ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験 (光文社新書)

  • 光文社
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レビュー : 203
  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334035709

作品紹介・あらすじ

2008年2月、日本で10年ぶりとなる宇宙飛行士の募集が、日本の宇宙研究・開発を担うJAXAによって発表された。応募総数は史上最多。そして、選抜試験自体も最難関で熾烈を極めるものとなった。本書は、この選抜試験の取材を日本で初めて許され、さらに候補者10人に絞られた最終試験では一部始終に密着することに成功した、NHKの番組スタッフによるドキュメンタリー。その10人がおかれた閉鎖環境という特殊な状況下で、彼らは何を考え、語り、行動したのかをつぶさに追ってゆく。宇宙という極限の環境において自らの命を賭け、かつ他の乗組員の命をも預かる宇宙飛行士とはどういう職業なのか。その資質と人間力に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 『宇宙兄弟』に全力ではまって約2カ月。
    同僚の先生が勧めていた新書を読んでみました。

    読んでみた感想は、
    選ばれし人物は本当に「いい人」だということ。
    仕事の面でもずば抜けて優れていることはもちろんでしょうが、
    とにかく人間性が優れている。すごい。

    今、教えている生徒たち。
    将来、社会に出て、きっと仕事はできると思う。
    持っている能力は本当に高いから。
    でも、教師としての本音は、
    《人間》として社会に貢献できる人物になってほしい。
    時にはリーダーとして、時にはフォロワーとして。
    そのためには、身近な大人である私たちが、
    それを実践していかなくちゃいけないんだよねぇ

  • 久々の大ヒット本である。宇宙に対して特に興味はなかったのだが、これは宇宙の話ではない。夢を持ち続ける大人たちの情熱の話だ。まず登場人物の経歴が豪華で、同じ人間なのにどうしてこうも違うのだろうと心から尊敬する。その中でも、「冷静すぎて怖い」と周りから言われるという大西卓哉氏が一番好きだ。如何なる状況下でも冷静にいられるように私もなりたい。 特に凄いと思ったのは、油井亀美也氏。試験官からのダメだしをすべてメモしていた唯一の人物である。そのメモを元に、問題を改善するためにはどうすればよいかと考えて行動している。本書を読んだ後の爽快感が気持ち良い。何度も読み直したい。

  • 10年ぶりに日本で行われた宇宙飛行士選抜試験。その模様に密着したNHKのドキュメンタリーを書籍化したもの。

    宇宙飛行士という特殊な職業に選ばれるような人は、どこか突出した能力が備わっていると思っていました。しかし募集には年齢の制限も設けられていなく、目指そうとする心意気があれば誰もが挑戦できる、随分と門戸の開かれた世界だという事実に驚かされます。
    もちろん宇宙飛行士という仕事柄、語学力や自然科学系の知識は欠かせません。しかしそれ以上にここで要求されるのは「人間力」でした。学習し続ける力、蓄えた知識を適時適切に活用できる力、周囲と円滑なコミュニケーションを取れる力…。夢に向かって奮闘する「かっこいい大人」たちの姿は、子供はもちろん大人でも背筋が伸び、チャレンジ精神が刺激されます。

    2017年の最初の一冊は前向きになれそうな本を選んでみたところ大正解でした。続編もあるのでぜひ読みたい。

  • この本は読んで本当に良かったと思います。宇宙飛行士は、私の未来の選択肢に入っていなかったけど、この本を読んでとても魅力的かつ素敵な仕事だと思いました。宇宙飛行士とは、人類代表として優れた人間力を備えている人だと分かりました。人間力を私も備えたいです。
    今回、この本を読んで宇宙に憧れる人が居ること、未知の世界である宇宙にとても惹かれました。宇宙飛行士の知らなかった部分を知ることが出来て良かったです。

  • 10年ぶりに行われた宇宙飛行士選抜試験に密着取材したノンフィクション。
    宇宙という死と隣り合わせの極限空間で人類を代表して様々なミッションをこなしていく宇宙飛行士という「職業」。宇宙に挑戦し続けることが人生であり、その努力を惜しまなかったから今の自分がある。そんな候補者10名の生き様や思いが溢れていて、読んでいるだけで前向きな気持ちになる。
    実際にアポロ13号は酸素・電力・水を新たに供給することができなくなる緊急事態を、良好でない通信状況の元で地上の技術者・管制チームとの協力の元で乗り越えて奇跡の生還を経ている。 試験する側も彼らの人生を預かる以上、様々な難題を与えて候補者たちの人間力を徹底的に調べ上げて徹底的に調べ上げて選抜を行う。
    すごい世界だ。そしてそこに飛び込もうとする人達がまたすごい。
    久しぶりにワクワクしてページをめくる手が止まらない本だった!

