- Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334751821
感想・レビュー・書評
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ただただ面白い。
80日っていうのは「日の沈まぬ帝国」だからこそ出来たんだろうな。 -
面白い。
世界一周したい。 -
冷静沈着ながらも優しい紳士、すぐ表情にでる召使い、職務に忠実だけどちょっとコミカルな警官…。登場人物が皆魅力にあふれてて読んでるうちにどんどん引き込まれていきます。
19世紀の世界情勢や風俗描写も見事で、ジャーナリズム的側面も持っているところも見逃せません。
本当に80日で世界を周れるのか、仲間と大金を賭けているのも読者を夢中にさせる大きなポイント。章が細かく分かれているので、作品全体がスピード感に溢れ、それでいて気持よく読める魅力ある作品だと思います。 -
昔の旅行記みたい(?)
ガリバーとか膝栗毛とか。
フォッグ氏とパスパルトゥーがいいコンビ。
機械扱いされても犯罪者扱いされても無表情に旅を続ける謎の男と、主人の分まで楽しもうと剽軽で好奇心の強い召使い。
「俺は機械に仕えるのが望みだったんだ!」 -
ヴェルヌの本は読んでいる最中のわくわく感が好きだ。
先月読んだ『カルパチアの城』が執筆当時の事情が事情なだけに重苦しかったので楽しいヴェルヌが読みたくなり再読。
80日で世界を一周してロンドンへ帰ると言う賭けをしたイギリス紳士のご主人とちょっとおっちょこちょいだけれど頼もしい召使のフランス人、ご主人を銀行強盗と信じ逮捕の機会を伺って召使に近づく刑事と言う二組の旅。
以前別の出版社から刊行されていたこの本を読んだので内容は分かっているけれど、それでも面白い。 -
興味深い本である。
いつかこの本ド通りに世界一周をしたいものである。
ちなみにこの本を読んでいた頃は食事もとらずに先へ、先へと
読み続けていたので、母に怒られたということがあった。
今は時間が無くて読んでいない。
なぜなら熱中し過ぎて勉強どころじゃなくなるからだ。
読んだあとも好きなシーンが頭の中で幾度も再現されるので、
長期休暇の時にまた読もうと思う。 -
この作品の作者ヴェルヌはフランス人であるが、彼がイギリス人を主人公にし、フランスではなく、ロンドンをスタート地点にしたのかということを疑問に思わないだろうか?
ロンドンには有名なグリニッジ天文台があり、『八十日間世界一周』が出版された1873年にはロンドンに本初子午線を設定しようという案が既に出されていた(実際に採用されるのは1884年)。
イギリスが当時世界にたくさんの植民地を抱え、確かに世界の中心と言われても違和感はないかもしれないが、子午線という概念も関係していることに注意してみると面白いかもしれない。パスパルトゥーがロンドン出発後、国によって時差があるにもかかわらず一度も自分の時計の時差をなおさず、ロンドン時間を維持し続けたという要素もそれと関係している。
もちろんロンドン時間を維持することが物語のサプライズエンディングに影響するということも関係しているのだが。
また、なぜ単なる世界一周旅行記ではなく、80日のタイムアタック形式が魅力的なのかという話だが、無制限の旅行にすると、主人公たちは長い期間いろんな国に滞在することになり、展開がマンネリ化してしまう。80日という期間がそのマンネリ化を避け、目まぐるしい展開を提供している。