- Amazon.co.jp ・本 (465ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334751739
感想・レビュー・書評
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みんみん激推しの『罪と罰を読まない』を読むにあたり、『罪と罰』を知らなくてもめっちゃ面白いとのことでしたが、みんみんと同じじゃつまらないじゃないかねワトソン君
というわけで読まない言うてるのにあえて読むという天のジャッキーなスタンスで読み始めた『罪と罰』ですが思いのほか面白くてなんか得した気分
たまたま寄ったスーパーが特売日だった気分(違う)
久しぶりに着たコートのポケットに百円入ってた気分(違う)
さて罪も罰も続くといった感の第二巻ですが、なんといっても罪を犯したラスコーリニコフと対決する予審判事ポルフィーリーに惹かれましたよ
どこまで確信をもってラスコーリニコフと対峙しているかは伏せられたままですが、彼の方がすこい上手なような気がしますし、この二人の心理戦がすごい面白かったよね
また、この二巻ではラスコーリニコフが罪を犯すに至った潜在的な動機が明かされるんですが、選民思想的な感じがもうどんどんラスコーリニコフから心離れさせられます
同時にラスコーリニコフの善なる部分もこれでもかってほど押し付けてくるので、どう思ったらええねん!という迷路
そしてさらに重要度を増してきそうな登場人物たちがガンガン深掘りされていくことで物語は混迷の一途
どうなるの?! -
相変わらず好き。
何が好きなのかわからないけど好きなんだ。
ドストエフスキーは、このラスコリーニコフの犯した罪に罰を与えるのか、それとも救いを与えるのか。結末をどう描いているのか、それだけがとても気になる。 -
前半は個人的に心理描写系の場面が多くてちょっとつまらなかったけど、後半からはストーリーが大きく動いて面白かった。特に最後の方のポルフィーリによるラスコリーニコフの尋問はハラハラして面白かった。
ルージンさん、確かに嫌な奴だしウザい場面もあるけど、そこまで結婚反対するもんなのかな?一応は金持ちだし仕事出来るし。ラスコリーニコフが突っかからなければ形式上はそこそこ良い関係は続けられそうだけど、、、
それだけラスコリーニコフの妹に対する愛情が強かったの?それなら母は自分の娘をそこまで大切に思ってなかったって事にならない?それとも母は人の本性が分からないお人好しかバカって事?
罪と罰というタイトルは何を表しているのだろうか。ラスコリーニコフの犯した罪と、それに対しての罰のあり方を考えるという事?それならラスコリーニコフは最終的に捕まらず、罰として自殺するとか?
とりあえず続きが気になる。早く3巻を読みたい。 -
盛り上がってきた
ラスコーリニコフの苦悩は続く -
ますます面白くなってきた
ますます趣深くなってきた
ここに描かれていることは
人間の暮らしがある限り
時代を超えて
国境を越えて
時を超えて
ありうる感情なのだ
と 改めて思ってしまう
そして いよいよ
第三巻へ -
「罪と罰」の3部と4部を収録。いやはや細に入った人物とと場面の描写は病的なほど。他言語かつ新訳ではあるが、流刑のどん底期にあったドストエフスキーの鬼気迫る魂が宿る。(実生活では関わり合いになりたくないが)ラスコーリニコフ以外の人間味あふれる魅力的な人々で構成される本作品だが、特にソーニャが聖書「ラザロの復活」を朗読する箇所は必読。
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最後の方のラスコーリニコフと予審判事との腹の探り合いがなんとも面白かった。おかした罪から仮に事実上逃れられたとしても、心理的にはどこにも逃げ場がないというポルフィーリの一言に戦々恐々とするラスコーリニコフの青ざめた感じが目に浮かぶ。一旦は罪から逃れられたように見えても、さらに嘘に嘘を重ねることで、この後どんどん追い詰められる様が想像される。
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再読
ラスコーリニコフの辛そうな描写のなかで、ソーニャの聖書朗読場面が静謐で印象に残ります -
時間がかかったけど読了。登場人物の呼び方がコロコロ変わるのが大変だけど、翻訳の精度が高く現代の感覚でも着いていける。
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推理ものを見ているようかの気分だ。ラスコーリニコフは冷静ではなく、聞いてもいないのに自分に不利になるような挙動を取り続ける。罪の意識は人間をこんなにも非合理に走らせるのだろうか。
すぐ気絶する俺は特別なヤツ笑
すぐ気絶する俺は特別なヤツ笑