クリスマスを探偵と

著者 :
  • 河出書房新社
3.56
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本棚登録 : 1964
感想 : 251
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  • Amazon.co.jp ・本 (80ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309026169

感想・レビュー・書評

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  •  クリスマスのローテンブルクの街を、浮気男を尾行して歩く探偵・カール。尾行相手が豪邸に入ったところで、公園のベンチで休憩を兼ねた見張りを続ける。ベンチの先客の男はサンドラと名乗り、2人はクリスマス談義をする。カールが心に抱く、クリスマスの嫌な思い出とは?


     図書館本。
     伊坂氏のアマチュア時代の作品を改訂したものだそう。
     クリスマスストーリーなので結末はバッドなわけはないのだが、カールの過去話がなんとも気の毒……。

     しれっと絵本の棚に置かれていたが、挿絵が多いってだけで、普通に一般向けの短編小説。「これ読んで!」ってお子さんが持ってきたら……親子ともども戸惑いそう?!

  • 大人なクリスマスストーリー
    やたらと疲れた人間くさい話から結末は夢のある話に。。

  • 伊坂さんの絵本があることにビックリ。子供向けと言うよりは大人が読む絵本。クリスマスプレゼントに良いと思います。探偵が話していた男は実はサンタクロース?
    ずっと父親を嫌っていたカールだったが、尾行している時に会った謎の男と話をするうちに、本当の父の姿が見えてくる、感動というか心温まるお話だと思いました。

  • 伊坂幸太郎さんの絵本。
    クリスマスに尾行中の探偵が休憩のためにたちよった公園でサンドラ、と名乗る男性と出会う。
    短い話だが、ちゃんとオチもあり楽しんで読めた。

  • 解釈の仕方っていうのが伊坂さんらしい
    ものごとは決めつけずに、柔軟でいたい
    裏読みするとか可能性とか「こじつけ」とか
    見方を変えると世界は広がるということ

  • 2021.12.26

  • 大好きな伊坂幸太郎の絵本ということで拝読。
    やっぱり伊坂作品は普通の小説で読むのがいいかな!

  • 全文書き直したとはいえ、こういうプロットや展開をデビュー前にしたためていたと言うのが、すごいんだろうなと思います。しっかり、著者のカラーも出ているのですね。そして、それを書き直すことによりこう言う作品になる。プレゼントと言う形になるように素晴らしい絵がついて、まさに物語もワンランク上の仕上がりに。少し早いがクリスマス気分をじんわりと味わえます。

  • 絵本,,,
    挿し絵は多いけど、エルマーと竜くらいな字がメインですかね
    挿し絵の雰囲気はピッタリです
    海外の空気感✨

    探偵がしばらく会っていない好きではなかった父の尾行をすることに
    張り込み中に出会った若い男に子供の頃の話をしますが,,,
    思っていたことと本当のことは違うのかもしれない

    伊坂さんらしいのですが不思議ワールドで楽しめます
    大人向けのクリスマスの本ですね

  • コロナ渦で未だ全てを解放していない7月の図書館で立読み。

    大人向けクリスマス絵本。
    舞台はドイツ。登場人物は外国人。あらら、伊坂らしくない。と思ったら大学生の頃の作品に加筆したものとのこと。しかしながらストーリーは伊坂ワールドそのものでした。

    中学生までサンタの存在を信じていた娘に、それは正しかったんだよとプレゼントしたい一冊。

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著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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