ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語 (14歳の世渡り術)

  • 河出書房新社 (2023年10月27日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (280ページ) / ISBN・EAN: 9784309617596

みんなの感想まとめ

ホラーのジャンルを細分化し、さまざまな作家による短編を集めたアンソロジーは、読者が自分の好みのホラージャンルを見つける手助けをしてくれます。各短編には解説が付いており、どの部分が怖いのかを明確に示して...

感想・レビュー・書評

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  • 「14歳の世渡り術」というシリーズで(たぶん)はじめて編まれた小説のアンソロジー。
    ホラージャンルを「5W1H」に分け、今をときめくホラー作家たちに執筆を依頼、編者の株式会社闇代表・頓花聖太郎(とんかせいたろう)さんが、各短編に解説をつけた。
    ホラーのジャンルというものは細分化されていて、読者の好みのホラージャンルもさまざま。
    このアンソロジーでは読んでいくうちに読者お好みのホラージャンルが見つけられるようになっている。
    いわば読者とホラーのマッチングアプリならぬ、マッチングブックだ。
    私はオカルトホラーとモンスターホラーが好きだと判明。
    芦花公園さんの『終わった町』は、文体も展開もうつくしい、と感じた。どんどんバッドエンドに向かっていく展開がゾクゾクした(←ヘンタイ!)。その後、自分もだいぶ厨2病だな、と思った。
    平山夢明さんの『さよならブンブン』は、爽快さと切なさがあるホラー。猫好きは、泣くかも。
    各話のあとの解説が的を得ていて、どこが怖いのか、を、きちんと説明しているのがいい。
    ホラー苦手だけど挑戦してみよう!という勇者は解説を先に読んでもいいとのアドバイスがある。
    「14歳の世渡り術」シリーズにこの解説付きホラーアンソロジーを入れた理由を考えてみる。
    これから、怖いことや、理不尽なことにたくさん遭遇する14歳に、怖いものを怖がってばかりではなく、しっかり分析し、対峙してほしいという願いがあるのかもしれない。
    自分の「怖いもの」をみつめることで、見えてくるものもあると思うから。

    巻末のホラージャンル別ブックガイドもうれしい。


  • ホラー作品には様々なジャンルがあることが分かりました。それぞれのお話の後にもっとホラーを楽しむための解説があって、良かった。面白かったです。

  • タイトル通り、こう名付けたジャンルと分類のホラーはこんな感じですよ、と例を出している本。

    いくつかの作者の異なる短編から成り立っており、長編小説が好きなせいか短兵急な感じがして、イマイチ怖さは感じなかった。

    今後の分類に役立つことを願って星3とします。

  • ホラーを、SF、心理、サスペンス等々にジャンル分けされた短編集。色んな作家さんが参加していて豪華。
    怖いか怖くないかでいうと、まぁそこまで怖くはないかな、という感じではあるが、それぞれの章ごとに解説があって、その分析されている感じは嫌いではなかった。

  • 14歳の世渡り術というシリーズらしいですが、
    本当にホラー入門的に様々なジャンルを読むには
    すごく良い一冊だと思います。
    澤村さん、雨穴さん作などどれも面白い。

  • ホラーゲームの実況動画やモキュメンタリー動画を見るのが好き。
    ということで、ホラーにもいろいろあるけど私が1番好きなものはなんだろうと読むことに。

    ジャンル特化型ということでいろんなジャンルのホラーと出会い、そこからさらに踏み込むための入門書的な感じ。

    私はサスペンスホラーやモキュメンタリーホラーが好き。1番怖いのはやっぱり人間でしょって思ってるので。他のジャンルのホラーも、人間の怖さに着目して読むとどれもやっぱり得体の知れない恐怖を味わうことができました。

    うん。ホラーってやっぱりおもしろい。

  • 恐怖のツボを刺激。
    「さよならブンブン」怪猫,読後感良し。
    「告発者」悪行動画,後味悪い。
    「閉し念仏」ドラム缶の息苦しさ。
    「11分間」AI暴走。
    「民法961条」15才遺言能力は初耳。

  • 自分がホラー好きと分かってはいたけど ホラーの中でもこんなにジャンルが分かれるとは…と驚きながら読みました。
    その上でより自分の好きなホラーのジャンルを認識出来ました。
    読んだ事のない作家様の作品に触れる事も出来たので 読んで良かったです。

