月の扉 (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334740450

感想・レビュー・書評

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  • 座間味くんって座間味島のTシャツからだったの…!とまず驚き笑
    これは最後どう終わらせるのかなと思いましたが、なるほどー。ハイジャックに、密室に、冤罪に、気になる展開。座間味くんが良かったので次作も読みたいです。

  • ’21年8月1日、読了。久しぶりの、石持浅海さんの作品。

    とても面白く、読みました。座間味くんの登場する小説は、今までは短編をいくつか読んだだけで…長編は初でしたが、緊迫感のあるストーリーで、一気に読み切ってしまいました。

    殺人の謎解きの後、なんだか幻想的な終わり方で…物悲しい最後でも、なぜか希望が持てたなぁ。

    石持浅海さん、次は何を読もうか…大好きな作家さんです!

  • 座間味くんシリーズの第一弾。2003年の本だったのか。でも全然古さ(?)は感じず、面白くって一気読み。
    沖縄で不登校の子供たちの支援をしていた師匠こと石嶺が不当逮捕された。皆既月食の日、石嶺の力を信じる柿崎、真壁、村上はハイジャックを起こし、石嶺を那覇空港まで連れて来いと要求する。しかしハイジャックされた機内で、女性の変死体が発見され、座間味くんが真相究明することになる。なぜだか私の頭の中で座間味くんがDAIGOさんになっててww。ずっとDAIGOさんの話し方に変換されてたww。

  • 沖縄那覇空港で突如として発生した起きるハイジャック事件。犯行は計画通りに進んでいっていたが、
    犯人達も予期せぬ死体の出現によって事態は一転。機内は謎が謎を生む奇妙な現場と化す。

    類を見ない犯人たちの動向と要求。彼らの目的とは一体どこにあるのか。そして予定にない死体が生まれた理由とは。

    様々な謎と思惑が蠢き絡み合う本作品。

    犯人達が機内に乗り込むまでからハイジャック開始、そして死体発見から推理パート、そしてその推理も場面を進めるごとにどんどん展開され、息をつく暇もないほど目まぐるしく場面が変わっていく様子に思わず緊迫感を覚える。
    にも関わらず、肝心の機内の雰囲気は束の間の平穏さえ感じさせる。この平穏は登場人物たちの小気味良いトークによってもたらされているのだろう。緊張感とは裏腹にテンポよく軽快に進んでいくため一気に読み進める事が出来る。

    犯人たちが基本的には善良な性格をしており犯罪行為に対して後ろめたさを感じている部分が描写されているためかより入り込んで読み入ってしまう。

    少々残念だったのが、本作品のキーマンである師匠のカリスマ性が作中では強く伝わってこなかったことと、終わり方が非常にあっさりしていたように感じてしまったところだ。ただこれは途中の怒涛の展開によってハードルが上がりすぎていたのかもしれない。後に思い返してみるとこれ以上視聴者の予想をキチンと裏切る終わり方もないようにも思う。
    ミステリーによる血腥さと綺麗で奇妙な世界観が両立されており、引き込まれる作品であった。

  • これは先が気になって読み進めてしまう系。短いしね。
    個人的には真壁さんの冷静っぷりが好きだったけど、座間味くんが出てきてからは、そっちを上にあげるためにやや能力ダウンさせられて残念。仲間になると弱くなるアニメみたいな展開で、ちと萎えるんだよねぇ。最初はめっさ頭まわってたのに、終盤はわしでも気がつくわ!ってことを指摘されたり。
    まぁでも昨日までの一般市民があっさりと子どもを奪ってハイジャックを成功あせたりして、もしかして自分も簡単にできちゃうかも?という夢を与えてくれるので、良い子のみんなは一度は読むべき。

  • 真壁たち主人公の目的はハイジャックなのだが、彼らの関知しない殺人事件が発生してしまう。真壁はハイジャックを成功させることに忙しく、事件の解明はただの一般人の乗客として乗りあわせてしまった座間味くんに依頼する。
    しかしその座間味くんの思考が非常に丁寧で事実をひとつひとつ積み上げて解答に近づいていくという過程が小気味いい。同時進行で進む警察との戦い。ドキドキしてどんどん先まで読めてしまう。面白かったー

  • 色々と消化不良だった。
    個人的に師匠の描写をもう少し増やして欲しかった。

  • ハイジャック中に起きた殺人事件の解明を任されてしまった一乗客の座間味くん。
    そんな中での、座間味くんとハイジャック犯達との心理戦の方が面白い。
    犯人は早い段階で予想がつくんやけど、動機が最後の方まで分からんかったなぁ。
    ラストにも、予想外の展開があるし。
    良い意味で裏切られたぁ!!

  • 10年ぶりくらいの再読。面白かった記憶だけはあったけれど、やっぱり面白かった!
    ファンタジー系を全く読まない人だと受け入れにくい内容かもしれないけれど、個人的には非現実的要素とミステリーの融合がすごく好き。
    文章もさくさく読みやすく、座間味くんや真壁のキャラクターがよかった。
    シリーズ読破したい。

  • 「彼女と飛行機に乗ったら離陸前にハイジャックされちゃった。しかも殺人事件まで発生ってどういうこと?なんでその謎を俺が解かなきゃいかんのよ」
    という気の毒な探偵役が登場するお話。
    ダブルカバーに書かれたとおり、読了後はたしかに月を見上げたくなった。

著者プロフィール

1966年、愛媛県生まれ。九州大学理学部卒。2002年『アイルランドの薔薇』で長編デビュー。03年『月の扉』が話題となり、〝碓氷優佳シリーズ〟第1弾となった05年『扉は閉ざされたまま』(祥伝社文庫)が 「このミステリーがすごい!」第2位。同シリーズの最新作に『君が護りたい人は』(祥伝社刊ノン・ノベル)。本作は『Rのつく月には気をつけよう』(祥伝社文庫)の続編。

「2022年 『Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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