かか

著者 :
  • 河出書房新社
3.35
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本棚登録 : 3104
感想 : 334
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309028453

感想・レビュー・書評

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  • いや、すごいな…。
    宇佐見りんの表現力と世界観。
    独特なのに圧巻です。
    他のも読んでみようかな。

  • 装画:Little Thunder さん
    装丁:佐藤亜沙美さん

  • 本を読んでる最中にこんなに泣いたの初めてかもしれない。語り口調がわたしに合っていた。女であること、子供と大人の狭間、親との関係、将来の不安、全部共感できて痛いほどだった。

  • 一年前くらいに途中まで読んだけど、方言のせいで内容が入ってこなさすぎて諦めた。何故か急に読みたくなって読んだらするするはいってきた。この文体で以前は引っかかって読めなかったけど、今読み終わるとこの文体でないとかかは成り立たないと思えた。私は今宇佐美さんがかかを出した歳と同じだけど、もうこんな本書いてるなんて恐ろしい。

  • リタイア
    生々しすぎて無理だった
    読みにくかった

  • かか
    宇佐見りん

    ∞----------------------∞

    方言やら「かか弁」やらで少し読みにくいのだけど、理解しようと思いながらじっくり読むので、その分深く入ってくる。そして次第にかか弁に慣れてしまう自分もいる。

    ちょっと文学的だと思ったのは、かか弁のせいなのか、うーちゃんのかかへの想いからくるもなのか。
    かかのことを嫌いとつ言いつつ、本当は産んで無垢に育てたい、生まれ変わるにはかかは死ぬしかないっていう感情は不思議だけど、自分の人生をリセットしたいって言うのと似てるかな?違うかな?

    物語全般が弟への語りかけというのも印象的だけど、姉弟の仲が良いというよりは他に深く語れる人が居ない。
    家族以外はSNSの相手しか出てこなかったし、しかも大きな嘘をついた挙句に咄嗟に削除してしまった。
    メンヘラ的な絡んで欲しいと言わんばかりの内容にはイラついて、でも結局自分も同じようなことをしたり、対抗するのが死だと判断するところや、真剣に考えてくれた人に対して怖くなって削除してしまうことは、誰しも(やるかどうかは別として)考えることかもしれない。

    みっくんって巳がつく名前ってことで良い?

    2023/03/22 読了 (図書館)

  •  独特の言葉使いが、慣れなかったが、逆に物語の中にどっぷり入り込めた。
    かかのせいで不登校、浪人になったうーちゃん。19歳の女性の痛みが、伝わってくる。SNSの世界の描写もリアル。
    かかが憎いが、本当に好きなんだなと思った。

  • わかんないけど読める

  • 逆行する形で読んだから荒削りな感じは受けた。一つ一つのシーンの意味が取れなかったりとか。でももしかしたら作者の描きたいものが一番ダイレクトに出ているのか?
    トランスジェンダー、みたいな感想も目にしたんですけどそうなんですか?千手観音のシーンからなんだろうけど私はあのシーンよくわからなくて、そして私は単に人間嫌悪からの性嫌悪だと捉えた。自分がそうだから。
    一番うわ〜と思ったのは、うーちゃんがとととかかを結びつけてしまった、といううーちゃんの「思想」。
    ここでいう「うーちゃん」は生物学的な生命としてのうーちゃんではなくて「子ども」という概念。「子どもができる」という事象が世界にあるせいで、かかはとと(クズ)と結びついてしまう。ババもかかを苦しめる。自分がかかの親ならかかを救えたのに。
    ところで3作読んで、主人公が閉塞からの救いを他者に求めるのは「推し、燃ゆ」だけ。しかもそれも最終的にはうまくいかない。
    自分に、家族に問題を抱えながら他者に救われることができない。不器用すぎて、救われることができない。そういう存在は、この社会には結構いる。

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50212229

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著者プロフィール

1999年生まれ。2019年、『かか』で文藝賞を受賞しデビュー。同作は史上最年少で三島由紀夫賞受賞。第二作『推し、燃ゆ』は21年1月、芥川賞を受賞。同作は現在、世界14か国/地域で翻訳が決定している。

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