蔵書の苦しみ (光文社新書)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 76
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334037550

感想・レビュー・書評

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  • 私も本は好きだけど、ここまでではないなぁ。と半分呆れながら読んでしまった。
    本が側にないと不安で仕方ないという気持ちは良く分かります。
    でも、家を壊す程には…
    自分の家も、蔵書の重量を考えなきゃ、と反省しました。
    勉強になる、という本ではなく、笑い話として読むには最高です。

  • 蔵書には、本を買う楽しみ、読む楽しみ、愛でる楽しみ、
    分類整理する楽しみ、売る楽しみ他いろいろあることが分かります。

    その楽しみ優先順位をつけて実践する過程で
    楽しみが苦しみに変わっていくのかも。
    まあ、本につぶされちゃったらお終いなのですが。

  • 電子書籍が普及し始めたとき、これで本棚がすっきりすると安堵した覚えがあるが、結果はさらに紙の本が加速度的に増えてしまった。やっぱり紙の本のほうがずっといいですね。漫画は元々紙質も悪いし、無駄にかさばるので、電子書籍で買っている。

  • とても面白かった。本を床に積んでいる身としては、頷けるところ多数。本を捨てるのは忍びないので、じゃんじゃん図書館にあげることにします

  • 西荻窪の古本屋さん、つながり。/本を売る時は、ほかの誰あろう、自分で自分を説得する必要がある。p.24/それでも、やっぱり本は売るべきなのである。スペースやお金の問題だけではない。その時点で、自分に何が必要か、どうしても必要な本かどうかを見極め、新陳代謝をはかる。それが自分を賢くする。p.26/一日に三冊もの本を読む人間を、世間では読書家というらしいが、本当のところをいえば、三度、四度と読みかえすことができる本を、一冊でも多くもっているひとこそ、言葉の正しい意味での読書家であるp.151(篠田一士の引用。吉田健一の五百冊の蔵書を評して)

  • 私は図書館使って、悩みなし?

  • 2013 8/29読了。・・・どこで買ったっけ・・・?
    大量の蔵書を抱える蔵書家/愛書家がそれに振り回されるエピソードや、どうしてそうなったか、どう対処しうるかとかを書いていく本。

    読んで痛感した。いやこの手の本を読むたびに思うことだが、自分は愛書家/蔵書家ではない。なのでばんばん電子化できるし、売るし、そんなに苦しまないで済んでいるんだな、とか。
    自分なんて平気な方だと気が楽になったような、あれじゃあこの本買わなくてよかった(ry

    「図書館は図書館に関する本が充実している」という指摘を世間に広めてくれているのは良い点。

  • 地下に広大な図書館があったらどんなにいいかと、蔵書が本棚に入りきらなくなるたびに思います。

  • 本ってあっという間に増えちゃうんですよね。実家に置いていた本なんて親から捨てられちゃったよ。アナログレコードも、CDも。音楽メディアも同じ悩みがあります。本書にも書かれていますが、結局一番良いのは中古で売ることなのかな。たぶん、そうなんだしょう...。

  • タイトルが素晴らしい.
    私も以前引っ越しで本を所有することの苦しみをかなり強く味わったので,
    思わず手にとってしまった.

    本を読み進めるうち,著者の苦しみは私なんぞの比ではないことがひしひしと伝わってくる.

    けれども冷静に考えれば,この苦しみは,読めない量の本を所有欲にまかせて買い込めば当然の帰結とも思われる.土地の高い東京でものを集めだすとこれは地獄である.

    私自身はそういう状態にいたる前に,本に対する所有欲をなくさざるを得なかったというのは逆に幸せかもしれないとも思ったりした.逆説的だけど.

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著者プロフィール

岡崎 武志(おかざき・たけし):1957年大阪府生まれ。立命館大学卒業後、高校の国語講師を経て上京。出版社勤務の後、フリーライターとなる。書評を中心に各紙誌に執筆。「文庫王」「均一小僧」「神保町ライター」などの異名でも知られる。『女子の古本屋』『古本で見る昭和の生活』(筑摩書房)、『これからはソファーに寝ころんで』(春陽堂書店)、『人と会う力』(新講社)、『読書の腕前』『蔵書の苦しみ』 (光文社)、『古本道入門』(中公文庫)、『憧れの住む東京へ』(本の雑誌社)など多数。

「2024年 『古本大全』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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