YOUR TIME ユア・タイム: 4063の科学データで導き出した、あなたの人生を変える最後の時間術

著者 :
  • 河出書房新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309300238

感想・レビュー・書評

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  • この本ではまず4種類×4種類の
    時間タイプに自分を分類します。
    様々な時間術がありますが
    自分のタイプに合った時間術を用いなければ
    効果は薄いとのことでした。
    ただ時間タイプはタスクなどによっても変化し、
    それに対処する技法が数々登場するのですが
    その種類が多過ぎて、上手く取り扱うのが
    難しいかなと感じてしまいました。

    なんにせよ、全てに効く万能な時間術は
    ないのだなと感じました。

    「時間」を予期と想起を用いた確率論と定義し直すところは新しいと思いました。

  • 2022年初版。私のプロフィールに書きましたが、やたらと向上心が高くて、自己啓発本や時間管理の本ばかりを読んでいた時期がありました。ドロップアウトしてしまって以来は全くその類の本は読まなくなりました。私は本の通りに自分を動かすことが不可能だと感じたからです。それが何となく、この本を読みました。自分の残された時間を少しでも有意義に過ごす方策が学べたらと思ったからですが。とても共感する方も多いだろうと思うのですが、私には響かなかったなあ。

  • ビジネスパーソン必見! 時間不足を根本から解消する究極のメソッドとは? | GOETHE
    https://goetheweb.jp/lifestyle/more/20230209-your-time

    【ビジネスパーソンの必読書】『YOUR TIME ユア・タイム』『美しいジャバラを求めて』『AFTER STEVE アフター・スティーブ』 - 産経ニュース
    https://www.sankei.com/article/20221218-XKHXZFT6WRJ4FNGF2LQ2ISJVPE/

    YOUR TIME ユア・タイム 4063の科学データで導き出した、あなたの人生を変える最後の時間術|河出書房新社
    https://www.kawade.co.jp/YOURTIME/

    YOUR TIME ユア・タイム :鈴木 祐|河出書房新社
    https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309300238/

  • 世にあふれる、時間を効率に使う時間術に振り回されている人が読むべき一冊でしょう。
    本書ではまず、人間にとっての時間の流れの正体を考察して、人のタイプ別に適した時間術を紹介してくれます。これもとても参考になる。
    でも、おそらく重要なのは第4章「効率化から解き放たれる」だと感じた。時間の効率化自体に向き合い、自分の生きがいを見つけ、時間の効率化から解き放たれたい人は最後だけ読んでもよいでしょう。

  • 時間について書かれた本は「効率的な時間の使い方!」について書かれていることが多いですが、この本は、「効率化を求めることが間違ってます!」と考察し、「時間についての捉え方を変えましょー」という新しい視点で問題解決を図っていて、とても面白いと思いました。
    ただ実践すると時間不足がかいしょうされるのか?については、疑問ですが。。。
    ぜひぜひ読んでみてください。

  • 時間術の本です。
    先日読了した「限りある時間の使い方」に続く時間術の内容でしたが、少し物足りなさを感じましたので、こちらを手にとってみました。タイトルに「あなたの人生を変える最後の時間術」となるように、内容としてはかなり充実したものだと感じました。冒頭で、
    ●本書では、科学的根拠に基づき、
    「時間不足を根本から解消し、あなたにとって有意義な時間を増やす方法」を具体的に解説します。
    と本書の目的を記載しています。
    本書も、
    ●万人に効果のある時間術は、いまだひとつも見つかっていない
    ①私たちが本当に気にすべきは、時間ではなく’時間感覚’である
    ②時間は平等だが、”時間感覚”には個体差がある
    ③個体差に合わせて”時間感覚”さえ書きかえれば、あなたは時間を有効に使えるようになる
    という視点からスタートしており、この時間感覚の捉え方を最初にしっかりと解説した上で、過去と未来の時間をどのように捉えているかを特定し、そのタイプによって適した時間術を紹介しており、かなり実践的な内容です。
    自分にあった時間術はどういったものかを知りたい人には、有益な一冊になると思います。
    私もタイプ診断の結果、注意すべきところを理解できましたので、非常に参考になりました。
    もう少し技法の部分を細かく知りたかったのですが、タイプ別に紹介しているので、限界があります。今後続編にも期待したくなります。

