- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309018096
感想・レビュー・書評
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「麦ふみクーツェ」が思いがけず面白かったものでつい読んでしまった。やっぱりあれは例外だったんだな。寓話やファンタジーは基本的に守備範囲外だ。
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読み進めるのがしんどい。
面白くないわけじゃないんだけれど、自分の世界が強すぎて感情移入できない分、理解するのに時間がかかる。 -
今生きている「流れ」とは全く別の「流れ」の中で生きる人々を目の当たりにする。みずうみの水が溢れ出て、絶やさず流れゆくように、全てのものの”つながり”を辿っていくような、静かな感覚。
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2009年10月12日読了。
なんとも言えない話だった。
いしいしんじ的なんだけど、面白かったかどうか聞かれると微妙。
多分、今までのものと違って、ストーリー性があまりなかったからかもしれない。
ただ、一切関係ないように見える3つの章が、根底ではみずうみで繋がっているというのはよかった。
個人的には第一章が大好き。いままでのいしいしんじらしい作風だった。
あと、読んでいる間ずっと、温かいような、冷たいような、そんな水の膜に覆われてるような気分になった。 -
うーん。
嫌いじゃないけど好きでもない。 -
とっつきにくかったけど、途中からぐいぐい引き込まれて、
これは自分のための物語ではないかとおもったほど魅せられた。 -
はじめての いしいしんじ 長編小説。
一章目の、あたりまえに描かれるファンタジックさと
よく見知っている日常の、ぞっくりする曲がり角と
各人の状態を淡々と描く三章目と。
見慣れた風景と、ぐんにゃりまがった風景の間の文章だエーアー。
レーイレーイ -
水って不思議だなぁ、と思った。
そしてやっぱりこの人の書くものの
印象も不思議な感じがずっとしている。
舞台はどこでもないような気がするのに、
アメリカとか日本とか出てくる。
普通に暮らしている場所での話なのに、
でも全然違うようなところの話であるような気がする。 -
イエーン、トーロップ、フィー
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男は自分こそが雹であり、石の破片であり、浜辺に打ち上げられた骨である、という、安らかな絶望に包まれていた。声がその骨に血肉を加える。
(P.165)