  • まさにリアル・宇宙兄弟。
    閉鎖環境の話はよく聞くけど,かなりの精神力とスタミナが無いと乗り越えられないし,その他にもオールマイティな能力が一定水準を超えていないと宇宙飛行士になれない。
    このドキュメントも一種の就職活動であるけれども,各候補者の宇宙飛行士への意気込みと,過去の努力が並みじゃ無い。
    今迄のキャリアもそれぞれ素晴らしいもので,それでも自分の夢の為にそれらを捨て去る覚悟も感動したし,何よりも互いに好敵手でありながら最後にはお互いを讃え合える仲間になっていた所が,その為人を正に体現している瞬間に感じた。
    大袈裟だけど,五感を全て刺激されたと思う。
    自分の夢はなんだろう。
    もう一度ゆっくり考えて,倦まず弛まず努力していきたい。

  • 今まで私は、宇宙飛行士は天才的な頭脳・常人離れした身体能力を持つスーパーマンで、自分とは次元の違う存在だと思っていました。ですが、この本では宇宙飛行士は私達人類の代表であり、必要な資質は「人間力」だと書かれています。
    「人間力」とは何か、そしてそれを磨くために必要なこと考えさせてくれる本だと思います。
    私には宇宙飛行士とは別の夢がありますが、「人間力」を磨いていきたいと思いました。

    • ahoichanさん
      こんばんは。ブグログ上では、なんて呼べばいいのでしょう(笑)
      本棚見させていただきました♡
      宇宙飛行士の話・・・もしよければ貸してください。
      こんばんは。ブグログ上では、なんて呼べばいいのでしょう(笑)
      本棚見させていただきました♡
      宇宙飛行士の話・・・もしよければ貸してください。
      2013/02/23
  • 「自分の夢は何か?」
    「それはどれほど実現したい夢なのか?」
    「その夢の実現のために能動的な努力をしているか?」

    この本を読んで、こうした問いかけを頻繁にするようになった。

    なれるチャンスは四年に一度どころか、十年に一度・・・いやそれ以下の確率でしか巡ってこない。生活環境は激変、収入は激減、命を失う危険性まである。しかし、応募は殺到。試験は1000人応募して2人しか通れない超難問。そんな意味のわからない職業があるのか。そう、それが宇宙飛行士という職業だ。

    宇宙飛行士を目指す人たちの過酷な選抜試験・・・1次試験から、2次、3次・・・最終選抜にいたるまでのプロセスを、ドキュメンタリータッチであますところなく描いているのがこの本「ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験」である。

    単に試験風景を客観的に描いているだけではない。3次選抜に残った10人それぞれの心情・・・そのときどうしてそんな言動をとったのかが、克明に描かれている。

    「自分は、もともと目立つタイプではないので、その意味であの自己アピールは、正直言ってかなり恥ずかしかったです・・・(中略)・・・でも、想像以上にみなさんのアピールが強烈で、これはまずいと焦りましたね。このまま普通に終わらせたくない、ここで遅れをとることはできないということが自分の中にはありました」

    そして気がつくと、当事者に自分をおきかえて読んでいることに気がつく。最終試験の結果報告・・・これを読んだとき自分の頬は涙で濡れていた。

    (書評全文はこちら↓)
    http://ryosuke-katsumata.blogspot.com/2012/03/blog-post.html

  • ・「どんなに苦しい局面でも決してあきらめず、他人を思いやり、その言葉と行動で人を動かす力があるか。その「人間力」を徹底的に調べ上げる試験だったのである。
    ・「パイロットをしているとき、条件が揃わなかった場合には、物事を中断する勇気を持つことも必要だという経験を味わってきました。1つのことをあきらめずにどんどんやっていくというのは一見、積極的で勇ましく思えますが、そうではない。やはり状況が整わないときには、これは「できない」ということもあり得る。だからこそ、取り組むべき問題自体を切り捨てるというのも、私は一種の勇気だと思っていました。」
    ・「我々は、技術的な経験もさることながら、チームとして活動できる能力、そして誰とでも仲良くなれる資質、また、必要なときは指導力を発揮し、場合によっては誰かに従う能力のある人を探しています。その力がある人物なのかを見極めるためには、個々の候補者の「本質」を理解しなければなりません。誰にも人生の物語がある。その物語を聞くことで、候補者が成長してきた背景を理解し、また、どのような選択をしてきたのかを質問することで、その人の「本質」を理解することができます。」
    ・面接というものは、つまるところ「この人間と一緒に働きたいかどうか」見ているものだからである。

  • ドキュメンタリーに惚れた。どのページをとっても鳥肌がたったし、泣くのを必死にこらえないと読めなかった。
    これはきっと何度も読み返す事になるだろう本。

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