輝く断片 (河出文庫)

制作 : 大森 望 
  • 河出書房新社
3.76
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本棚登録 : 259
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (421ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309463445

感想・レビュー・書評

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  • 奇想コレクション
    「輝く断片」雨の夜、瀕死の女を拾い介抱する清掃員の男の狂気に満ちた行動が印象に残る。

  • 人間の狂気

  • 前半読んでいてハマらなくて、数年積読にしていたが読了。後半の短編の方が印象深い。
    少し不思議な話、という趣きのものが多く、後半は一つ一つの話が重かった。
    個人的に好きだったのは「マエストロを殺せ」。バンドの設定が30〜40年代くらい?で想像し易くよかった。
    柳下毅一郎さん、こんなの訳してるんですね。

  • 短編集、8編収録。
    ファンタジー系コメディといえる「取り替え子」、艶笑譚SF?な「ミドリザルとの情事」、侵略SFをおちょくったようにも思える「旅する巌」で油断させておいて、「君微笑めば」以降の5編でこの作家の”ヘン”さが如実に表れて来る。
    スタージョンの描く愛は、男女間のそれや家族愛、友人愛といったものとは異なる生々しいもの、異様な“何か”……とは誰かの評だったけれども、確かにと頷ける。

    スタージョンの作品にはMajorityへの恐怖と疑義、MinorityやOutsiderへの共感が描かれている―とはいうけれども、個人的にはそんな優しいものにはとても思えず、サイコホラーの先駆ともいえる「君微笑めば」以降の5編は、むしろ広義のモンスター小説のようにすら感じられる。「ルウェリンの犯罪」はネット上の書評を見ると
    これが好きというレビューをかなり見かけるのだが、自分にはこの主人公がどうにも不快で、かつ意味不明で怖いという感想しか持てなかった。

  • こういう、SFというかファンタジーというか、ちょっと変わった発想の短編集というジャンルってあって、そういうものに昔から憧れがち。

    こういうものを「面白い」と思いたいし、「好きだ」と言いたいのだけど、どうも昔から苦手。

    今回も、やっぱり、面白くないとは言わないけど、あんまり好きではなかったなぁ〜

  • 「不思議のひと触れ」に続く大森望セレクション第2弾であるが,「不思議の〜」よりも更に奇妙さが増している感じ.特に,全8編中の後半4編はいずれも他人には理解できない理由やきっかけで狂気が発現する,後味が悪い話.一方,最初の3編はフィリップ・K・ディックの短編のようだった.

  • 2010-10-23

  • よく理解できなかった。
    一番面白かったのは、最後の輝く断片…かな。

  • 色んな味わいの、でもおおざっぱにはミステリになるのかな、短編集。一筋縄でいかない、不気味な雰囲気が自分好みのこともあり、概ね楽しめました。一番印象に残ったのは、マエストロの話かな。やっぱり、たまにはミステリも良いものですね。

  • スタージョンを読んで、NOVAの収録作品に納得。

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著者プロフィール

シオドア・スタージョン(Theodore Sturgeon):1918年ニューヨーク生まれ。1950年に、第一長篇である本書を刊行。『人間以上』(1953年)で国際幻想文学大賞受賞。短篇「時間のかかる彫刻」(1970年)はヒューゴー、ネビュラ両賞に輝いた。1985年没。

「2023年 『夢みる宝石』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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