横浜・山手図書館の書籍修復師は謎を読む (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
- 宝島社 (2022年11月5日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784299035950
感想・レビュー・書評
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書籍修理師を探偵役に据えた一応ミステリ
一応というのは話の体裁がそうだということ
説得力を欠く設定であるうえ、事件の根幹にその設定が関わるため、全編通して空々しさが漂うように感じてしまった
書籍修復の描写は興味深かった詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
登場人物は魅力的だったと思う。第一話の結末が驚いた。ヨミくんへ、司書は物語の内容覚えられてなくても大丈夫だと思うよ(私も内容全部覚えてないし。読後感くらいで。知識はあるに越したことはないけれど検索方法も色々あるから)
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なんか…不思議なお話だったなぁ…。
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『娯楽』★★★☆☆ 6
【詩情】★★★☆☆ 9
【整合】★★☆☆☆ 6
『意外』★★★☆☆ 6
「人物」★★★☆☆ 3
「可読」★★★★☆ 4
「作家」★★★☆☆ 3
【尖鋭】★★★☆☆ 9
『奥行』★★★☆☆ 6
『印象』★★☆☆☆ 4
《総合》56 D -
本を読むのが好きな大学生読也は図書館でアルバイトとして働きはじめた。書籍修復師の波々壁は、本に心が囚われて死んでしまうことがあるというが……。
本に心が囚われるという設定はひじょうに面白い。書籍修復師という存在がどういう仕事をしているのかも、あまり物語に出てくるものではないのでよかった。本に心を囚われた人間を主人公たちは助けようとするが、助けられないこともあり、すっきりしない展開が多いのはあんまり好みではないかも。波々壁も主人公もあまり特徴がなく淡々と話が進む感じがするのも、もう少しユーモアとかあればいいのにという気がしないこともない。 -
『定価のない本』を読んだ後にブクログでオススメされてこちらを読みました。なんとなく古本シリーズで続けてきましたが、こちらはあまり好みではなかったです。ミステリだからなのかもですが、あっさり人が死ぬのはちょっと、、
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私は苦手な話でした。図書修復に興味があったので、買ってみたけど…。修復には、そんなに触れられていず、ネタバレ本も、よくわからない繋がりで、何より、本にのめり込む部分の描写が、私とは決定的に違うという。
修復も、高校の時に司書教諭の方がおっしゃっていた事よりも浅い内容で、うーん。今は、本の修復って、こんなもんなのかな?人にはススメません。 -
タイトルの書籍修復師は、バイト先の波々壁だった。囚われた本を突き止めるのは、難しくデリケートで、読也が技術を習得するにはまだまだ時間がかかりそう。難しい内容だった。