    ▼時間術における3つの真実
    ①時間術を駆使しても仕事のパフォーマンスはさほど上がらない
    ②時間の効率を期にするほど作業の効率は下がってしまう
    ③「時間をマネジメントする」という発想の根本に無理がある
    ▼4×4時間感覚タイプ
    ・容量超過・禁欲家・無気力・浪費家
    ・自信家・怖がり・悲観主義・楽天家

    ▼単純緊急性効果
     時間制限があるだけで「このタスクは重要に違いない」と判断してしまう心理のことで、「もっと大事なことがある」と頭ではわかっていても、私たちの意識はつい緊急のタスクに向かってしまう
    ▼既存の時間術の問題
    ①万人に効果があるような時間術は存在しない
    ②時間を効率よく使おうとするほど生産性は下がる
    ③時間術の大半はそもそも時間の使い方とは関係がない

    ▼人間の脳とは、あなたが体験した出来事をもとに統計分析を行い、やがては「人生の確率分析」を把握しようと挑み続ける推論マシン
    ▼人間の脳は、過去と未来の変化率を高速で計算し続けており、そのプロセスを、私たちは時間が流れる感覚として体験します。

    ▼未来=いまの状態の次に起きる確率が高い変化を、脳が「予期」したもの
    ▼過去=いまの状態の前に発生した確率が高い変化を、脳が「想起」したもの
    ▼正しい時間術とは、あなたの「予期と想起」を調整するものである。

    ▼時間の流れとはどのような現象なのか?
    →ものごとの変化や連なりを、それぞれの発生確率で解釈したもの
    ▼人間は時間をどうやって把握しているのか?
    →実際には時間の流れなど体感しておらず、出来事が変化する確率に、「時間」という概念をあとから当てはめている
    ▼”時間を効率よく使う”とはいかなる行為なのか?
    →あなたが抱く予期と想起を、目的に沿って調整すること

    ▼時間についての2つの知見
    ①時間の流れ方は、時代や文化によって大きく変わる
    ②時間の流れ方の認識は、私たちの時間不足の感覚に影響する

    <目次>
    はじめにー時間術の“不都合すぎる”真実
    序章 時間術の罠に気づくー時間の使い方について誰もが間違う3つの真実
    第1章 時間の正体を知るーあなたが時間をうまく使えない驚くべき理由
    第2章 未来をやり直すー「予期」の精度を高める13の方法
    第3章 過去を書きかえるー「想起」を正しく使いこなす11の方法
    第4章 効率化から解き放たれるー時間を“うまく使いたい”気持ちが時間不足を起こす理由
    終章 退屈を追い求めるーあなたから時間の余裕を奪う最大の難敵/おわりにーほどほどの誤りを受け入れる

  • 【記憶が創り出す時間】
    時間は現実には存在しません。
    過去・現在・未来とありますが、世の中には現在しか存在しません。

    過去や未来を生きることはできないのです。
    そして、時間の感覚をもっているのは現代人だけです。

    昆虫や動物、植物も気候、気温などから情報としては感じていますが、「季節はずれ」をとらえることはできません。

    8月が例年になく寒く、9月がいままでの8月のような暑さになると、動植物は人が設定した9月を8月であると認識します。


    ー 時間の創造 ―

    では、時間はどうして生まれるのでしょうか?

    人が考えるからです。

    「昨日のラーメンうまかったな・・・」

    現在との差を考えて、過去を「昨日」と定義しています。

    「5日後に資格試験だ」
    現在との差を考えて、未来を「5日後」と定義しています。

    ここで、はじめて時間が生まれます。

    考えることができなければ、現在を生きるしかないのです。
    考えたときに時間ができあがっているのです。

    つまり、考えることのない動植物には時間というものが存在しません。


    ー 記憶がない人は未来もない ―

    さらに、過去の記憶がない人は未来を描くことができません。
    現在を生きることしかできないのに、過去を振り返らないと未来が考えられないのです。

    なんと不条理なのかと思うかもしれませんが、時間とはそういうものです。

    記憶障害の人は未来を考えることができません。
    過去に起きた出来事と比較して将来を予見しているので、過去にデータがない人は未来も想像することができないのです。

    不幸であるが、幸せでもあるのです。

  • 実行したいこと3つ。
    ①タイムログ
    ②アンパック
    ③他人のために時間を使う

    ①見積もりが甘々なので、使用時間を記録して、何をするのにどれくらいかかったかを知り、次にそのタスクをするときの参考にしていく。
    ②やることを小さく分け、少しずつ小さな達成感を味わう。少しずつでも着手していく。
    ③自分のことにも時間を使うが、他人とために時間を使うことで幸せ倍増。自信もつく。

