- Amazon.co.jp ・本 (193ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309616476
感想・レビュー・書評
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女子校を例に書いているからか、全く共感できず、参考にもならず。
例えば、中学生女子のヒエラルキーで、もっとも大事なのはファッションだ、ということだけど、ファッションて…制服だったんだけど。みんなの私服なんて知らなかったな〜。「イケてない10代(冬川智子著)」にもヒエラルキーって言葉は出てきたけど、そんなに確固たるヒエラルキーが存在していたかな??卒業した大人たちがあの頃を振り返って「ヒエラルキーが存在していた」と言い始めたから、現役中学生達も認めざるを得なくなったような…ぼんやりしたままでよかったような。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白いけど、セレブに対する悪意が少々皮相かな。
それにしても、今は14歳でずいぶんいい本を読んでいるんだな。 -
中高生「女子」の世界では、
○容姿の美醜(カワイイか否か)
○ファッションや流行に対するセンスの好さ及び意識の高さ(オシャレか否か)
○社交的か内向的か
○趣味嗜好如何
○精神的成熟度如何
、、、等々によって、とりわけ上二つの指標によって、暗黙裡に或いは無意識裡に自他をフィルターにかけて査定・分類し合い、それに応じて教室内に於ける各個性の配置(「派手系」「普通系」「文化系」「オタク系」という棲み分け――ヨリ露骨に云えば、序列)が決められていく、らしい。
年度初めのクラス替え直後は、水面下で各個性が自らの座り所を必死に手探りしているのかもしらん。たとえば、昼休みのお弁当時間での駆引きとか。
クラス内の女子の関係秩序は、彼女たちの不断の神経戦によって辛くも保たれている、らしい。だからこそ、その関係秩序を乱すような者には、所謂「空気を読めない」という最低の評価が与えられることになるのであって、そうした制裁を恐れて彼女らの相互気遣いは過剰の度合いを増していく、らしい。
賑やかな笑い声の下に隠されたこうした恐怖によって安定しているかに見える関係秩序に、外部から否応なく揺さぶりをかけてくるのが、遠足や修学旅行の班決めという事態であって、女子生徒の多いクラスでは大概揉めている、らしい。
「孤独な人間は、この世で最も強い」というイプセンの言葉がエピグラムに引かれているが、不毛な神経戦にさっさと見切りをつけて、外部に出てしまうのが最も賢明ではないかしらん。周囲からは変人視されるだろうが、慣れてしまえば案外なんてことはない。
などと外野がいくら云ってみたところで、当事者たちには何の意味も無いわけで。彼女らの苦悩が追い詰められ過ぎずにいるように気を配ることが精一杯だ。
主題は興味深いが、もう少し深めることもできたように思う。 -
挫折しました・・・なめ子が悪いというか、自分が社会人になってしまったため、どうでもよくなってしまったのです。
中学生のときに読みたかった。 -
図書室にあったので借りた。うち(女子校)はこんなにシビアじゃないなぁ…と思うのは高校生になったから忘れてるだけかな。中2あたりは比較的ピリピリしていたかもしれない。
面白かったけれど、憂鬱な気分になった。女子はたいへんだなぁって毒気にやられてしまったよ。自分はむしろこういう心配ごととは無縁に生きてこれてヨカッタと思っているけど、それだと社会に出てからツライということですね?笑