猿と人間

著者 :
  • 宝島社
2.79
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本棚登録 : 92
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784299035783

作品紹介・あらすじ

『シャトゥーン ヒグマの森』(『このミステリーがすごい!』大賞・優秀賞受賞作)、
『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』(大宅壮一ノンフィクション賞&新潮ドキュメント賞受賞作)
の著者が描く、新たな恐怖と惨劇!

狂暴化した850頭の猿が襲いかかる!!
凶悪な人喰い猿の群れを前に、鴨猟にやってきた父子が立ち向かう術は――

戦慄の超パニック・サバイバル長編!


ジビエレストランを経営する父・誠一郎に連れられ、人里離れた集落に狩猟にやってきた高校一年生の加藤英輔。
両親は離婚しており、母親は来月再婚する。離れて暮らしている父と、最後の親子水入らずの時間を過ごすなか、英輔は森に何か不穏な影を感じていた。
やがて忍び寄る猿! 猿!! 猿!!! ひときわ体の大きい、顔の黒い猿をボスとした百匹以上の群れは狂暴化し、二人に襲いかかり――!

感想・レビュー・書評

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  • 『ファントム・ピークス』のような世界観を期待して読んだのだが、全然違っていてがっくりです。

  • 狂暴化した猿が、そこにいる人間を襲う。
    動物が人を襲う話は少なくはないが、いまいち描写に難がある。
    人間の皮膚をこそげ取って口に運ぶとか、これはグロを狙ったものなのか。
    猿に襲われて父親が殺された後、息子が大学の研究室の人たちと共に猿と対峙するが、高校生の彼がリードするのは少し無理があるかも。

  • 父も犬もみんな殺される、リンチという言葉が合う。
    リンチにされミンチにされるというインパクト
    だけど、主人公の豹変について行けなくなる。
    ヒロイックな大学生の展開とかすごい不自然でリアリティが無い。
    ここまでくると人間描写がいらない気もしてしまうのが残念

  • あっという間に読み終えた。特にテーマ性もなくひたすら猿と戦うシーンの連続。それはそれでなかなかの迫力で一気に読めるが、読み終えたあと物足りなさも感じた。

  • ひどい話である。ただ猿が人を襲い、人が猿を殺すだけ。なぜ猿が人を?の疑問にはいっさい応えてくれない。

    人里離れた”いかにも” な設定。
    読みながら、この人は生き残らないんだろうなぁと思うとそうなる。

    中身はチープだが、一気読みせずにはいられないスピード感で物語は展開する。
    が、読後に何も残らない。

    もっと動物の生態をドキュメンタリーのようにじっくりと描いて欲しい。

  • ウォーキングデッドのゾンビが猿になった版。ストーリーもシンプルで猿と戦うの一点。人物描写も上手く描けてて、戦闘シーンも迫力あってよかった。猿に知能があればこういう事もあり得るかも、と、ゾンビよりも真実味があって怖かったよ。

  • 日本猿850頭VS人間8人+秋田犬1匹の戦い。戦いが始まる前に既に1人殺らていた。そして次々と猿達に襲われ1人また1人と消えてゆく。ゾンビ映画を彷彿させるようなパニック小説。猿の狂暴さに恐怖を覚えながらも読む手が止まらない。若干の設定の甘さは有るもののそれを補う迫力と逼迫感というか切迫感と言うのか、とにかく映画を観ているような感じでした。架空の存在のゾンビよりも実在の存在の猿。実際、集団で襲われたらひとたまりもない。それが人肉の味を覚えたらと思うと、現実味のある恐怖しかなかった。

  • 850頭の凶暴な日本猿VS人間。また1人、1人と猿にやられて死んでいく人間たち。この猿だらけの絶望的な状況から生還できるのか!?ところで『シャトゥーン』の時も思ったが、危機的な状況の中でも人間同士が争ってる場合じゃねーだろ!!それにしても野生動物は人間より強い。人間なんてひとたまりもないなあ〜

  • 雑な話だった。
    主人公の変わりっぷりよ。
    ハッピーエンドなのか。
    でもマレーシアで猿に狙われた経験から、
    これは実際にあったらめちゃ怖いとは思う。

  • 人里離れた限界集落に、狩りに訪れた親子。突如として彼らに襲い掛かったのは、狂暴化した850頭の猿だった。たいした武器もなく孤立無援の中、この恐るべき状況から生き延びることができるのか。スリリングなパニックホラーです。
    この作者さんの作品といえば、巨大なヒグマが襲ってくる「シャトゥーン」なのですが。さて、でっかいヒグマが一頭襲ってくるのとどちらがましでしょうか……いや、どっちも嫌だしどっちも無理!!! 実際のところ、日本猿10頭くらいでもけっこうな脅威だと思うのに、850頭って圧倒的な絶望感しかありません。なぜいきなり襲ってくるようになったかの理由がないのもなお怖いです。
    とりあえず主人公は間違いなく助かるはずだと信じて読んでいましたが。それでもハラハラドキドキが止まりません。一気読み必須の一冊です。

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著者プロフィール

1965年生まれ。小説家。北海道大学中退後、新聞記者になり、 第5回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞を受賞して2007 年『シャトゥーン ヒグマの森』(宝島社)でデビュー。2012年、『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』(新潮社)で第43回 大宅壮一ノンフィクション賞と第11回新潮ドキュメント賞をダブル 受賞。他の著書に『七帝柔道記』(KADOKAWA)、『木村政彦 外伝』(イースト・プレス)、『北海タイムス物語』(新潮社) などがある。

「2022年 『猿と人間』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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