    継続したいことはマイクロ・サクセス。1日の中でよかったことを寝る前に3つ日記に書く。後から見直しても楽しい気持ちになる。

    • 村上マシュマロさん
      こんばんは、ゆきんこさん。
      感想を拝読させて頂きました。
      最後のフレーズ「1日の中でよかったことを寝る前に3つ日記に書く」は、私は知人の勧め...
      こんばんは、ゆきんこさん。
      感想を拝読させて頂きました。
      最後のフレーズ「1日の中でよかったことを寝る前に3つ日記に書く」は、私は知人の勧めで昨年の10月末頃から行なっていましたが、徐々に書こうという気持ちが遠のき年末からずっと書いていませんでした。知人は、3つの事を1つ一行ずつ書いてねとアドバイスしてくれました。
      ゆきんこさんの感想を拝読して、途中で辞めてしまった自分に反省しています。
      気づきを頂きました。ありがとうございます(╹◡╹)♡
      2023/01/09
    • ゆきんこさん
      村上マシュマロさん、こんばんは!
      3行日記、私も毎日は書けないんですがほんのメモ程度なので、割と続いています。日々の中でのちょっとした幸せ(...
      村上マシュマロさん、こんばんは!
      3行日記、私も毎日は書けないんですがほんのメモ程度なので、割と続いています。日々の中でのちょっとした幸せ(村上春樹氏は「小確幸」と言っていましたね)を感じてハッピーな気持ちになります。
      2023/01/11
  • インスタントラーメンみたいな一冊。あ、ここにお湯を入れるの……え?ラーメンができる?これで?え?すごい…………なにこれ。お、おいしい!!!と言うような感想を持った。画期的。

    ノーベル経済学賞「時間術(タイムマネジメント)について」のプレゼンテーションを受けてるような感覚になった。①現状の時間術が抱える課題分析→②原因特定→③新たな時間術(スキル)の提案→④新たな時間術(マインド)の提案…の流れも分かりやすく綺麗。

    特にエポックメイキングなのは②にある「時間の定義」だね。あらゆる経験値から「そうなる&そうであった確率が最も高いとして予期&想起されたものが未来と過去」であるというのは目から鱗でやんした。こどもが危ないことを平気でする理由とも繋がってくるわ。人の脳を自動統計機構と再定義し直したからこそ、おのずと時間術が抑えなければいけないポイントもすべて書き変わってくるのでね。

    あと人によって効く効かないのタイプ診断がある点もすごく良かった。みんながぼんやり思ってたことを言語化して図示までできちゃうのほんと凄い。妄想だけど、ビジネス書の著者面々はしてやられたーって思ってるんじゃないかね。今後タイムマネジメント系の本出せないもんね。

    ★4にした理由は「自分想起多くて薄いからこれをやろう」と満を辞してタイムログやってみたけど全くハマらなかったから。とにかく記録がめんどくさい。というか時間術が必要なほどの業務量もなく、そもそもさして困ってなかったのを忘れてた。また困ったら読み直します。無駄にポジティブで鈍感な為にメンタルガンダムとの呼び声高い私は、当然ながら予期とのズレが毎回毎回ハンパないけど、それでも定時プラスαで収まっちゃうので人生楽勝でつ。

  • 内容や書き方が面白く、この本自体は時間泥棒です。(いい意味で)

    自分の考え方を、この本のパターンに落とし込んで客観的に見られるようになりました。
    自分は心配性なのですが、これは今、【予期】が濃すぎるんだなーみたいな。
    自分の考え方を一歩引いてみられるようになる心配性の僕にはとても実用的な一冊になりました。
    またしっかり読み直して、ガシガシ使っていきたいと思います!

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著者プロフィール

新進気鋭のサイエンスライター。1976年生まれ、慶應義塾大学SFC卒業後、出版社勤務を経て独立。10万本の科学論文の読破と600人を超える海外の学者や専門医へのインタビューを重ねながら、現在はヘルスケアや生産性向上をテーマとした書籍や雑誌の執筆を手がける。自身のブログ「パレオな男」で心理、健康、科学に関する最新の知見を紹介し続け、月間250万PVを達成。近年はヘルスケア企業などを中心に、科学的なエビデンスの見分け方などを伝える講演なども行っている。著書に『最高の体調』『科学的な適職』(クロスメディア・パブリッシング)、『ヤバい集中力』(SBクリエイティブ)他多数。

「2020年 『ヤバい集中力ノート』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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