- Amazon.co.jp ・本 (355ページ)
- / ISBN・EAN: 9784314010238
作品紹介・あらすじ
デザイナーの発想はどこから湧いてくるのか。第一線で活躍するグラフィックデザイナーが、発想のルーツを求め、さまざまなイメージの「はじまり」のドラマを探る旅に出た…反転につぐ反転、「図」が「地」となり「地」が「図」となる。ものの見方・世界の捉え方が変わる、楽しく読めるデザイン・エッセイ。
感想・レビュー・書評
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ブックデザイナーの著者が、〈対〉〈速度〉〈遠近法〉など、デザインの基盤となる概念のルーツと発展を縦横無尽に語り尽くすビジュアルブック。
アナロジーによってページ狭しと貼り付けられた図版を眺めるだけで楽しい。「読みやすさの追求」「豊穣なシンプル」の文字組みの話は専門だけあり、特につっこんで語られている。『デザイン偉人伝』と重なるところも多い。
エッセイとしては「レディメイド」の章が一番面白い。デュシャンから出発して既存のモノの利用法や意味を読み替え、価値を転換する行為自体を〈レディメイド〉と呼ぼうという提案。利休のエピソードなどを加味すると詐欺めいたところもあるが(そもそもデュシャンが詐欺っぽい)、現代アートを見る上では不可欠な視点。引用・盗作・サンプリングなんでもござれのヒップホップ的、というほうが伝わりやすいかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【資料ID: 1117020414】 704-Ma 74
http://opac.lib.saga-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BA81718416 -
「国語便覧」とか「社会科資料集」を眺めるみたいな面白さ。
…これも以前、同じ様に軽~く読んだなぁ。
熟読しなかったから、また借りちゃったんだね。
今回も流し読み。また借りないように記録!記録! -
歴史的な考えがわかってすごいおもしろそう!と思って選んだけれど、質より量の多さがある内容でした。たくさんのおもしろいことをちょこちょこ知っていたいという方にはオススメかもしれません。取り上げている内容はおもしろいけれど、私には時期が合いませんでした。残念。もっと深く掘り下げてほしいけれど『はじまりの物語』なのでこれくらいでいいのかな、とも思ったり。
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今はあたりまえのように見かける、遠近法やストライプ柄なども、その出現にはいろいろな経緯があったのですね。初期の書籍では、内容を伝えることよりも、そのものの美しさやデザイン性にまず意識を向けられていたことには驚きです。この本のデザインも、いろいろこだわりがあるようです。図版がたくさん載っていて、参考書のような感じですが、文章はわかりやすかったです。
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(単行本 - 2007/4)
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