カラマーゾフの兄弟3 (光文社古典新訳文庫)

  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (541ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334751234

感想・レビュー・書評

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  • スケルツォ。
    第4部への期待高まる、第3部。
    止めることの出来ない流れ。
    空疎な熱狂。

    8編「ミーチャ」と9編「予審」の対比・落差が、9編をよく引き立てている。
    がくんと落とされるような感覚。

  • ロシア語って独特の響きがありますよね。私はこのロシア語特有の響きが大好きなんです。

    長男がドミトリー(愛称はミーチャ)、
    次男はイワン(愛称:ワーニャ)、
    三男がアレクセイ(愛称:アリョーシャ)。

    このちっちゃい「ヤ」の愛らしさと、ロシア特有の冷たさというか冷徹さの対比が、何とも言えないスパイシーな印象を残してくれます。愛称で言うと、日本人の「ちゃん」に通じるところがありますね。ドイツ語だと名詞のあとに小さい、可愛らしいということで「ヒェン」を付けます。言葉って面白い!とくに名前は!!

  • 大河小説と呼ばれるのは、ある一族の歴史であるとか、一国の興亡を描いたものだろうが、この『カラマーゾフの兄弟』は、それらに十分匹敵するスケールの小説でありながら、ここ第3部の終りまでには、たったの3日間しか経っていない。本書の亀山訳では、実に3巻、1500ページ近くを費やしているのにである。実に特異な小説というべきだろう。物語は、ここにきてドミートリーが一気に主役の座に躍り出る。しかも重大な嫌疑を受けて。4巻と5巻の一部を残すのみとなったが、終幕は全く闇の中だ。アリョーシャは、この事態にどう対処するのか。

  • 1巻2巻よりも面白くなってきた。

  • スケルツォ楽章とも云うべき第3幕。話しは急展開し、フィョードルの死、ドミートリーのモークロアでの乱行そして逮捕まで。このミーチャという人物の魅力、ハチャメチャ振りが極めてリアルに書かれ、これまた現代性を感じました。特に逮捕直後の取調べ場面のやりとりは正に現在の刑事事件を思い出させるような描写で、息詰まる思いで一気に読みました。

  • 近代=一種の狂気と言えるのではないか。
    中世→近世→現代へと至る過程で人々は様々なアイデンティティの錯乱に陥り苦しむ。

    それにしても登場人物がよく叫ぶね。

  • 人間はこんなにも醜く、こんなにも美しい。最難関本。若いうちに読め。歳とってまた読め。死ぬ前にもう一度読め。

    【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • やっと事件が。2巻から間をあけてしまったらまた名前がわからなくなっていて、ずっと別人と思ってた人が同一人物なのが最後に発覚。人物紹介各巻につけて!

  • 盛り上がってきた!

  • 了、

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著者プロフィール

(Fyodor Mikhaylovich Dostoevskiy)1821年モスクワ生まれ。19世紀ロシアを代表する作家。主な長篇に『カラマーゾフの兄弟』『罪と罰』『悪霊』『未成年』があり、『白痴』とともに5大小説とされる。ほかに『地下室の手記』『死の家の記録』など。

「2010年 『白痴 3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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