- Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309024158
感想・レビュー・書評
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自分が死んだら周りの人たちはどんな反応するんだろう。その願い<葬偽屋>が叶えます。人の本音が見えてくる本格人情ミステリ!
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葬儀屋、ならぬ、葬偽屋の物語である。殻と呼ばれる本人そっくりの人形を作って偽の葬儀を執り行い、列席者の反応を確かめるという仕事である。終わった後には必ず偽の葬儀だということを明かす、などいくつかのルールがあるが、基本、依頼は断らない。煩悩時の原液住職・殺生歩武の副業なのである。元保険調査員で、わけありのセレナ、殻の製作者であり、カフェサボタージュのオーナーの黒村が一応スタッフである。依頼者が抱える問題を調査し、葬儀を行って周りの反応を見ることで解決に導くのだが、怪しげな仕事の割には心温まる結末に落ち着くのが不思議でもある。最後には歩武自身の過去も、セレナのしがらみも、黒村の屈託も、納まるべきところに納まり、物語自体も、一応ハッピーエンドと言えよう。葬偽屋の仕事ぶりをもっと見たいと思わされる一冊である。シリーズ化希望。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アレゴリーを知るとふと目にした蝶やシャボン玉まで見方が変わってしまいます。
表紙がインパクトあってセレナって大人っぽい人をイメージしてたけどやっぱり森晶麿先生の好みが出てる。
言葉ではっきり言わなくても愛されてるんだもん。パートナーっていい言葉だぁ。 -
自分が死んだことにして偽の葬儀を行う「葬偽屋」を訪れた5人の物語。シュールな設定はユニークで面白いのですが、繰り出される美術蘊蓄は門外漢にはちとつらいです。シリーズ化希望。
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森さんらしい蘊蓄。偽の葬儀屋。
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まあまあ楽しめた。
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ドラマ化したらうけそう