雑多なアルファベット

  • 河出書房新社
3.50
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感想 : 62
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  • Amazon.co.jp ・本 (64ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309265902

感想・レビュー・書評

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  • ヴィクトリア朝教訓をほどよくパロディにしたゴーリーならではのアルファベット・ブック♪

    短い二行詩が韻を踏んで、6〜8語の単語と小さな線画で構成せれている


    いくつかお気に入りを紹介

    Indian Ink(墨汁)
    赤子泣くとも 墨汁飲むな

    Jam(ジャム)
    無闇に食わすな 犬にジャム

    Kelp(昆布)
    昆布選るなら 寄りあって

    Library Paste(澱粉糊)
    嘗めたらあかん 澱粉糊

    Pill(薬)
    病んだら早急 薬を請求

    などなど( ̄ー ̄)

    • 1Q84O1さん
      柴田元幸さんっていう人みたいです
      ゴーリーの日本語訳たくさんしているみたいです!
      残念ながらみんみんさんお気に入りの岸本さんではないみたいで...
      柴田元幸さんっていう人みたいです
      ゴーリーの日本語訳たくさんしているみたいです!
      残念ながらみんみんさんお気に入りの岸本さんではないみたいですw
      2023/05/07
    • ゆーき本さん
      赤子泣くとも 墨汁飲むな
      ( ´ᐞ` * )????
      赤子泣くとも 墨汁飲むな
      ( ´ᐞ` * )????
      2023/05/08
    • 1Q84O1さん
      机の上にインク(墨汁)があって子どもがそれを欲しそうにジーッと見てるんですよw
      絵と一緒に見ると面白いかもw
      机の上にインク(墨汁)があって子どもがそれを欲しそうにジーッと見てるんですよw
      絵と一緒に見ると面白いかもw
      2023/05/08
  • アルファベットを、6〜8語の単語の一文で紹介したもの。原書は1983年に400部限定の豆本として刊行、この翻訳版の表紙は400部のうち100部をゴーリー自身が彩色した豪華版を使用しているようです。『ギャシュリークラムのちびっ子』『華々しき鼻血』もアルファベットであることから、こういう作品好きみたいですね。先に読んだ『弦のないハープまたは、イアブラス氏小説を書く。』よりも楽しめました。訳者の柴田さんもお気に入りだそうです、あとがきの最後の文に思いっきり笑ってしまいました。おすすめ。

  •  さすが柴田元幸氏の訳、という一冊か。
     もちろん、元のエドワード・ゴーリーのひと言も良い。最初は、諺や古来からの寸言,箴言の類かと思った。
     どうやら、そうでもなさそう。

     アルファベット順に単語を並べ、その単語を用いた短文が記されている。
     示唆や教訓めいたものもあるが、単に韻を踏んでいるからというものもある(特に原文の英語のほう)。
    それを、時には意訳し、時にはその韻までも日本語で表現しようとした訳者の苦労がしのばれる。

     面白い!と思ったものを拾っておく。

    A hidden Bird
    Is often heard.
    歌は聞こえど、鳥(bird)は見えず

    There is an Eye
    Up in the sky.
    地に人あり 空に目(eye)あり。

    A careless No
    Leads on to wor.
    つれない一言(no)、悲しみの元。

    With every Yawn
    A moment's gone.
    欠伸(yawn)するたび、三文の損。

    そこはかとなく、教訓めいたものがお気に入り。

  • 読了

  • エドワード・ゴーリーの絵本は大好き過ぎて何回も読み返してる

    この絵本はアルファベット順に危険なものが並んでいる
    ゴーリーならではの皮肉なパロディで風刺が効いている、不穏なイラストも相まってより一層それを際立たせている

  • 英語の解釈が難しいが訳者は上手く訳されていていますね。

  • アルファベットブック。やけに絵が小さいと思ったら元は豆本だったとか。韻を踏んでいる文章がセンスあっておもしろい。

  • タイトルが示すように、出てくる単語は本当に雑多。絵は小さく描かれているけど、それでもゴーリー。内容は「ヴィクトリア朝教訓をほどよくパロディにした」とのことだけど、特に教訓的というわけではなく、語感に重点が置かれているゴーリー的なもの。
    原題は「The Eclectic Abecedarium」で、「eclectic」が「折衷的な・多岐にわたる」などの意味で、「abecedarium」は「アルファベットブック」を意味するとのこと。

  • 機会があれば入手しているゴーリー絵本。文庫サイズの本作は、コンパクトで良い。ならではのシリアスな世界観も安定。やっぱり、何だか好きです。

  • ・aからzまで単語を使い短い二行詩がきちんと韻をふんでいて発想がいちいち思いつかないなとおもうものばかり。
    ・かわいいイラストつき
    ・ゴーリーすき。
    ・不吉なとことか。
    ・乞われた施し ためらうな 
    alms 施し
    からはじまり

    台所流し 亜硫酸。zinc

    でおわる。
    ・地獄の道も井戸から xell

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著者プロフィール

1925年シカゴ生まれ。独特の韻を踏んだ文章とモノクローム線画でユニークな作品を数多く発表。おもな邦訳に『うろんな客』『ギャシュリークラムのちびっ子たち』など。2000年没。

「2023年 『どんどん変に…』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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