侍はこわい 時代小説 短編集 (光文社文庫)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334738099

感想・レビュー・書評

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  • 侍に関する短編集

    「権平五千石」
    「豪傑と小壺」
    「狐斬り」
    「忍者四貫目の死」
    「みょうが斎の武術」
    「庄兵衛稲荷」
    「侍はこわい」
    「ただいま十六歳」

    どの短編も凄く面白い。

    「庄兵衛稲荷」に出てくる好色家の気儘人(きままじん)も良かったし、
    「みょうが斎の武術」のみょうが斎の天然自然流の剣術も良い。B型っぽい。
    「ただいま十六歳」は若かりしころの近藤勇の話。


    物凄い想像力と表現力。どの主人公も人間くさくて素晴らしい。

  • 司馬さん初期の短編集。「みょうが斎の武術」「庄兵衛稲荷」「ただいま十六歳」が良かった。「庄兵衛稲荷」のいう「気儘人」が世で一番幸せなのかも知れない。12.4.21

  • 戦国時代、幕末を背景とした短編集。

    忍者、剣客、気儘人など登場人物たちはそれぞれ強烈な個性を持っていて読んでいて楽しい。

    司馬さんの短編集の中では好きな方。

  • 司馬遼太郎の短編集で、市井の人たちの機微を描いたもの。こういうのはうまいね。

  • 10/05/18 久しぶりの司馬遼。
    13/12/22 時代小説短編集。大坂は商人の街。

  • みょうが斎の武術、という剣術というのは失われた猫のさがを取り戻すためにあり、そのために土間で寝て土気を吸う、という話が印象的だった。

  • たぶん、家族の誰かが置いて言った本。断捨離本だね、サヨウナラ~。

  • ぶ男と女。本当にあった話なのか?と調べたくなるような物語。司馬遼太郎らしさ満載の短編集。

  • 長いこと積読していて、いつどうやって、なんで買ったのか、既に思い出せない。司馬遼太郎といえば薀蓄、というのが私のイメージで、読むのに苦労するので、なんとなく敬遠していたのでしょう。けれど、読んでみると大変面白い。短編集で、取り上げているのは(たぶん)有名でない、人物ばかり。最後だけ、近藤勇の幼少期でしたが、これも初めて知るエピソードでした。こんな変な(?)武士の説話があるのか、という点でも興味深かったし、短編としてのオチも面白い。司馬遼太郎の新たな魅力を知った心地です。

  • 結構面白かった。

  • 戦国時代関連3話と江戸初期1話、他4話の計8話の短編集。
    個人的には七本槍の一人平野権平長康の「権平五千石」の中の唄う孫六と「忍者四貫目の死」のサプライズ人事が好きです。

  • 日野図書館より。

    いや面白かった。

    犬猫になりたがった剣士とか。
    忍者とか。
    近藤勇とか。

    司馬さんは短編も面白い!

    一応ほんとにあった話っぽいのがいい。


    でもあいかわらず 土方歳三  って字面だけでときめく私…
    心の恋人です…笑

  • 初版本

  • 短編でも上手いです。好きです。

  • 戦国時代から江戸の終わりまでに、うだつの上がらなかった武士を8人ほど取り上げて紹介する。平野権平は、加藤清正、石田三成と同じく豊臣秀吉のお抱えの武士となるが、戦場で同じ働きをしても、生涯5千石しか領地を与えてもらえなかった。など。<BR>
    久々に司馬遼太郎の本を読みました。司馬さんの本を選ぶとき、なるべく長編を読むようにしておりましたが、たまたま本屋で見かけて、この「侍はこわい」を読みました。登場人物、いずれも運のない武士や忍者で、そのなかに近藤勇も混ぜられており、幕府が瓦解しても甲州城攻めに走り回っているのを揶揄している。相変わらず見てきたように書いているし、会話文を書いておきながら「とは言わなかった」という司馬遼太郎節がでていて面白い。
    2006.5.24読了

  • 今まで本にされてこなかった短編ばかりを集めた短編集。個人的には「権平五千石」、「豪傑と小壺」、「狐斬り」の三篇が特に面白かった。

  • 2012/03/07 21:34:59

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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