こうちゃん

著者 :
  • 河出書房新社
3.78
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本棚登録 : 462
感想 : 60
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  • Amazon.co.jp ・本 (79ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309016214

感想・レビュー・書評

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  • 酒井駒子さんの絵に惹かれて手にとった一冊。
    ストーリーは正直、よくわからなかったのですが、絵に、心をかきたてられました。
    なんだか不思議な本でした。

  • なんだかそら恐ろしいような気がして恐る恐る読み進める。
    そうするうちに、気持ちが温かくなって子供の頃、私にもこうちゃんがいた様な気持ちになった。

    須賀敦子の空気や風を感じさせる重く響く言葉が特徴的。

  • 詩と絵

    う~ん。
    詩は好きなのですが、この本はオシャレ感が好みではなかったです。
    「こうちゃん」が童心のことなのかはわかりませんが、
    やや書いている大人のあざとさを感じました
    むしろ絵は直球で元気いっぱい系の絵にしたほうが好みです。


    また、連載をまとめたものでもないのに、
    内容的に1冊が長く、ややしつこい印象でした。

  • 須賀敦子さん(1929~1998)、初読み作家さんです。酒井駒子さんとのコラボ「こうちゃん」(2004.3)を読みました。「こうちゃん」、不思議な物語です。童話でしょうか、随筆、はたまた哲学書でしょうか・・・? 「あなたはこうちゃんにあったことがありますか。」瞼を閉じ耳を澄ませば、心に浮かぶのかもしれませんね。人間の心、喜怒哀楽、孤独、夢と希望、そして故郷(幼年・少年時代)を想起させてくれます。

  • 大人の絵本。四季折々の様子と子どもの姿のこうちゃん。酒井駒子さんの絵と美しい文章で引き込まれる世界観。

    枕草子の春はあけぼの…を読んでいるような、繰り返しさまざまな表現で描かれる風景描写が魅力的でした。
    個人的にこうちゃんとは、自分の中にいる忘れてしまった子どもの頃の心なのではないかと思います。
    だからこうちゃんを、振り返ってあげてください。普段放っておいて、思い出すこともない自分自身の子どもの心を大切にしましょう、なんておセンチな気分になってみたり。

  • 酒井駒子さんの挿絵がいっぱい。29ページの絵が一番好き。須賀敦子さんの文章もふんわり優しくて素敵だった。不思議なこうちゃん。

  • こうちゃんってなんだろう?酒井駒子さんの絵は柔らかくてやさしくて,文章に溶け込んでいる.無くしたものを探すような,失ってしまった大切なものが甦ってくるような,そんな味わいのある世界でした.

  • 不気味な存在のこうちゃん。酒井駒子の挿絵とあやうくて儚いこうちゃんがマッチしてる。

  • 空気が重くて、しっかり読めなかった一冊。この方の画風は好きなのですが、お話がしっくりこないようで。好みによるのだと思います。

  • こうちゃんって何のことかと考えてみても像を結ばないままだった。それでも、こうちゃん的なものは確かにいて/あって、気配を感じることはできるのだ。

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著者プロフィール

1929年兵庫県生まれ。著書に『ミラノ 霧の風景』『コルシア書店の仲間たち』『ヴェネツィアの宿』『トリエステの坂道』『ユルスナールの靴』『須賀敦子全集(全8巻・別巻1)』など。1998年没。

「2010年 『須賀敦子全集【文庫版 全8巻】セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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