火天風神 (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (515ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334741068

感想・レビュー・書評

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  • 「火は、消せる。あきらめるには早すぎる」「畜生、開け。どうして開かないんだ」「生きてるの、
    返事して、お願い」「誰か、助けて…誰か」。最大瞬間風速88メートル、未曾有の大型台風が
    上陸したその夜、風が、炎が、そして管理人の男が、リゾートマンションの宿泊客を襲う。
    一夜のドラマを描く驚天動地のパニックサスペンス

  • 表紙は何だか可愛らしい装丁なのに、中身はとっても怖かったです!ミステリ要素も無きにしも非ず、なのですが何より怖かったのは、やはり自然の脅威と人間という生き物そのもの。台風が近付いて来ると妙にワクワクしたものですが、この本を読んで、ちょっと…いや、かなり考えが変わったというか…台風に直撃されたことが無いから、そんなことを言えてたんだなぁ、と。自然の脅威を目の前にして人間とは何とちっぽけな存在なのか、と改めて感じさせられました。反省。

    たくさんの人物が登場しますが、話は決してややこしくならず、サクサクと読み進められます。むしろ続きが気になって気になって止められません。

    しかし台風に火事に死体に…一度にここまで非常事態が重なるなんて、もう不運としか言いようが無いですね。でも、こんな時こそ人間の本性が現れるのかも。

  • ちょうど日本列島に台風が接近しているときに読んだので、まじ怖かった。若竹七海の作品は、身もふたもない奴らの図々しくていや〜な感じもたまらない。

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著者プロフィール

東京都生まれ。立教大学文学部史学科卒。1991年、『ぼくのミステリな日常』でデビュー。2013年、「暗い越流」で第66回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞。その他の著書に『心のなかの冷たい何か』『ヴィラ・マグノリアの殺人』『みんなのふこう 葉崎は今夜も眠れない』などがある。コージーミステリーの第一人者として、その作品は高く評価されている。上質な作品を創出する作家だけに、いままで作品は少ないが、受賞以降、もっと執筆を増やすと宣言。若竹作品の魅力にはまった読者の期待に応えられる実力派作家。今後ブレイクを期待出来るミステリ作家のひとり。

「2014年 『製造迷夢 〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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