- Amazon.co.jp ・本 (515ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334741068
感想・レビュー・書評
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「火は、消せる。あきらめるには早すぎる」「畜生、開け。どうして開かないんだ」「生きてるの、
返事して、お願い」「誰か、助けて…誰か」。最大瞬間風速88メートル、未曾有の大型台風が
上陸したその夜、風が、炎が、そして管理人の男が、リゾートマンションの宿泊客を襲う。
一夜のドラマを描く驚天動地のパニックサスペンス詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
表紙は何だか可愛らしい装丁なのに、中身はとっても怖かったです!ミステリ要素も無きにしも非ず、なのですが何より怖かったのは、やはり自然の脅威と人間という生き物そのもの。台風が近付いて来ると妙にワクワクしたものですが、この本を読んで、ちょっと…いや、かなり考えが変わったというか…台風に直撃されたことが無いから、そんなことを言えてたんだなぁ、と。自然の脅威を目の前にして人間とは何とちっぽけな存在なのか、と改めて感じさせられました。反省。
たくさんの人物が登場しますが、話は決してややこしくならず、サクサクと読み進められます。むしろ続きが気になって気になって止められません。
しかし台風に火事に死体に…一度にここまで非常事態が重なるなんて、もう不運としか言いようが無いですね。でも、こんな時こそ人間の本性が現れるのかも。 -
ちょうど日本列島に台風が接近しているときに読んだので、まじ怖かった。若竹七海の作品は、身もふたもない奴らの図々しくていや〜な感じもたまらない。