- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334033903
感想・レビュー・書評
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面白かった。詭弁を題材として、論理的思考をレトリックの立場から批判的に検討しようとしている本。詭弁の正当性を論理的に説明していて、思わずなるほどと納得していまう。引用している例え話も面白い。今までにない新しい視点、考え方を身に付けられる。知的快感を味わいたい人向け。
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賛否の分かれそうな本。
言ってしまうと、反論の仕方とその対処法がおもしろくかかれています。 -
レトリックの専門家である著者が、論理的思考だけでなく、詭弁と言われるものが社会で通用すると書かれている。
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反論理じゃなく、修辞法の本。正しいことを正しく書いてそれですむなら、今頃世界は天国のようになっていて、格差どころか差別だってなくなってるんじゃないか。でも実際にそうでないのは、正しいことを正しく書くのじゃすまないからだ。議論はそもそも対等に行われるものじゃない、不均衡のある中で行われる、というあたりが、自分のしてることについて不足な点を改めて考える機会になった。
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論理的に詭弁を語る
一種の戦術本 -
『論より詭弁 反論理的思考のすすめ 』。タイトルが既に挑発的であり、論争的である。しかし内容は、選ばれし者たちの都市国家の広場ではないこの現世において、論理をそらし、外し、俗論に逃げ込む者たちとの「間の取り方」「呼吸法」が解説されている。
著者は、偽悪的な装いを好むようであるが、不快ではない。
本書は、思考の錆落としに適している。