君がいなくても平気 (カッパ・ノベルス)

著者 :
  • 光文社
3.18
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本棚登録 : 237
感想 : 55
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  • Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334076870

感想・レビュー・書評

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  • 石持さんとの出会いの作品。
    心理描写の細やかさにはまりました。

  • どうなんだろう。
    表紙の裏面の解説(?)を見て、惹かれましたが、実際読んでみると、迷探偵という感じで、まあ、真犯人が身近にいるという点が違うぐらいで。

    はっきり言えば、誤解を恐れず「期待はずれ」でした。

    まあ、自己保身、欺瞞、そして欲望といったエゴというのは、すご~くわかりましたが。

  • 同じ職場で働く恋人・早智恵が、職場の人間を中毒死させたかもしれない。
    たった一枚のレシートが招いた疑惑に振り回される水野。
    彼女が犯人だとしたら動機は一体何なのか。
    事件について調べれば調べるほど、割り切った関係だったはずの早智恵への想いが強くなっていく。
    なんだか恋愛小説を読んでいるようだった。

  • 犯人でも被害者でも探偵でもない、犯人の恋人の男が主人公。なるほど確かにそういう思考回路になるのか?あまりにも思い込んで思い詰めてるように見えたからどんでん返しがあるかと思いきやそれはなく。単純に主人公のことは好きじゃないなと思ったけど、まあ悲しいラブサスペンスだった。

  • 相変わらず、石持ストーリー、ご都合主義です。突っ込みどころ満載ですが、楽しく読むにはいいですね。普通ではありえない。

  • 凛とした復讐者。結構好き。

  • 動機の弱さとかそんな因子がおるかい、なんてことは
    石持作品では多発するが(不要な問いであるとは思うが)、
    それにしても最後の段で見せた“『君がいなくても平気』”は、
    結構嫌いじゃなくて、なんとも取り返しのつかない切なさのある
    言葉ではないかと思う。
    後半は嫌いじゃないな=

  • 長編。自分の彼女が殺人者だと知ったら。やっぱりこの人の作品は説明過多な気がする。何の逆転もなく、早智恵が犯人ってのがあんまり好きじゃない。しかし、早智恵もいくら自殺覚悟とはいえ、こんなに冷静に過ごせるものだろうか。修羅になって開発チームのメンバーももっとパニックを起こしてしかるべきじゃなかろうか。まぁ優秀な大人ってのはこんなものだろうか。待望の自分の息子を火事で亡くし、そして妹が連続殺人者になって同じく火事で死ぬなんて、お姉さんも発狂するんじゃないだろうか。しかし、惰性で付き合ってるか、本当に好きになったのか、気づかないものかね。

  • あまり好きな主人公じゃないのですが、(最近こればっか言ってる気が)上手いです。
    カッパ・ノベルス創刊50周年特別書き下ろし。

    カバーデザイン / 泉沢 光雄
    カバー写真 / TAKAO ONOZATO/orion/amanaimages

  • 2010.6
    この人の作品は おもしろいのと そうでもないのとに
    完全に分かれる。
    これは おもしろかった。

    割り切った関係の恋人が殺人を犯したら あなたはどうしますか?

    謎解きもおもしらく ちょっとせつなくて よかったです

  • どっかで大どんでん返しがあるかと思いきや、なんとそのまま決着。
    ストーリーの進め方、プロットに比べて、エンディングは、ちょっとありきたりな感じに思えた。

  • 犯人が最初のほうでわかったのに、最後までどきどきしながら読みました。やるせなかった・・・

    • swallow31さん
      へぇ~図書館で探してみるよ!
      へぇ~図書館で探してみるよ!
      2011/11/24
  • 図書館にて。
    始めて読む作家だったが、思ってた以上にすごく良かった!!
    最初から犯人がわかっている作品だったけれど、動機や犯行の手口がわかるまでの流れもなかなか、そしてなんといってもラスト!!
    涙が止まらなかった。どうしようもなく手遅れだったのかもしれないけど、あの言葉はすごく心に響いた。「君がいなくても平気」こんな辛くて気持ちがあふれた言葉はない。

  • 登場人物がみんな普通の人。でも、おもしろかった?

  • 1日で読み切ってしまった…


    石持さんのは『君の望む死に方』の方が面白いかな。

    登場人物の呼称が当たり前だけど一定してなくて、今回は名前と立場をリンクさせるのに時間がかかった。

  • 引用はまさにタイトルそのもの。<br />ミステリーに見せかけた恋愛小説。

  • 結末には納得できない、と言うか、共感できない。
    けど、面白い。
    いつの間にか読んでしまった。

  • 分の彼女が殺人犯なことに気付いたらという設定のミステリー。

    おそらく謎解きメインではなく、その場合に人はどう行動するかにフォーカスして書きたかったのだろうが・・・

    人間の狂気や異常事態における心理状態の変化でいうと他の作品に軍配があがるのでは。もちろん相変わらずの論理構成、詰将棋のような会話は健在だし、その部分は十分に楽しめる。

    一番好きなミステリー作家だけに期待もでかく、それは超えられていない。

  • 面白かったです。

    石持ワールドですな。論理だった説明が多いです。
    そこがいいんだけどネ。

    ほんとに恋人が犯人だったのね・・・
    主人公の妄想だと思ってたんだけど・・

  • 「君」シリーズと勝手に解釈して勝手に失望した。物語自体は淡々としていたが、石持さんは毎回読み方を指定してくれるので乗っかってみるとなかなか面白い。
    その読み方にのっとれば、「君いな」に関しては、個人的には主人公のように最後にほれなおすことはない。たぶん・・・

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著者プロフィール

1966年、愛媛県生まれ。九州大学理学部卒。2002年『アイルランドの薔薇』で長編デビュー。03年『月の扉』が話題となり、〝碓氷優佳シリーズ〟第1弾となった05年『扉は閉ざされたまま』(祥伝社文庫)が 「このミステリーがすごい!」第2位。同シリーズの最新作に『君が護りたい人は』(祥伝社刊ノン・ノベル)。本作は『Rのつく月には気をつけよう』(祥伝社文庫)の続編。

「2022年 『Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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