- Amazon.co.jp ・本 (589ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334742959
感想・レビュー・書評
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小説
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ホラー。SF。短編集。アンソロジー。
上田早夕里「くさびらの道」は既読。
テーマは心霊現象の"理論"。タイトルと背表紙の通り、幽霊について考察する作品が多く、SFの雰囲気を感じる。
個人的にSFのイメージが強い作家も多々。
藤崎慎吾「光の隙間」、平山夢明「祈り」、梶尾真治「葛城淳一の亡霊」、小林泰三「ホロ」。以上4作が好み。他も悪くない。
全体的に、なかなか楽しめる作品が多く、十分に満足できた一冊。 -
当たりは、古き海の…、くさびらの道、祈り、ホロ、自殺屋、私設博物館資料目録、こんなもんかな。期待してた なまごみ がいまいちだったのに、がっかり。
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2007年8月20日、初版、並、カバスレ、帯無し。
2014年7月1日、松阪BF。 -
SFとホラーはエンターテイメントとして親和性が高い。進化論に続く傑作と思う。
平谷美樹 自己相似荘 怖くない話のはずなのになぜか怖い。怖い話の臨場感を書かせるとうまい。霊の科学的考証としては一番凝ってるかな。
平山作品は傑作。最後の一文が頭から離れません。
上田作品は設定はいいんですけどね。結末があんまり。 -
テーマのいかがわしさのわりに面白いものが多い。「霊的な何か」というオカルト的にまっとうなタームを使っている人がほとんどいないのも好感が持てる。まあ、さすがに20世紀前半じゃないから電気でどうたらみたいないかがわしいものじゃなくてそれなりに説得力のあるものが入ってるのは当然かwその一方でお約束を使ってる作家もいるけど。「光の隙間」「俺たちの冥福」「祈り」「自己相似荘」が良い
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同アンソロジーも38冊目。テーマは幽霊―なんだが、そこに「理論」と付加することで、様々な理論や手法(もちろん実在/架空を問わず)によって考察するというものだとか。
そのためか冒頭からストレートな怪談話はなく、ハードSF仕立ての作風のものが続く。もちろん虚構の世界、それも心霊現象というものに(物語世界としての)現実味を与えようとするのだから、それなりに小難しい話にならざるを得ないんだが、そちら方面は読み慣れてないせいか、物語に没入するのに少々抵抗を感じたものもあった。といっても〝怖さ〟を十二分に感じさせてくれる作品も、シリーズの他テーマより多かった気もする。もちろん、実話怪談とはまったく別の味わいで。
怖かったのは春日武彦「ブラジル松」、藤崎慎吾「光の隙間」、それに平山夢明の「祈り」。 -
怖いもの見たさで手に取ったけどそんなに怖くはなかった。生理的な嫌悪感に訴えるものの方がインパクトがある。