マルテの手記 (光文社古典新訳文庫 Aリ 1-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334752620

感想・レビュー・書評

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  • イメージ的に兼好法師の徒然草って感じの作品。
    随所に「お、いいな」と思う文章があったりするんだけど、とりとめなさすぎなので私の記憶には残りずらい作品だった。

  • 死から生。視ることと書くこと。愛することと愛されること。愛されたくないこと。

    いろいろ言葉は知ってるけど、今回は何も言いたくないです。多分言葉にしちゃったら、言葉の外にある思いまで閉じ込めちゃうからかな(某ゲーム四天王風に笑)。
    でもこれだけは言わせてください。マルテ、マジグレートです!

  • 実は、リルケの「二つのプラハ物語」が復刊されないかなぁ~と希っているのです。。。

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    「故郷を去り、パリで孤独と焦燥に満ちた生活を送る青年詩人マルテが、幼少の頃の記憶、生と死をめぐる考察、日々の感懐などの断片を書き連ねていく……。リルケ自身のパリでの体験をもとにした、沈思と退廃の美しさに満ちた長編小説。」

  • 学生(らいすた)ミニコメント
    ドイツ文学に挑戦してみたい人へ


    桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/1323262

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/742698

  • リルケって女性かと思ってた!マリア、って男性の名前にも使うのか?(ミドルネームだから?)
    ジョジョラビットでめっちゃ引用されてて気になった

  • ↓皆さんの感想がざわついているのでちょっと気になり調べてみる。

    いわゆる詩人の書いたまとまりない文章。物語を繋げるのではなく、その時に感じたことを写真のように描写している。

    これだけならよくある古典の1つだが、傑作とか書かれてるのがね、どうなのよ?ってことなんだと思う。

    でもやっぱり描写は素晴らしい。病気なのかと案ずるほどに、繊細神経質。

    あとがきにデヴィッド・リンチのインタビューで表現してたものが、この作品の世界で表現された物と一致するとか書いてあって、そっち系なんだよ。読む価値はあるはず。

  • ドイツ文学の傑作?だそう。手記と訳されているように短い断片を積み重ねて描き出される詩人の苦悩と再生の物語。読後になぜか、感想が思ひ浮かばない。パラパラめくってその日の気分で流し読みくらいがちょうどいいかと。マルテはパリで物を見る訓練を自分に課している。路地の匂い、区別できるかぎりでは、ヨードホルム、フライドポテト、不安の匂い。感覚が鋭いんだろうと思う。なかなかまた1から読む気になれない。けど嫌いではない。

  • 「ぼくは見ることを学んでいる」。こうやって見たものを手記にするというのは面白いことだと思う。
    現代日本の都会に暮らしていると、街を歩いても情報過多で、どこに目を留めたらいいかわからなくなる。たくさんのビルや建物、看板、車、人…、視覚情報だけではない、音も氾濫している。こうして外界から入ってくる全部の情報を頭の中で処理する事は到底不可能だから、イヤホンで耳を塞ぎ、スマホの画面を見ながら歩く人が多いのだと思う。「見ること」には練習と学習が必要なのだ。
    そうやって見たものを、言葉に変換して書くというのがこれまた難しいことで。しかし自己表現のよい訓練になると思う。本を読んで感想を書くのも似たような訓練だと、私は思っている。形のない印象を言葉にしていく作業は自分を知ることにもつながるし、人がそうして書いたものを読めばその人を知る手がかりになる。
    詩はほとんど読まないが、この詩人の手記は読みやすかった。一通り読み終えたら、今度は気まぐれに開いたページを再読するのもいいと思う。

  • ぷつぷつと思いつくままに話しがかわっていき、目の前にあることと子どもの頃の記憶の境目が曖昧になっていく…
    とっつきにくいイメージの本だったけど、断片的な記憶をたどるのは存外に楽しいことでした。

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