古本大全 (ちくま文庫 お-34-11)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 177
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480439345

作品紹介・あらすじ

古本ライター、書評家として四半世紀分の古本仕事の集大成。書籍未収録原稿や書き下ろしも多数収録したベスト・オブ・古本エッセイ集。

感想・レビュー・書評

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  • ◆まだ見ぬお宝が待っている[評]荻原魚雷(ライター)
    <書評>『古本大全』岡崎武志 著:東京新聞 TOKYO Web
    https://www.tokyo-np.co.jp/article/314105?rct=shohyo

    12/28「古本大全」カバーデザイン。: 古本屋ツアー・イン・ジャパン
    http://furuhonya-tour.seesaa.net/article/501898538.html

    オカタケな日々 | 春陽堂書店|明治11年創業の出版社[江戸川乱歩・坂口安吾・種田山頭火など]
    https://x.gd/PiW3X

    筑摩書房 古本大全 / 岡崎 武志 著
    https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480439345/

  •  「均一小僧」「文庫王」とも呼ばれる著者であるが、これまでちくま文庫から刊行された古本に関する自著文庫本四冊(いずれも品切れとのこと)とそれらに未収録の原稿を加えて再編集し、古本仕事の集大成として”大全”としてまとめた一冊。古くは二十年以上前のものから直近ではコロナのときのことまで様々な時期の文章が収録されているので、全体を通読すると、期せずして古本や古本業界に関する一種のクロニクルとしても読むことができる。
     
     著者の著作はこれまでも何冊か読んできたので、その古本に対する情熱は感じていたが、いかにして古本にのめり込むようになったのかから始まり、その古本遍歴が熱く語られる文章をこうしてまとめて読むと、本の世界に惑溺できる著者に一面では羨望を感じるとともに、そこまでは無理だなとも改めて感じた次第。

     著者の好んで集める均一棚にあるような本にあまり関心はないので、著者が紹介している本を実際手に取って読むことはおそらくないだろうが、著者の「こんな面白い本があるよ」という楽しさがストレートに伝わってきて、こちらまでついつい引き込まれてしまう。

     本書は、古本屋で古本を見る際のお作法や古本に関するちょっといい話、また著者の古本人生を垣間見ることのできる文章、さらには本に関する時事的なコラムなど、バラエティに富んだ文章が収録されていて、”大全”の名ににふさわしいと言って良いのではなかろうか。

  • 無類の古本屋好きである筆者がこれまでに歩いた、見た、楽しんだ記録を収録。カバー写真は古本屋でなく自宅であるというからすごいものです。古本大全とありますが資料本ではないため注意。古本屋巡りが好きな方なら頷く箇所が多いはず。この本のメインターゲットは古参の古本好きかな。

  • ベストオブ岡崎武志フロムちくま文庫。
    表紙が実にかっこいい。

  • 古本は興味をかきたてるそんな存在だ。




    古書街として知られる神保町に行ったり、古本まつりに行く。




    古本の世界に魅せられて古本に関する著者の「古本大全」だけに400ページ以上の厚さがある。





    「古本屋の店主は編集者である」と著者は述べている。




    全くその通りで、店主の編集で並べられた古本という個性があるから行きたくなる。





    古書店のBGMについて著者はジャズが似合うと述べている。




    ジャズと言ってもベニー・グッドマンの「Sing Sing Sing」のようなスイング・ジャズはイメージできないし、知っている限りでは聞いたことがないなあ。




    古本まつりに行くと見かけるのが古い絵葉書、パンフレット、写真。




    中には個人のアルバムも売っていると著者は述べている。




    故人の遺族が蔵書の処分を依頼した際、遺族が「おまかせしますから全部引き取ってください」と言われて、その中にアルバムが入っていることがあるそうだ。





    戦前の写真を古本まつりで見かけるわけだな。





    これからも古本のみならず、本の世界は厳しくなるのでどうなっていくのか気になる。





    また数年後に続編を出して欲しいと思った。

  • 古本や古本屋、近況をまとめた一冊。第三章の個人史が一番面白かったかな。
    ただ、読書(加えて特定の分野)に親しいことに対して優越感を強く感じているっぽいのが少々げんなりする。

  • 著者が昔出版したものをまとめ
    最近のエッセイを加えて
    あらためて出版した本。
    なので、コロナ禍の古本屋のことも
    少し書かれています。

    昔の古本屋の話もおもしろいけど
    だいぶ今とは違うなぁという気もします。
    良くも悪くも軽く、明るくなったというか。
    でも、入りやすい入り口があって
    専門的な部屋まで繋がっていくなら
    嬉しいですよね。

    返本を要求してきたお客と
    買わないけれど足を運ぶお客との
    間にある“深い河”のはなしに(P411)
    ちょっとホロリ。

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著者プロフィール

岡崎 武志(おかざき・たけし):1957年大阪府生まれ。立命館大学卒業後、高校の国語講師を経て上京。出版社勤務の後、フリーライターとなる。書評を中心に各紙誌に執筆。「文庫王」「均一小僧」「神保町ライター」などの異名でも知られる。『女子の古本屋』『古本で見る昭和の生活』(筑摩書房)、『これからはソファーに寝ころんで』(春陽堂書店)、『人と会う力』(新講社)、『読書の腕前』『蔵書の苦しみ』 (光文社)、『古本道入門』(中公文庫)、『憧れの住む東京へ』(本の雑誌社)など多数。

「2024年 『古本大全』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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