上野駅13番線ホーム (光文社文庫 に 1-121)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334748814

作品紹介・あらすじ

失意を抱いて、郷里の美唄に帰るために向かった上野駅で、本田剛は、同郷の成功者・小池をはずみで殺してしまう。そして、再び上京した本田は、同じ上野駅13番線ホームで、第二の殺人事件に遭遇した。本田を助ける謎の女・江川麻里。事件の背後には、熾烈な企業間戦争があるのか。北へ向かう夜行列車の終着駅を舞台に、十津川警部の推理が冴える傑作長編推理。

感想・レビュー・書評

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  • (文春文庫で新しく出たほうを買ってしまい、あとで持っているのをみつけてしまった・・・)

  • この方の著作は始めて読む。著作が多く正直どれを選んでいいのか分らなかったので、自分が住んでいる近場のターミナル駅がタイトルに乗っているという理由だけで手に取った。今や寝台特急「カシオペア」も「北斗星」も廃止されてしまい、実際に物語の中にある寝台特急が行きかう様を具体的に見ることが出来ないのは残念。文章は読みやすく、淡々と話が進んでいくなという印象を受けた。また登場人物の心情部分があまり物語に入っていない点も印象的だった。良し悪しはこの一冊だけでは何とも言えないので、2~3冊ほど読んでいきたいと思います。

  • 2016/5/9 26読了

  • 昨年初夏、郷ひろみコンサート開場までの待ち時間に
    隣接する宇都宮中央図書館で導入部分を読み約1年。
    海浜幕張のジャスコ未来屋書店のユーズドで見つけて購入。

    上野駅はここ6年ほど毎日のように利用している。そうは言っても乗り換えだけ。
    先日、東北縦貫線の高架橋が繋がったというニュースが流れた時、
    狙ったように土曜ワイド劇場が再放送された。
    昨年図書館で読んだあたりまで視聴し、残りは読了後に録画したものを観る予定だ。

    ワンセグ録画したので早く観てしまいたい。
    いつもは積読だが割りとすぐに読んだ。

    西村京太郎作品、自身2作品目。
    「上野駅殺人事件」に続いて上野冠する作品に魅かれるのは前述の通り毎日通過するから。
    前作と大きく違うのは時代設定。前作が東北新幹線開通時の昭和だったのに対し、
    今作はカシオペア走る平成。刑事たちも携帯を普通に使っている。
    この手の作品の魅力は、執筆時の情景に尽きる。
    もしかしたら知らずに見ていたかもしれない昭和の上野駅。いま面影はほとんどない。

    話は脱線するが寅さん(男はつらいよ)などはまさに昭和の街並みを
    記録した映画としても価値が高い。
    みなとみらいの開発が進んでいない横浜の街並みを映した00000000「あぶ刑事」だって
    今となっては貴重だ。開発されすぎてショックだよ。

    話をもとに戻すぞ、ナルトもらうぞ・・・。
    今作は宇都宮線なんて呼称も出てきて非常に親しみやすい。
    まして一度、南千歳からエルム(ライラックじゃなかったかな・・・?)にて
    B寝台で上野に着いたことがある身だ。
    当時は2時間ドラマなどに興味なく、したがって西村京太郎作品の中身を知るどころか、
    まさか自分が読むなんて考えもしなかった。

    今回も知っている駅や街並みが多いせいもあろうが見事に引き込まれた。
    ただ残念なことにドラマ冒頭を見てしまったがために、
    登場人物のイメージが見事に俳優陣となってしまった。
    やはり最初に原作を読まなければダメだね。これでは「空飛ぶ広報室」も思いやられる。

    次は疎遠な地を選んでも西村京太郎作品に引き込まれるか試してみよう。
    今や東海以西か山陰、上越が舞台のものだね。
    でも十津川警部は警視庁だから東京も少なからず出てくるんだよね、きっと。

    東海道新幹線で名古屋から東京に向かいながらtouchにて。
    我ながらよくここまでの分量書いたものだ。
    (体裁はPCで整える)

  • 北とを結ぶ列車が発着する上野駅13番線ホーム。そこを中心に起こる殺人事件。最初の事件ははっきり描写されているので読者には犯人がわかった状態だが、そこから不思議なことが起こったり、別の事件が起こったり。つかみがよくて、最初からわくわくした。ホームの空気感や列車の揺れなど伝わってくるよう。読んでいるとどうしても出演者をキャスティングしてしまい、勝手な映像で楽しんだ。

  • やっぱり、、マンネリ化してる気がする。。
    十津川以外の小説はもう書けないのかな~~

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著者プロフィール

一九三〇(昭和五)年、東京生れ。鉄道ミステリ、トラベルミステリの立役者で、二〇二二年に亡くなるまで六〇〇冊以上の書籍が刊行されている。オール讀物推理小説新人賞、江戸川乱歩賞、日本推理作家協会賞など、数多くの賞を受賞。

「2022年 『十津川警部と七枚の切符』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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