の大ウソ』

    ほぼ日書評 Day746

    友人の読書録より、図書館で借りてみた。

    丹念に読めば意義のある部分も多い内容。

    本書のテーマをひとことにまとめれば「(我々が信じ込まされている)CO2の排出量を減らしさえすれば、地球の温暖化、ひいては環境破壊をストップさせられる」というのは、あまりにナイーブな議論である…ということ。

    そもそも地球温暖化というが、厳密に地上の温度が測れるようになったのは、人工衛星が飛ばせるようになった、ここ数十年のこと。
    精度に疑問はありながらも、天候データを取り始めたのも、せいぜい100年単位に過ぎない。
    数千年、百万年という単位で見ると、今議論されているレベルの「温暖化」など、誤差の範囲になってしまうくらい暑い時代も、地球のほとんどが凍りついてしまっていた時代もあった(ことが地質学研究等によって証明されている)。

    確かに、恐竜の生きていた時代は、今よりも温暖で植物も大いに繁殖していたから、あれだけ大きな生き物が生存できたというのは、常識の域である。

    そうした大きな気候変動の波から見ると、現在はむしろ寒冷化に向かっていることを示すデータも多い。

    そんな中で、ここまで「地球温暖化」が問題となり、その主犯格としてCO2が問題視される理由は、主として政治的ないし経済的利権によるものだ。

    環境活動家や、再生エネ推進派の国や企業は、端的に言えば、それを自らの利益のためにやっており、それに反対する者に対しては「環境破壊派」のレッテル貼りをすることで、容易に封じ込める。

    実際、EV推進の筆頭であった欧州は、一米国企業にその座を脅かされそうになるだけで、その主張を変えつつあるのは、わかりやすい例である。

    また、我々が日常的に気づかない側面として、研究者も自分で予算を取って来ることが昇進や昇給につながることや、表立って温暖化論に意を唱えるような論文は、査読段階で潰されるリスクもあることが、本書内で指摘されている。

    さらに、メディアによる意識誘導も問題という。「珊瑚礁の白化」を映像で見せられると、多くの人は環境破壊(=珊瑚礁の死滅)と認識してしまうが、それ自体はサンゴ(サンゴ虫)が死んだことを意味するのではなく、栄養分に満ちた海では褐虫藻がサンゴ虫と共生する意味がなくなる結果、その体から抜け出てしまった結果である、といった事実も紹介される。

    このように得るべき部分も多いのだが、主著者の丸山茂徳氏の論調が、(特に後半部分では)過度にアジテイティブで、氏の主張する「あるべき姿」に賛同できないと、せっかく本書を読んだ意味が失われかねない危険が大きいのが残念だ。

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  • その間違いは、生態系破壊の最大の原因は、
    地球温暖化でも異常気象でも気候変動でもなく、
    「ヒト」というただ一種類の動物の異常な増加だということである。

  • ふむ

  • ここに書かれていることは、恐らく正しいと思うが、何故世の中は、脱炭素祭りになるのか?
    それで、日本と日本国民が豊かにならないまでも被害を受けないようにしなければ!
    グレタは、ぐれた娘!

  • 温室ガスが全ての元凶、というのがマジョリティの中、様々な見方を教えてくれた。この分野に明るくないので、ちょっと難しかったー。

  • ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
    http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB29843931

  • 地球温暖化 「CO2犯人説」は世紀の大ウソ。丸山茂徳先生、戎崎俊一先生、川島博之先生、デビッド・アーチボルド先生の著書。地球温暖化の犯人がCO2であること、地球温暖化「CO2犯人説」は世界の常識だし、だからこそグレタ・トゥーンベリさんが気候行動サミットをきっかけに世界中で注目されているはず。地球温暖化「CO2犯人説」は世紀の大ウソというタイトルに惹かれて読みましたが、地球温暖化の犯人がCO2であることを覆すような説明には出会えませんでした。

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著者プロフィール

丸山 茂徳(まるやま・しげのり)
1949年徳島県生まれ。スタンフォード大学、東京大学などを経て、1993年から2019年まで東京工業大学教授および特命教授・特任教授。地質学、地球惑星科学を専門とし、地質学会賞、アメリカ科学振興会フェロー、紫綬褒章、トムソンサイエンティフィックリサーチフロントアワード、アメリカ地質学会名誉フェロー、瑞宝中綬章ほか受賞・受章、著書多数。

「2024年 『TEN vol.5 科学教育の現在と未来』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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