- Amazon.co.jp ・本 (389ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334745707
感想・レビュー・書評
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夏美には『東京放置食堂』の工藤綾乃をキャスティング。
ここに描かれているアマチュアバンドのあれやこれやは非常にリアル。さては、誉田哲也。バンドやってたね。
それと、袋界隈や代々木 等、土地勘がある場所が舞台になっていて、ちょっと嬉しい。姫川シリーズを読んでいる時にも思ったけれど、どうやら行動範囲が被っている様子。
衝撃の事件から急転直下、ロックンロール小説からロードノベルに変貌しつつもロック要素多めで物語は展開。
途中、ラノベ風に薄味になるところは個人的にはいただけないが、当世風といえば当世風。テンポ良くストーリーを進めつつ、自由奔放かつ男気溢れるボーイッシュな性格の夏美に惹かれる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
乃木坂文庫で、齋藤飛鳥さんが表紙だったので買いました。
こういった本を読むのは初めてだったのですが、とても面白かったです。
素敵な作品をありがとうございました。 -
武士道と似たテイスト。読みやすい。事件謎解き的な要素もあり良い。
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4.3
最近中毒のように誉田作品を次々読んでいるが、「幸福の条件」以来久々のハートフルな青春作品で、メチャクチャ楽しんだ。
この人の中に潜む二面性というか、この両極端な表現を見るに、作家というのは凄い商売だなと…
自身の心の襞を、恰もストリッパーの如く晒すような・・
過去、メジャーを夢見るバンドマンだった宮原祐司は、バンドの兄貴分だった梶尾が専務を務めるロリ顔・巨乳アイドル専門の芸能事務所、フェイス・プロモーションで、スカウト活動に明け暮れていた。
ある日、予定に穴を開けたお詫びに訪れたライブハウスで、オーナーに薦められて観たペルソナのステージで、紅一点のギタリスト・夏美に釘付けになる。
かつて、スカウトした一人の女の子の貴重な時間を食い潰してしまったトラウマから、魂の抜けた仕事を続けていた祐司だったが、夏美に賭けてみたいという想いに取り憑かれて行く。
夏美の付き人・真緒の応援もあり夏美との関係を深める中で、ある晩夏美の心酔するペルソナのボーカル・薫が自宅マンションの駐車場で自らの命を絶つ。
夏美が「このままずっと一緒に演って行きたい」と、自分の想いを伝えた直後の事だった。
薫の生い立ちや出身地すら
知らなかったメンバー達は、刑事から城戸薫という名前が偽名であった事を知らされる。夏美は今まで魂で繋がっていた筈の薫の全てが、幻だったかのように思えて来るのだった。
そんな、抜け殻のようになった夏美の元に訪れたのは…
思いつきに等しい手掛かりを元に、薫の真実を探す旅に出た夏美と祐司は…
何が薫を死へと誘ったのか
そして、
夏美のメジャーデビューは…
◯柏木夏美…ペルソナ・パラノイアというロックバンドのギタリスト。相棒はレスポールジュニアWカッタウェイ。天才的音楽センスを持ちピアノ・バイオリンもこなす。薫に憧れ女性バンド、ピンクノイズからペルソナに移籍した。
父親が倒産し、母親を癌で亡くしている。
◯城戸薫…ペルソナのボーカル。超美形で夏美の憧れの男。物静かで透明感がある。
◯真島塔子…薫の年上の同棲相手。凄い美形のキャバ嬢。
◯平泉真緒…夏美を信奉する高校生。付き人だが、ほぼバンドのマネージャー。
夏美にはペルソナよりももっと上のステージがふさわしいと思っている。
◯木村仁志…ペルソナの天才ベーシスト。下ネタ連発のスケベ男だがベースを持つと人が変わる。
◯畑中出…ペルソナのリーダーでドラマー。
◯葉山千鶴…祐司の彼女。
◯広田麻紀…元・ピンクノイズのボーカル。夏美とは一番ソリが合わなかった。結婚して一児を儲ける。
◯奥田謙造…元は有名なチェリスト。事故で妻と才能溢れる長女を亡くした。
薫の…
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歌唱力と存在感が周りを惹きつける。
その世界に一気に引き込まれる作品。
映像化するとしたら誰を起用するのだろう。 -
I don't understand the musician's feelings.
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これも良かったなぁ
好きな作品でした -
誉田哲也、やっぱり最高!
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続きを読みたし
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痛快エンターテイメント!
同世代なので宮原くんに感情移入しちゃう。何かに心から打ち込む姿ってダサいけどカッコいい。特にアラサーになって挫折も経験した後に再燃するのって中々出来ない。
本物夏美に出会ってしまったおじさんの物語。
飛鳥ちゃんに重ねて合わせてみようと無理やり考えたら、性格は似通ってない気がするけど真の強さと有無をいわさない魅力的な容姿が共通項かな。