日本の国際貢献

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  • Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784326550517

作品紹介・あらすじ

世界の平和に、世界の繁栄に、日本はどうしたら貢献できるだろうか。イラクでの2人の外交官の死を契機に考える日本の国際貢献のあるべき姿。

感想・レビュー・書評

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  • テーマは「日本の国際貢献」だが、主に経済的な文脈から書かれている。

    レポートの参考に使える。
    学術的な記述というよりも、読み物として書かれている印象をうける。
    「著者は〜と感じた」との記述が目立つ。
    よく言えば、著者、編集者の視点が活かされている。(実際米国で感じたこと、著者が直接言われたこと、、など実体験が盛り込まれている)

    国際貢献については、「貢献」と述べると同時に自己利益の主張も怠ってはいけないという北岡伸一氏の著書の引用が勉強になった。

    また、関係ないが。。
    北岡伸一氏が若手政治学者とされていることに、時代を感じる。(同氏の字が間違っているのが残念)

  • 読みたい。

  • 援助、貿易、投資、移民、環境、安全保障、技術

    人間を中心に据えるアプローチが大切で国づくりの基礎は人づくりにある。人間の安全保障も重要になってきている。

    ・経済成長、貧困削減、貿易、援助の増大
    ジョセフナイ、軍事力とか経済力といった伝統的パワーだけでなくソフトパワーが大切。

    WTOは多国籍企業、先進国のためのものであって、庶民特に途上国のふつうの人には利益をもたらさない。

    ミレニアム開発目標。
    ・極度の貧困および飢餓の撲滅
    ・初等教育の完全普及
    ・男女平等および女性の地位強化の推進
    ・乳幼児死亡率の削減
    ・妊産婦の健康の改善
    ・HIV、マラリアなどの疾病の蔓延防止
    ・持続可能な環境づくり
    ・グローバルな開発パートナーシップの構築

  • 基礎的な内容のおさらい。
    具体的な数値がのっている表などが掲載されている点は
    非常に説得力があってよい。

    しかし、基礎事項が多く、
    今後の日本の課題などについての記載は薄い。

    資料やレポートを作る際の
    参考文献には有用できる。

  • 「ODAの経済学」など近著の内容を再構成しながらの時事提言。
    データ面でいえば「ODAの経済学」の方が詳細で使い勝手が良い。
    序文にある、著者とイラクで殉職した奥大使との思い出が非常に印象深く、国際貢献の最前線にある人々の姿を偲ばせる。

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著者プロフィール

小浜 裕久(こはま ひろひさ) 1974年慶應義塾大学大学院経済学研究科修士課程修了。現在、静岡県立大学名誉教授。著書:『日本の国際貢献』勁草書房、2005年;『近代経済成長を求めて─開発経済学への招待』勁草書房、2007年(浅沼信爾氏と共著);『ODAの経済学(第3版)』日本評論社、2013年;『途上国の旅:開発政策のナラティブ』勁草書房、2013年(浅沼信爾氏と共著);『ODAの終焉:機能主義的開発援助の勧め』勁草書房、2017年(浅沼信爾氏と共著);『「未解」のアフリカ:欺瞞のヨーロッパ史観』勁草書房、2018年(石川薫氏と共著);『幕末開港と日本の近代経済成長』勁草書房、2021年(浅沼信爾氏と共著)など。訳書:『エコノミスト 南の貧困と闘う』東洋経済新報社、2003年(共訳);『傲慢な援助』東洋経済新報社、2009年(共訳);『援助じゃアフリカは発展しない』東洋経済新報社、2010年(監訳);『とてつもない特権:君臨する基軸通貨ドルの不安』勁草書房、2012年(監訳)など。

「2022年 『ブレトンウッズ体制の終焉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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