- Amazon.co.jp ・本 (37ページ)
- / ISBN・EAN: 9784323002828
感想・レビュー・書評
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美しく、力強く、たんぽぽが生き生きと描かれています。
たんぽぽ (絵本のおくりもの)
1984.02発行。字の大きさは…大。2022.06.24読了。★★★★☆
たんぽぽに陽光が射し、すくすくと、慎重に大きくなって子孫を残すために生きている姿を。一年を通して観察し、写実的に大きな絵本にしたものです。
初春から夏、秋、冬にかけて、たんぽぽにつぼみができ、つぼみが少しずつ開き、満開に、花が枯れ、わたげになり。そのわたげ(種子)が飛んで行く様子を。そして、残った茎が倒れ、新しく葉が生い茂り、大きくなって冬を越え、翌年の春に前以上の花を咲かせていく様子を丁寧に、丁寧に絵本に描いたものです。甲斐さんならではの絵本というより作品となっています。
絵本の大きさは、縦は、A4版の用紙より少し小さく。横は、A4版の用紙より少し大きいものを見開きに使ってたんぽぽの葉を緑色で、花を綺麗な力強い黄色で描いています。
【読後】
たんぽぽの一生を見ているようです。いままで道端や、土手などに咲いているたんぽぽを見ることは有りましたが。こんなふうに細かく観察されたたんぽぽの一生を見たのは初めてです。感激しています。
甲斐信枝さんの絵本を読むのは3冊目です。
● 1冊目 雑草のくらし (福音館の科学シリーズ)……2021.02.22読了
この絵本は、著者甲斐信枝さんが1979年から6年の歳月をかけて完成したもので、実際の観察は、1979年春から5年間、京都・比叡山の麓の畑あとに通い、観察を続けました。
● 2冊目 あしなが蜂と暮らした夏……2021.02.25読了
著者甲斐信枝さんが、40年前に京都比叡山の麓の農家で「あしなが蜂」の生態を取材した記録です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
けっこう情緒的な文章で、綿毛に焦点を絞っている。絵も柔らかな感じ。
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2y3m29d
たんぽぽの季節で、公園などで見る機会が多かったので借りてみた。
お花しか出てこない本で少し長いので、最初はあまり興味がなさそうだったけれど、実際にたんぽぽを見たり綿毛を一緒に吹いたりした後は絵本にも興味が出たようだった。 -
遠目がきく。しっかり読むと長いから、中学年からがよいかも。
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ISBN:432302823/978432302823
縦持ちページ/折り込みページ有り。
保育園おはなし会(年長・春)の定番。
見開き2~6行程度。
晩冬~花期の終わるまでのたんぽぽを、丁寧な写実で描く。
飛び立つ綿毛を描いた折り込みページを開く時、子ども達がふわぁぁぁ…っと息を飲むのが、読み聞かせをしていて一番嬉しい瞬間。みんな綿毛飛ばした事あるものね。 -
絵が綺麗。絵本らしくかわいらしく。適度な抜け感があると感じた。
1代ではなく1株の1年を見ているので理科的な説明をするのには過不足があるが、季節感や植物の面白さを伝えるのに役に立ったと思う。 -
たんぽぽを本当によく観察して描いたんだろうなあ
冬を超えるとこの春よりも大きくなるという言葉、すごい良かった
人もどんどん成長するんだろうなあ -
この絵本を読むと落ち着きました。小さい頃に一度読みました。
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7歳0ヶ月の娘
4歳0ヶ月の息子に読み聞かせ
何気なく咲いているたんぽぽにも
こんな一生があるんだなあ
改めてたんぽぽよく観察したくなった
一面の綿毛もきれい -
タンポポは夜になると眠るんだよというとびっくりする。育つ場所によって姿がちがうのはどうして?と思う。あまりにも身近で珍しさもないけれど、一年を通して観察できるその一生から、沢山の発見と疑問がうまれる。タンポポは、子どもが初めて出会う、植物の教科書かもしれない。(ちいさな帆)