官僚を国民のために働かせる法 (光文社新書 547)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334036508

感想・レビュー・書評

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  • 「日本中枢の崩壊」と似通った内容だが、本書の方がわかり易かった。「高学歴者が官僚になる動機」には納得&コラコラです…

  • 古賀茂明 (著)
    なぜ私は1年9ヶ月もの間「干され」続けたのか。退職の真相から野田政権の本質分析まで渾身の語り下ろし!官僚よ、省益ばかり優先したり、天下りポストの確保に奔走しないで、今こそ「公僕意識」を取り戻せ!――霞が関を去った改革派官僚の旗手が満を持して立言する、日本再生の真の処方箋。官僚たちの多くは「国民のために働く」という本分を忘れて、悲しいことに、自らの生活保障のために省益の拡大ばかりに心を奪われるようになっています。彼らの利権の巣窟となった霞が関は、「国民のための行政府」たる機能を麻痺させています。一般のみなさんにはそういう実態を知って、官僚の住む霞が関の「あるべき姿」を見つめ直して欲しいのです。そしてまた、私が提言する公務員改革の具体策に、耳を傾けてもらいたいのです。なぜなら、「官僚だけが守られるいまの仕組みを変えて!」という国民の怒りが、国家公務員改革を後押しする大きな力になるからです。政治家を動かし、堕落した官僚たちに大いなる反省と奮起を促し、国と国民のための行政を実現できるのは、国民の力をおいてほかにはないのです。(「はじめに」より)

  • 橋下徹もこれ読んだのかな?官僚(元)がこんな風に考えながら仕事をしていたとは

  • 【読書】元経産省の役人の古賀氏の新刊。古賀氏の本はこれで3冊目。元官僚目線から官僚をズバズバ批判する文。正直前に読んだ本とあまり内容は変わらず、一貫した主張。官僚への眼差しは厳しい。自らを省みて、志を忘れず、初心を思い出して頑張りたい。気持ちを新たに、まずは明日から。そんなに悪い官僚ばかりではない。地道に自分のやれることをやっていくことが重要。

  • 「本来、官僚はタクシーの運転手で、行き先を決めるのが政治家」「『資料や情報を集めて、研究を重ねて専門知識を集積していく』ことこそが官僚の仕事」「公僕とは・・・いざというときに自分の利益ではなく、公の利益を優先できる、そのために自己犠牲を払える、そういう尊い心の持ち主だという意味なのです・・・いざとなれば、自分の体がそう動くだろうか、官僚ならばいつもそう自問してほしいものではありませんか。」

  • 問題の指摘が分かりやすいし、改革案も提示されている良書。著者には政治家になって官僚機構改革を進めて欲しい。星5つとしたいところだが、官僚のつまらぬ仕事振りに不快感を催してしまったから星4つ。

  • 「日本中枢の崩壊」を読んだ時の衝撃の大きさと比べると
    それほどの驚きはなかった。
    そういう意味で★2つです。

    「働かせる」という言葉を使わざるを得ない状況に
    あることが問題ではないでしょうか。

    外からの力によって働かされるのではなく、
    自分はこうしたい!という
    自らの心からわき上がる仕事への衝動、熱い想いで
    仕事に向き合って欲しいなあと感じました。

    今、ギリシアからイタリア、そしてスペインへと
    広がりを見せている国債の金利上昇、
    そしてアメリカから世界へ広がったデモなど、
    経済の舵取りが非常に困難な局面に入っていると思います。

    それらは決して対岸の火事などではなく、
    いずれ日本にその矛先を向けるはず。

    そのとき、我が国に、きっちりと対処できるリーダーが
    現れるのだろうか、そして官僚はそれをしっかりと支えることが
    できるのだろうか。

    本書を読むと、危機感が増すこと間違いなしです。。。。

  • 2011/11/18 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
    2011/11/21〜11/30
    先日とうとう経済産業省を退職した古賀茂明氏の官僚分析と公務員改革案が分かりやすく書かれている。本書の内容が、どれだけ真実なのか、官僚でない私には分からないが、今の状態を見ているとほぼこんな感じなんだろうな、と思う。古賀氏の改革案がベストかどうかは私にも分からないが、凄く効果的であると思う。とにかく、このままでは、日本はどんどん沈んでいってしまう。改革者の登場を切に願う。

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著者プロフィール

1955年、長崎県生まれ。東京大学法学部を卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。産業再生機構執行役員、経済産業政策課長、中小企業庁経営支援部長などを歴任。2008年、国家公務員制度改革推進本部事務局審議官に就任し、急進的な改革を次々と提議。09年末に経済産業省大臣官房付とされるも、11年4月には日本ではじめて東京電力の破綻処理策を提起した。その後、退職勧奨を受け同年9月に辞職。著書・メルマガを通じ活発に提言を続けている。『官邸の暴走』(KADOKAWA)、『日本を壊した霞が関の弱い人たち』(集英社)など著書の累計発行部数は100万部を超える。自身が企画・プロデュースし、本書が原案となったドキュメンタリー映画『妖怪の孫』が2023年3月に公開され、大きな話題を呼んだ。





「2023年 『分断と凋落の日本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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