うりずん (光文社文庫 よ 15-2)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 131
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334747411

作品紹介・あらすじ

公園でゲートボールに興じているお年寄りたちを撮影した一枚の写真。そこから小さな物語が浮かび上がる。「スポーツのある風景」をテーマに、写真家・佐内正史と小説家・吉田修一が、「キャッチボール」して生み出した二十の掌編。

感想・レビュー・書評

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  •  数枚の写真を見せてそれにまつわる物語というふうに並べてくれたら何度も冒頭にある写真を見返さなくても済んだのにと思ったが、これが狙いだったのかな。
     短い物語なのに、心に引っかかる言葉がたくさん出てきた。「部活」「形相」「息子」「失敗」「将来」、かつてスポーツをしていたころの感覚をくすぐられるような感じがした。そして、またカラダを動かしてみようかと誘われる。鼻がムズムズするような太陽と風があった。

  • さらりと読めて、楽しめた。写真と小説の企画がよかった。

  • 佐内氏の写真を見て、吉田氏が文章を書く。
    という企画なのだそうだ。

    とても、哀愁があって、さらっとしているようで
    味わいのある本だった。

    できれは、写真と文章を交互に載せてほしかった。

    この本は重かった、重量が。

    全く関係ないけど「うりずん」という泡盛が大好き。

    • aida0723さん
      「うりずん」という泡盛があるんですね。機会があれば飲んでみようと思います。
      「うりずん」という泡盛があるんですね。機会があれば飲んでみようと思います。
      2017/05/09
    • moon-uさん
      aida0723さん、コメントありがとうございます。泡盛の中ではかなり飲みやすいですよ。お酒がお好きなら是非(^^)
      aida0723さん、コメントありがとうございます。泡盛の中ではかなり飲みやすいですよ。お酒がお好きなら是非(^^)
      2017/05/09
  • 20の短編が収録された短編集。写真と小説の融合が凄く良かった。青春だったり、社会人だったり、家族が居たりとそれぞれ毛色の違う作品で読者を飽きさせない感じが吉田修一らしさなのかなと思ったりする。

  • 2012.3.4読了

  • 写真家・佐内正史さんが撮影した写真を送る。
    小説家・吉田修一さんは受け取った写真を見てお話をつくる。
    そんな素敵なやりとりで出来上がった掌編20個。

    自分の撮った写真からお話ができあがる、とか。
    人が撮ってきてくれた写真を見てお話を考える、とか。

    一流ジャズマン同士のアドリブセッション聴いてるみたいな。
    そんなぜいたくな作品。

    なんて素敵な。
    なんて高等な遊びだ。
    やってみたいぜ。

  • 短編小説と写真集のコラボ。

    なにげない日常の風景が、小説と写真で生き生きと心に映りだしてきます。
    こんな短い文章や、写真の1ショットが、なぜか疲れた心にじんわりと沁み込み、すこし勇気付けられる、そんな本でした。

  • 10/05/18読了 あの写真を見てこの文章を書けるのかっていうのが多々。やっぱり好きだ。

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著者プロフィール

1968年長崎県生まれ。法政大学経営学部卒業。1997年『最後の息子』で「文學界新人賞」を受賞し、デビュー。2002年『パーク・ライフ』で「芥川賞」を受賞。07年『悪人』で「毎日出版文化賞」、10年『横道世之介』で「柴田錬三郎」、19年『国宝』で「芸術選奨文部科学大臣賞」「中央公論文芸賞」を受賞する。その他著書に、『パレード』『悪人』『さよなら渓谷』『路』『怒り』『森は知っている』『太陽は動かない』『湖の女たち』等がある。

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