  • ビジネスシーンで使われる5W1Hがホラーに対して使われていることに笑った。これがまたうまい具合に当てはまる。「何が恐怖の根源か」という判断基準を設けたことが素晴らしい。短編ごとの解説が毎回楽しかった。

    私自身は、ジャンルがどうこうというより、読み終えたときの余韻でゾワゾワするものが好み。本書で言うと、『みてるよ』がそれだった。

  • どの話も面白く、各恐怖の特徴を捉えた解り易い解説もあり、まさに『ホラーの扉』とだけある。

    が、個人的には本格的なグロやホラーが好きなので、満足度は控えめであった。

    まさに『ホラーの扉』とだけあって、いつもは手に取らないような方には、是非お勧めしたい。ホラーの扉を開けていただきたい。いらっしゃいませ。

    ・みてるよ/澤村伊智
    ・終わった町/芦花公園
    ・さよならブンブン/平山夢明

    が個人的に好きかな。

  • ホラー小説をジャンルに分けて、それぞれの代表的な短編を収録、解説も付いた1冊。好みのジャンルが見つかった際のブックガイドも付いていて大変親切です。
    SFホラーの瀬名作品が子供心を擽られて好きでした。 (オマージュ元の作品もまた最恐の一作)
    モキュメンタリーといえば、の梨作品は流石に面白かった。この作品を例えば学校の図書館などで読んでたら震え上がっただろうな。
    収録作
    『みてるよ』 澤村伊智
    『終わった町』 芦花公園
    『告発者』 雨穴
    『とざし念仏』 五味弘文
    『一一分間』 瀬名秀明
    『学校の怖い話』 田中俊行
    『民法第961条』 梨

  • ホラーを5W1Hに分類した短編集。雨穴さん、梨さんの名前があったため、気になって読了。

    初めての作者の方も沢山いた。それぞれが違ったホラーの良さが出ていた。特に、『さよならブンブン』『閉ざし念仏』『民法第961条』が面白かった。
    『さよならブンブン』はいじめられっ子の主人公と不思議な猫との出会いからいじめっ子に起こる奇妙な出来事。不思議な猫との出会いにより主人公の心の成長が見られホラーというより感動要素の方が強かった。
    『閉ざし念仏』は題名からはエンディングが全く想像つかなかったが、転校生の主人公とホットケと呼ばれる臼井が文化祭で同じ係になることで交流が進んでいく。お化け屋敷をすることになりふとしたことでドラム缶に閉じ込められる主人公の描写が生々しくリアルであった。なかなか脱出できず焦り呼吸が苦しくなったり体が痛くなる描写が読者まで伝わってくる感じがした。これもただホラーというだけではないなと言った印象。
    『民法第961条』は朝読書の時間に使われる学級文庫にある一つの本にまつわるホラー。その本を読むと変になってしまうという噂を耳にした主人公は後々その本に出会ってしまう。その本の内容と題名、さらにタイトルの意味を調べるとより深く理解ができる。しかもこの著書のシリーズの名前と見比べるとまた気味悪い。

    様々なジャンルのホラーが短編集で楽しめて良かった。



  • ホラーはなぜ怖い? 人気作家陣が書き下ろしたホラーを各ジャンルの魅力解説とともに味わう、ホラーカンパニー・株式会社闇がてがけたもっとホラーを「楽しむ」ための最恐アンソロジー。




    ホラージャンルを『5W1H』に分けて 各短編に解説がついている
    中に書いてあった『23分間の奇跡』と言う本を読んでみたくなったので読みたい本リストに入れた
    『民法961条』の「十五歳に達した者は、遺言をすることができる。」というのは知らなかった
    どの話も微妙にゾワゾワするのだけど 短編だから仕方ないけど ちょっと物足りなさを感じてしまう

  • 本書を含むシリーズ『14歳の世渡り術』の対象読者層が中学生以上なので、内容も―この執筆陣としては―若干の手心が加えられた感はあるものの、執筆陣自体は言うなれば―いささかズレた喩えかもしれないが―今年のNPBのオールスター第1戦のスターティングオーダー級の顔ぶれで、とてもジュニア向けとは侮れない。

