芸術の体系 (光文社古典新訳文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334751470

感想・レビュー・書評

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  • 到底一度読んだところで理解のできる
    簡単な本ではないものの、
    その文章は、新訳ということも(?)あって
    非常に心地のよい文章でありました。

    彼はこの本を彼の当時の年齢としては異例の
    激戦化で書き上げているのです。
    おそらく、生命の危機が彼の
    書く意欲をかきたてる起爆剤となったのでしょうか。

    亡くなってしまった今、
    それを確かめるすべはありませんが…

    扱われているジャンルの多さには
    目を惹かれますが、
    完全な理解となると…これはきついですぞ。

  • ダンス、行進、詩、音楽、演劇、建築、彫刻、絵画、デッサン、散文までの、様々な芸術活動の切り口から、それらの固有の美についての在り方を論じられている。
    前提知識がない僕には始終難しい書物であったが、全体を通して、それらの芸術活動は、表現するという立場で作品を造っており、それを僕たちは見せられる立場にいて、表現したものをどういった尺度で見るか、感じるかということともに、作品を通じて造り手との対話を図ることが芸術活動において必要であり、そこが面白いと感じた。

著者プロフィール

1868-1951。本名Emile Auguste Chartier。ノルマンディーに生れ、ミシュレのリセ時代に哲学者J・ラニョーの講義を通して、スピノザ、プラトン、デカルト、カント、ヘーゲル等を学ぶ。エコール・ノルマル卒業後、ルーアン、アンリ4世校などのリセで65歳まで教育に携る。ルーアン時代に「ラ・デペーシュ・ド・ルーアン」紙に「日曜日のプロポ」を書きはじめたのが、彼のプロポ(語録)形式の初めである。アランの人と著書については、アンドレ・モーロワの『アラン』(佐貫健訳、みすず書房、1964)に詳しい。邦訳されたものとして、『定義集』(森有正訳、1988)、『デカルト』(桑原武夫・野田又夫訳、1971)『プロポ』1・2(山崎庸一郎訳、2000、2003)『アラン 芸術について』(山崎庸一郎編訳、2004)『小さな哲学史』(橋本由美子訳、2008、いずれもみすず書房)などがある。

「2019年 『定義集 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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