- Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334737290
感想・レビュー・書評
-
今回ぶたぶたと出会う人たちはエッセイ講座の先生と生徒(そして、その家族など)なのですが、一番面白かったお話は第五回『紅茶好きの苦悩』ですね。
奥さんと娘さんのリアル過ぎる(?)反応が読んでてとても笑えました。
『ぶたぶた』シリーズは基本的にちょっと笑えるほんわかした話が多いのですが、可愛らしさの裏側に隠されたぶたぶたの苦労を疑似体験するエピソードがある第六回『今までで一番怖かったこと』では、自分も一緒に擬似体験してしまったのか、ちょっとだけ目頭が熱くなったりもしました。
やっぱり良いですね、ぶたぶたは(笑)。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ぶたぶたシリーズで一番好きです。今回はぶたぶたさんのお義母さん(!)が申し込んだエッセイ教室にひょんなことから通いはじめたぶたぶたさん。最初はもちろん皆に驚かれたけれど、彼の人柄に誰もが惹かれていき…
今回もちょっと切ない話、可愛い話、泣ける話などなど沢山詰まっていたけれど一番好きなのは最後の『今までで一番恐かった事』
誰もに愛されているとばかり思っていたぶたぶたさんは、ぬいぐるみという容姿から様々な悪意に曝されてきた。それでも彼が優しく穏やかでいられるのは、多くの悪意と同じくらい、いや、もっと多くの善意の中で暮らしているから。
人にもっと優しくなりたいと思った一冊 -
ぶたぶたさん、またもや活躍ですよ。
-
かわいらしくって、文章もうまくって、ひとをなごませるのも、うまい。もちろん私もなごみっぱなし。
-
本日の通勤のお供。
やっぱりほんわりするなー。
自分ではおだやかな顔して読んでるような気がするのよ。
今回の設定はカルチャーセンターの日記エッセイ講座でぶたぶたと出会った人たちがそれぞれ主人公の全6話。
性別年齢いろいろ。反応いろいろ。うん、いいよ。
最後に著作紹介を見てまだ読んでないぶたぶたシリーズがあることが発覚。
次の予約はこれにしよう。
カバーイラスト / 手塚 リサ
カバーデザイン / 盛川 和洋 -
『ぶたぶた』『ぶたぶたの休日』『刑事ぶたぶた』『クリスマスのぶたぶた』に続くシリーズの最新刊。ぶたぶたが「エッセイ講座」のカルチャースクールを受講する。受講者は6人。講座を引き受けた少し自信のない若手小説家、上司のセクハラに怒れない内気なOL、引きこもり気味の女子学生、作家を夢見る主婦、リストラされた中年。それぞれの受講者のぶたぶたとの邂逅が、6話に分けて語られる。あいかわらず、ぶたぶたさん、素敵です。ぶたぶたさんの人生をすべてエッセイにしてほしいです。子育てよりも子供ができる過程の方が気になります(爆)
-
現代の童話とも言える「山崎ぶたぶた」さんシリーズ短編集5作目。まったく、ぶたぶたさんのおかげでどれだけの心が癒されていることか。今回は、ぬいぐるみであるが故に出会っていた辛いエピソードに切なくなったし、またそんな出来事を微塵も感じさせずに暮らしていることにもホロリとさせられた。ぶたぶたさんに出会うことができた登場人物たちが本当にうらやましい。
-
外見はバレーボール大のピンクのブタのぬいぐるみ、中味は分別ある中年男性、山崎ぶたぶた。このキャラ設定で半分成功が約束されたような作品だけど、このキャラを生かした物語の運びもうまい。初読だけどシリーズのこれまでの作品も読みたくなる。読んでいて笑ってしまのではなく、思わず微笑んでしまうような作品は結構貴重。ちょっぴり暖かく幸せな気分にさせてくれる作品。
-
ぴんくのぶたのぬいぐるみが主人公のこのシリーズ、もしかしてもう出ないかなーとちょっと諦めていたので新刊が出てとても嬉しかった。これを読む前から時々ふと「ぶたぶたさんは今頃何してるかな…買い物かなー料理かなー」なんて考えてしまうくらい、どこかにいそうな生きたぬいぐるみのぶたぶたさんだったんだけど、これを読んでますます「ぶたぶたさんホントいるよ!」と思ってしまった。ぬいぐるみが動くのだからファンタジーっぽくふわふわした話になるのが普通だと思うけど、胸が痛くなるような、恐怖で涙が出ちゃうような厭な事とかを乗り越えてぶたぶたさんが地面を踏みしめて踏ん張って生きてるぶたぶたさんの姿が見えてきました。読み終わったら、できるだけ優しさを持って生きて生きたいなって思ってしまった。大人になってからそんなこと思ったのは久しぶりかも。偉大な一冊。