- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784299022202
作品紹介・あらすじ
1997年以降、先進国のなかで実質賃金が下がり続けているのは日本だけ。いまや平均年収も韓国やイタリアよりも低い。一方で株価は3万円近辺で高止まりの状況が続いている。このいびつな経済状況の理由はなんなのか。コロナ後以降の日本の経済、労働者の賃金はどうなるのか。これら素朴な疑問を経済専門家に聞くオムニバスのインタビュー集。7人の専門家を予定。
感想・レビュー・書評
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興味を引くタイトルでターゲットを引き寄せてからイデオロギー注入本
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日本の平均年収は400万円台。
パート、派遣社員だと200万円台の人もいる。
日本は今や輸入大国である。
企業も家計も円高によって恩恵を得る時代 -
内部留保
労働生産性
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日本人の給料はここ20年ほどほとんど上がっていないという。その原因について、7人の識者・論客が語っている。
このうち何人かの説はもっともだと思うし、逆に、そうかなと疑問の残る人もいる。ただ、インタビューという限られた枠組み、紙数の中での主張なので、正直言えば、どれが正しく、どれが間違っているかは判断のしようがない。
個人的には、浜矩子の言うことが中々面白く感じた。それまで、トンでも学者だと思っていたが、案外説得力があった。 -
偏った人選だなとはおもったが、一方日本人の給料に関する現状とここまでの流れがいかに危機的なものなのかを知る上で非常に参考になった。使い古された用語だがケインズ経済学の「合成の誤謬」の話は、非常に納得できた。インターネットでの知識の共有がこれまで一定数存在した「あまり物事を考えてない人」を減少させ、「合成の誤謬」の状況を推進してしまっているのではないかと感じた。
揚げ足取りではなく、こういう議論をこの本の著者たちの支持政党でもやってくれれば良いのではないだろうかと思う。 -
年功序列と終身雇用
心を病むまで働いても弱体化した中流世界。
このままだと外国に出稼ぎに行く必要性を感じる。 -
※読んでいる
・イギリスはEU離脱による影響あり。今後は人手不足を補うために賃料の底上げが予定される。
・アメリカでは社会格差が非常に大きくなっており、その差は「代替が効かないハイレベルな仕事」と「誰でもできる仕事」。金融業は高給。