あの夏が飽和する。

  • 河出書房新社
3.89
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本棚登録 : 1844
感想 : 76
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309029139

感想・レビュー・書評

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  • 過去の恋人の死や父親からの愛、家庭内暴力など3つの視点で物語が進んでいくので読んでて面白かったです。結構心に刺さるシーンが多かったです。
    元から原曲が好きで何回も聞いていて、作品の中で歌詞とかさなる部分があったりと原曲を好きな人はとても楽しめる作品だと思います。

  • 流花の死を大人になってもずっと引きずっていた千尋が、瑠花と出会って本当に強く成長していった。瑠花も千尋に出会って同じように強く強く成長していく姿がとても良く描かれていた。
    人の弱さ、醜さが赤裸々に書かれており、結構衝撃的な内容も多かった。
    カンザキイオリさんの曲である同タイトルの「あの夏が飽和する」のその後の話、曲中の歌詞と重なるようなセリフもあったり、決して明るくハッピーな話ではないが読み応えがあり楽しめた。

  • カンザキシオリさんのボカロ曲
    「あの夏が飽和する」と同じタイトルの
    小説。

    登場する3人の人物を目線それぞれで描かれていて
    読みやすったのですが、内容が結構ぐろくて・・・
    負の要素が強くて私は共感出来ず、読み終わった時に
    少し心地悪かった。

  • タイトルに惹かれて購入しました。ボカロ曲?として先に出てるのがありそれを聞くとまた違う感想が得られるそうです。(かなり有名らしいです)内容的には僕はタイトルに夏を使うほど夏の感じあったかなとは思いました。メッセージ性が全面に出されてるように感じ、途中でもうお腹いっぱいなきにもなりましたが、一気に読める面白さはあると思うし、話し手が代わる代わるなのでテンポよく読めました。上から目線ですいませんが

  • カンザキイオリさんが作曲された「あの夏が飽和する」がとても好きで、本の補給に本屋へ出向いた時、偶然にも本棚でこの小説を発見し、半ば衝動的に買ってしまいました笑

    読み終えた感想としては
    もう…最高です。買ってほんと良かった。

    物語は三人称形式で展開されており、登場人物の内面の感情を繊細に、そして色濃く書かれています。また、文体じたいは単調で、テンポよく読み進められました。

    物語が進むにつれて変わっていく登場人物達
    彼彼女らはなにを目的とし、このやりきれない現状を打破するのか、そして得て失っていくものとは。本当の正しき道とは何なのか?必死に救いを求め進みゆく姿を皆さんにも読んで味わってもらいたいです。

    友人、家族、 愛 、狂気、 闇、希望、絶望
    これらの感情は人間誰しも持ち合わせ、時折、自分でも何なのか分からなくなると思います。けれども、この作品を読んで全ての感情は愛おしく失ってはいけない感情だと心から思えました。

    皆さんもこの物語と共に、夏の旅をしてみませんか?……生意気なこと言ってすみません!笑
    一押しの本なので是非手に取ってみて下さい!



  • 長編
    千尋は(流花)と過去を抱えてる

    瑠花、武命(たける)葛藤しながらもがいてる
     
    誰もが抱きしめてほしくて
    認めてほしくて
    居場所がほしくて
    独りでは寂しくて 
    でも曝け出せない自分を抱えてる

    それぞれの人の思いが交差する
    暑い夏

  • 帯の評価に騙された。
    自分には共感できないし感動もない。

  • カンザキイオリさんの「あの夏が飽和する」という曲も聞いた方がより楽しめました。私は本を読んだ後に聞きましたが、順番はどちらでも大丈夫だと思います。
    負の感情の描写が凄くて、読んでて辛くなりました。誰にだって悩みはある事が…とか感想を書くと薄っぺらくなりそうで、上手く言葉に出来ないけど読んで良かったです。

  • 武命の怖さが文字からでも伝わってきた。

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