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本 ・本 (160ページ) / ISBN・EAN: 9784309027975
感想・レビュー・書評
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自由な登山家(というか冒険家)のダンナさまを支える?奥様のエッセイ。
自由人のダンナを心配したり、逆らうとめんどくさいから合わせたり、現代を生きる子どもとの微妙な調整をしたり、まったく他人事とは思えず共感。
でも、奥様もお子さんたちも、うまくバランスをとって生活をしていてうらやましい。
基本はダンナさま、お父さんを尊敬してるのでしょうね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読んで元気になった。夫がパワフルすぎる。こんなに自分のやりたいことをやれるなんて。それでいて発言が明確。
でも、妻は大変だろう。かなり。でも、我慢してます感が文章に現れていない。そこがすごいと思う。鶏の話が印象に残った。卵をかえすのって人工で出来るんだ。すごい。 -
やっぱりな。というのが感想。奇人の連れ合いは常識人。じゃないと家庭が崩壊する。
小雪さんは、大学ワンゲル部の部長だったのだから、夫のすごさも理解できるし、適応能力もある。文祥さんが惚れ込んで結婚しただけのことはあるなあ、と。
しかし、こういう夫を持つ苦しさも描かれている。
1か月もほぼ音信不通の状態で山にいる夫。幼い子ども二人と、心配しながらも日常に追われる日々。やっと夫が帰ってきて、不満を愚痴りたい気持ちをぐっとこらえて、「あなたが留守の間、大変だったんだよ」と言ったら、すかさず「いや、俺のほうが絶対大変だった」って。(p33)
いや、もちろん命がけの冒険をしてたんだからその通りでしょうよ。でも、自分一人で幼児を世話する1か月も、命の危険はなくても、かなりストレスフルで疲れる。そこは労ってくれてもいいんじゃないか。夫であり父親であるんだから。
最初の頃は夫が出掛けると心配で不安な毎日を過ごしたが、だんだんいなくなるとホッとするというのも、あるあるだな。
でも、基本的に自然や自給自足、持続可能な生活が好きという共通点があるし、文祥さんがぶれない信条を持ち、変人ではあっても知的で愛情深い人だから、夫婦を続けていけるのだろう。
たた、父親がキョーレツすぎると子どもは「自分は普通だ」と思うから、大変かもしれない。
服部家の末っ子が、ニトリでインテリアを揃えたい、ハワイ旅行して将来は積水ハウスに住みたい(p127)と言う気持ちもわかる。平凡な親だと、子どもは「あの人何が楽しいんだろう、もっと破天荒に生きられないのか」なんて思うものだが、破天荒な親だと「どうしてもっと普通に生きられないのか」と思うもんなのね。
イラストもとても良かった。ペンの輪郭に色鉛筆で彩色してあり、小雪さんの柔らかな人柄が伝わる。美大出てるので、デッサン力も確か。文祥さんがそっくりなので、子どもたちやご本人も本当にこんな感じなんだろう。
結婚するとき、妻の姓にしたのは、文祥さんが「男女関係なく格好いいほうの姓を選ぶべきだ」という考えだったから、と書いてあった。(p15)そういうところは、格好いいな。 -
なかなか世間一般の常識に逆らいながら生きて行くのはタフだなあ。
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登山家の服部文祥さんの奥様が書かれた本で、一家の暮らしぶりが描かれていました。
夫が図書館で借りたので、私も読んでみました。
私たち夫婦の中で文祥さんは奇人変人(サバイバル能力が凄すぎてという意味で)扱いで、例えばアウトドア中「文祥さんならコレ食べるよね」とか「このヤブの中から文祥さんが出てきたりして」等々、会話の中に時々出てくるある意味身近な存在です(笑)。
そんな彼が結婚していると知った時は、一体どんな奥様なんだろう?と同じ女性として興味があり、それがTVで奥様を拝見し、ごく普通の私と変わらない感覚の持ち主であると知った時には驚きました。
本書では、文祥さんの強烈な個性に葛藤しながらもそれを受け入れ、大自然に感謝しながら三人のお子さん+鶏・犬・猫との生活をナチュラルに楽しむ姿がとても魅力的でした。
奥様、適応能力が高いんですよね。そして、お子さんたちは家族を(父を)意外と冷静に見ているなという気がしました。
文祥さんの著書の裏話的な話なんかもあって面白かったし、イラストもかわいらしくてほっこり。
はっとりさんち、ご近所だったら楽しいだろうなあ。夫が弟子になりそうでコワイけど(笑)。 -
夫の文祥さんのエッセイ先に読んでいたので、奥さん側のエッセイが読めてよかった。
小雪さんの苦悩、少し身近に感じた。 -
周りは大変だったのりするんじゃないかなぁ。
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ご存じ服部文祥さんの奥さん、イラストレーターの服部小雪さんのイラストエッセイ集。文祥に振り回されながらもそれに順応し、結局自分も楽しんで生活していくのは、彼女のもともとの性分なのだと思う。崖の家への引っ越し、鶏の世話、鹿の解体、ナツ(犬)と猫の飼育など、最初は嫌がっていたが最後は自分の方がのめり込んでいく。猟で仕留めた鹿が運び込まれる家なんて。。。
でも服部文祥と結婚することを決めた時から、こうなることは分かっていたのかも。 -
2024年5月1日読了。図書館で借りた。
著者は服部文祥さんの妻である。
楽しいんだけれど、複雑な部分もあるのは読む前に想像していた通り。読んだ限りでは思ったよりも小雪さんが楽しんでないような気がして気の毒だなと思った。
文祥さんに押されて結婚したと前に読んだ本にあったけど、本能的に我を通せる相手というのを見分けて小雪さんを選んだのではといらぬ想像が働いてしまった。
エアコンを入れるか入れないかのところでも、ちょっとなあと思った。
服部文祥さんへの見方がまた変わった。