- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309418728
感想・レビュー・書評
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図書館本
漱石、芥川、梶井基次郎、谷崎、太宰などなどの短編。
ちょっと不思議だったり。
芥川の赤帽の話はえもいわれぬ空気感。谷崎の寮生の話はちょっぴり哲学的?
短編で、読んだことのない作家さんの作品に触れることができる。良き良き。 -
文豪によるミステリーアンソロジー。ただしミステリーといっても「推理小説」の型にはまったものではなく、さまざまな形での謎や、犯罪と犯罪者の心理を描いたものである印象です。特に心理面、じわじわと恐ろしく思えました。
お気に入りは太宰治「日の出前」。つくづくひどいお話なのだし、ラストのセリフが辛辣で酷薄極まりない印象なのですが。ああだからこんなタイトルだったのか、と思ってみれば、清々しくは……ならないでしょうか?
谷崎潤一郎「私」も一見たわいのない物語に見えて、ぞくりとさせられます。これは理解などできやしない、と思いたいのですが。もしほんの少しでも「私」の気持ちがわかるかも、だなんて思ってしまったらそれこそ本当に怖いなあ。
一番読みごたえのある正宗白鳥「人を殺したが…」もまた、心理的にじわじわと不気味な作品でした。主人公の立場になるのも不気味だし、周りの人の立場から主人公を見るのも不気味。これもまた理解なんてできない、と思いたいです。 -
文豪の作品自体を読む事が殆ど無かった。トップバッターの夏目漱石はスルリと読めたが、だんだん時代背景的にリアリティが無い話に思えてしまう。最後の正宗白鳥は読み飛ばしてしまった。
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(借.新宿区立図書館)
ウェットなミステリー集。心理的な話が多い。久米正雄の作品に人の悪さを感じるのは漱石の娘のことがあるからか。 -
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