- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309206578
感想・レビュー・書評
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ロケットファイア・レッドと、私を愛する男が欲しいが好きだった。
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冒頭の『コールド・スナップ』が特に、舞城さんの文体と合っていて素晴らしい。見事な疾走感で飛ぶように話をすすめながらも繊細な心情もきっちり描きラストのブリリアントな美しさがたまらなかった。『ウウ〜ベイビーベイビー』では主人公の年齢より若い文体のような気がした。やはり作家ゆえに「声」を持つ文章だからだろうか。少し惜しい気がしたけれど「今」を感じる勢いがあるので問題ないと思う。『私を愛する男が欲しい』トム・ジョーンズは社会の底辺を描く。この話は悲惨などん詰まりの話なのに光り輝く福音のようなラストであった。闘いぬいた尊厳を読む人々に与える作家。岸本佐知子、柴田元幸、舞城王太郎、村上春樹そうそうたる翻訳陣が訳すのがわかる作家であった。
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重病患者、ボクシング、軍隊の経験……
様々な話の素材を軽快でリズミカルな語り口で調理し、圧倒的な生の肯定をしてみせる人間讃歌。
舞城王太郎の訳がこれ以上ない位マッチしている。 -
"拳闘士の休息"に続く1995年発表の短編集、翻訳最新作。翻訳は舞城王太郎。戦争、ボクシング、病気など作者の壮絶な経験がリアリティを生み出す。全10編に共通する疾走感は読後の爽快さを生み出す。
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トム・ジョーンズの短編集、舞城訳!極限状態でそれでも生きていく人、生きていけない人。生と死の物語だと思いました。ざっとしか読めてないので再読したい。
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クソったれのボケってなもんだ。神はどうして私にこんなことしたの? 暴力・痛み・性・死……サノバビッチとジャンキーまみれのファックライフ! 魂が共鳴する舞城初の翻訳書。解説:柴田元幸。