みずうみ

  • 河出書房新社
3.15
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本棚登録 : 589
感想 : 103
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309018096

感想・レビュー・書評

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  • 「麦ふみクーツェ」が思いがけず面白かったものでつい読んでしまった。やっぱりあれは例外だったんだな。寓話やファンタジーは基本的に守備範囲外だ。

  • 読み進めるのがしんどい。
    面白くないわけじゃないんだけれど、自分の世界が強すぎて感情移入できない分、理解するのに時間がかかる。

  • 今生きている「流れ」とは全く別の「流れ」の中で生きる人々を目の当たりにする。みずうみの水が溢れ出て、絶やさず流れゆくように、全てのものの”つながり”を辿っていくような、静かな感覚。

  • 2009年10月12日読了。
    なんとも言えない話だった。
    いしいしんじ的なんだけど、面白かったかどうか聞かれると微妙。
    多分、今までのものと違って、ストーリー性があまりなかったからかもしれない。
    ただ、一切関係ないように見える3つの章が、根底ではみずうみで繋がっているというのはよかった。
    個人的には第一章が大好き。いままでのいしいしんじらしい作風だった。
    あと、読んでいる間ずっと、温かいような、冷たいような、そんな水の膜に覆われてるような気分になった。

  • うーん。
    嫌いじゃないけど好きでもない。

  • とっつきにくかったけど、途中からぐいぐい引き込まれて、
    これは自分のための物語ではないかとおもったほど魅せられた。

  • はじめての いしいしんじ 長編小説。

    一章目の、あたりまえに描かれるファンタジックさと
    よく見知っている日常の、ぞっくりする曲がり角と
    各人の状態を淡々と描く三章目と。

    見慣れた風景と、ぐんにゃりまがった風景の間の文章だエーアー。

    レーイレーイ

  • 水って不思議だなぁ、と思った。

    そしてやっぱりこの人の書くものの
    印象も不思議な感じがずっとしている。

    舞台はどこでもないような気がするのに、
    アメリカとか日本とか出てくる。
    普通に暮らしている場所での話なのに、
    でも全然違うようなところの話であるような気がする。

  • イエーン、トーロップ、フィー

  • 男は自分こそが雹であり、石の破片であり、浜辺に打ち上げられた骨である、という、安らかな絶望に包まれていた。声がその骨に血肉を加える。
    (P.165)

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著者プロフィール

いしい しんじ:作家。1966年、大阪生まれ。京都大学文学部卒業。94年『アムステルダムの犬』でデビュー。2003年『麦ふみクーツェ』で坪田譲二文学賞、12年『ある一日』で織田作之助賞、16年『悪声』で河合隼雄物語賞を受賞。そのほか『トリツカレ男』『ぶらんこ乗り』『ポーの話』『海と山のピアノ』『げんじものがたり』など著書多数。趣味はレコード、蓄音機、歌舞伎、茶道、落語。

「2024年 『マリアさま』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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