履き忘れたもう片方の靴

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 39
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (181ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309008844

感想・レビュー・書評

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  • 大石さんらしい作品だなと思いました。大石さんの別な作品はまた読みたいと思います。

  • 談話室の性的倒錯のお話教えてっていうのの中で紹介されてて気になったので。
    スカxロ描写まであって中々きっつかった…。

    作中ではローラさんが好きだった。

    主人公に何もないというより、自分の美しさに取り憑かれたという感じなのかなーと思いました。

  • あらゆる感情を淡々と語ることに徹した作品。舞台の中で繰り広げられている光景は奇怪で恐ろしい物なのだが、当たり前のように著述された文章に恐怖や悲哀といった感覚を麻痺させられる。登場人物の会話文を鍵括弧を使用しないで綴ることも、この作品から”人間味”や”暖かさ”を殺ぐ効果を持っている。
    主人公の視点で描かれているものの、彼の内面を覗かせる文章は殆ど無い。それは、単なる執筆上の手法ではなく、彼が内面を持っていないために必然としてそうなったものなのであろう。彼は自身を見失っていて、また、物語が進むにつれて完全に自身を失っていく。それも淡々と。

    痛みも悲しみも恐怖も欲も暖かさも冷たさも。あらゆる人間としての感情を一時だけ失わせてくれるなんとも不思議な物語だった。

  • ツボでした。

    眩し過ぎて涙出る。

  • 奥深い

  • 読み終わっての第一声
    「意味不w何だこれ。」
    いや、これは理解して読まなくても良いんだろうが。
    ムーラン・ルージュとかヒムロとかパルテノンとか、お、と思う文字が出て来て何か嬉しかった。
    度々、ヒカルが回想するのが好き。
    キリギリス…(´;ω;`)

  • 自分の欲望を持たない人間が自分の中に住んでるのかもしれない。
    それでも、それはとても切ない事で、
    欲望を表に出す人間をとても羨ましく思う。

  • (2008-9)大石圭氏のデビュー作、絶版だから読むチャンスはないと思っていたけれど、
    チャンス到来(笑
    ホラーっと思い込んでいたので、かなりひいた〜。
    でも、怖いっと思った。
    主人公があまりにも無意思というか、こういう人間は、何するかわかんないよなぁ的な怖さ。

  • ゲイの話ですね。
    高校生の俺にとってとんでもなく衝撃作でした。
    語り口調が退廃的で絶妙。

  • 大石圭のデビュー作です。絶版になってたのをやっと手に入れました!!(嬉)
    いやぁすごいね、圧倒的な孤独と言うか、孤独すらも感じさせないほどの無意思と言うか。
    淡々とした文章が圧倒的に迫ってきます。
    内容は結構エロティックなんだけどね(笑)

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著者プロフィール

1961年、東京都出身。法政大学文学部卒業。93年、『履き忘れたもう片方の靴』で第30回文芸賞佳作を受賞し、デビュー。『アンダー・ユア・ベッド』『殺人勤務医』『絶望ブランコ』『愛されすぎた女』『裏アカ』など、著書多数。2019年には『殺人鬼を飼う女』『アンダー・ユア・ベッド』が立て続けに映画化され、話題に。

「2023年 『破滅へと続く道 右か、左か』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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