あの夏が飽和する。

  • 河出書房新社
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感想 : 76
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309029139

感想・レビュー・書評

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  • 楽曲を聴きながらだと泣く

  • 言葉の呪い。

    自分が思う「幸せ」を生きることができたならどれだけ楽なのだろうか。

    何を思い行動するのか責任は全て自分にあるが、たまには他人に相談してみても良いかもしれない。

    みんな幸せになって。

  • 登場人物たちがみな闇を抱えていて死にたいほど苦しんでいる。「助けて」「つらい」を言えないこと、言える環境にないことが残酷。環境のせいにしてはいけないとは言うけれど、これは完全に環境のせいでしかない。でも、登場人物達が少しの勇気をふりしぼり、無駄なプライドを無くして渦巻く気持ちを言葉にできさえすれば誰も血を流すことなく幸せになれたはずだ。
    わたしもつらい。なんで自分ばかりこんなに辛いんだろうと考えることが多い。でも、周りに期待することをはなから諦めて、決めつけて、1人で勝手に「つらい」殻に自分を閉じ込めているだけなのではないかと思った。
    「生きて、生きて、そして死ね」
    この一行に全てが詰まっているように感じる。
    愛の大切さを感じた一冊だった。
    この夏わたしは何をしよう。何ができるだろう。

  • カンザキイオリさんの作品はやっぱり刺さりますわねぇ。
    一冊を通して読みやすかったけど、元の曲を知ってたからってのもあるかもしれんな...
    だからYouTubeとかで聴いてからがおすすめっす。

  • 元々好きなボカロPさんだったので曲や歌詞を思い出しながら読みました。
    重苦しい内容だけど振り切っていてどんどん読みたくなる。
    精神が安定している時に読んでください

  • 楽曲「あの夏を飽和する」を連想させるシーンが散りばめられていてとても面白かった。
    愛、幸せ、不幸とはなんだろうか、
    自分だけを見てほしい、自分を愛してほしいそんな心の叫びが描かれていると思った。

  • 物語が三人の視点でこまめに変わるのでどんどんのめり込んでしまいました

    過去の恋人の流花の死に囚われる千尋と
    父親の愛に飢えた瑠花
    家庭内暴力に耐えている武命

    千尋は流花との話、重い。普通に目の前で人が死ぬとかトラウマものだと思う
    よく立ち直れたなと思う

    瑠花はこんな子いそうだな、と思います
    ただただ考えが浅はか
    自分のことでいっぱいで周りが見えなくて正常な判断が出来ないから自分を売っちゃう
    全部に関わっててきっかけだったりと中心にいる子
    運が悪いと感じるけれどきっかけは自業自得

    武命は可哀想
    身体的、精神的虐待、ネグレクトもありそう
    やった事は許されることでは無いけれど
    あんな家庭にいたら歪む
    最後の武命の手紙
    根はいい子なんだろうな、親がダメだったばかりに…と泣けました

    ただ全員に繋がりがありすぎてびびりました
    親戚?家族?!世間がめっちゃ狭いよ!とさすがに突っ込みたくなりました笑

    でも話自体は読みやすく続きが気になって一気に読んじゃいました

  • 浅はか。
    みんな浅はか。
    大人も子供もみんな。
    でも、同じ浅はかさでも、自分の浅はかさのしわ寄せを子供に向かわせてしまう大人は最低。
    いい話じゃないからね、全然。
    著者もいい話にしようとしてるわけじゃないと思う。
    最低でも生き方を探そうって。
    死ぬよりも生きようって。
    最低だけどね。
    楠田さんが心配です。

  • この曲もこの小説もおすすめなんですが小学生向けでは無いと思います
    セック((((は知らない人も多く、中学生くらいの方におすすめだと思いました
    ※あくまで個人的意見です
    内容はミステリーで面白かったです!

  • 心の中で渦巻く嫉妬や劣等感などの負の感情の表現の仕方がとても好きでした。物語に引き込まれやすく、分厚いですが、すぐに読み終えることができました。ボカロ曲を聞いてから読むと、更に物語の世界に入り込めると思います。

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