    掲載作品を5W1Hでカテゴライズし、編者が各々の作品の後に添えた解説もなかなかの読み応えで面白い。ホラー小説はそれなりの数を読み込んできた―という多少の自負はある自分でも“なるほどなあ”と目から鱗が落ちるような記述もあったり。

    10代からこれだけのアンソロジーを読める今の世代が、正直少しうらやましくもある。

  • 人に借りたやつ
    ものたりない

  • 8人の方々のアンソロジー。1話ごとに頓花聖太郎さんの解説が入ってました。

    主人公はみんな子ども。
    最初はそのことに全然気づかず、でも子どもが続くことになんとなく違和感は感じてて。数話進んでやっと気づきました、「14歳の世渡り術」ってちゃんとタイトルに書いてあったね〜。。

    子どもが、特に幼子が辛いめに遭うの、かなり苦手です。
    子どもと動物とお人形が、理不尽に痛い思いやいじめなんかに遭うお話は、できる限り避けて来たのに… タイトル見て気づきなよ私(泣)

    雨穴さんのお話が辛くて、途中で離脱しようかと思ってました。
    でも次が五味さんで、五味さんの小説って珍しいなぁって結局は読んで…また辛くなってしまった(泣)
    これって、先生も加担してますよね…ハア

    なんとか最終話まで読み進められたのは、瀬名秀明さんのお話が良かったからで。
    こういう形のお話もホラーの範疇に入るんだ…
    グロくなく、定型的な怪異が出てくる訳ではない、でもあの不穏ともとれる終わり方、良かったです。

    最終話の梨さんも良かった。
    梨さん、安定の意地悪さで(笑) 理不尽なようでいて、でもこの方が選ばれた理由がもしかしたらあるのかもしれない…
    とか、色々想像させるような終わり方が良かったです。

  • ホラーを5W1Hでジャンル分けして、自分の好きなジャンルを見つけようという画期的な試み。
    自分はシチュエーションホラー(特に因習村)が好きだな〜と改めて思いました。
    ホラーは寝れなくなるし苦手!別に面白いと思ったことない!って方も、この一冊でお気に入りのジャンルを見つけられるかも。
    澤村伊智さんや雨穴さんなど、今筆頭を張る作家さんが集結した短編集になってるのでホラー好きの方にもオススメできます。

  • ホラーはなぜ怖い? 人気作家陣が書き下ろしたホラーを各ジャンルの魅力解説とともに味わう、ホラーカンパニー・株式会社闇がてがけたもっとホラーを「楽しむ」ための最恐アンソロジー。
    ホラーが、なぜ他のジャンルと違いハードルが高いか?それは、自分の好みのジャンルを見つけにくいからということで、様々なホラージャンルの短編を集めたアンソロジー。
    コアなホラーファンには物足りないが、ホラー初心者向けの分かりやすいストーリーではあるけど、ホラーならではのじわじわと恐さを高める絶妙な語り口のエピソードばかり。
    「ぼぎわんが来る」の澤村伊智さんの心霊ホラー「みてるよ」。YouTuberでホラー作家の雨穴さんのサスペンスホラー「告発者」。平山夢明さんのモンスターホラー「さよならブンブン」。
    この3本は、ホラー初心者にも楽しめる傑作エピソード。
    各ホラージャンルの特徴や解説があるのも、楽しい。

  • フリガナがいっぱい着いている。14歳の世渡り術という、言わば児童向けの小説シリーズのひとつだったらしい。かといって怖さが控えめかといったら、いい意味で大人気のない怖さだった!

  • 普通のホラーアンソロジーかと思ったら、ホラーのジャンルを分類してそれぞれの短編を例に引く、解説本に近かった。
    「この話はなぜ怖いのか」とかはあまり考えたことがなかったので、新鮮で面白かった。
    私はWho型の「みてるよ」とWhat型「終わった町」がよかったので、怖い対象そのものずばりの話が好きなのかもしれない。

    本論とずれるけど、「11分間」、”思いやり”があるから尊重されるべき個人の自由が脅かされてる、という論調は、他者の尊厳より自分の自由を優先する最近の世の中に通じるものを感じてぞっとした。
    物語では、思いやりは心や命があるから生じるものだ、と続くのだけど、現実では、人間のままでこの主張がされていることが怖い。ホラー小説より現実がホラー。

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