オリエント急行殺人事件 (古典新訳文庫)

  • 光文社
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  • / ISBN・EAN: 9784334753528

感想・レビュー・書評

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  • いや、ほんと、本当にすいませんでした(土下座)

    実は、僕は、いっぱしの読書人を気取ってましたが、

    アガサ・クリスティー様は初読みなのです!!!!!!(…血反吐)

    という訳で、恥を忍んで告白させていただきました。
    いや、ポワロもマープルも知ってますよ。そりゃね。こんだけ、ドラマ化も映画化もされてるんですから。
    だけど……活字媒体は初めてなのです……。

    ……読みましたよ、ええ、読みました。

    ありとあらゆるミステリ小説家たちのその心のふるさとであるクリスティー様をね(もうやけくそ)

    で、読んでみてどうだったって?

    そりゃ~。

      ……結構、普通だった……(…超小声)

    って、ああ、すいません。ちょっと、そこ!石を投げないで!

    でも、いまはさあ、『カササギ殺人事件』のアンソニーホロヴィッツとかさ~、クリスティー礼賛小説書いてるけどさ~、逆にホロヴィッツの方が凝っててすごいじゃん?
    ホロヴィッツとかさ~トリックとかすごいじゃん?

    という訳で、クリスティー様、今後も読ませていただきますよ。ちゃんとね。みんな読んでるからね。


    でも、ポワロって結構頭いいよね ←お前が言うな。

    • アールグレイさん
      こんばんは!
      kazzu008さん!
      ・・・・私、海外ものは抵抗してしまうんです。なので「オリエント急行・・・」も読んでいません。とにかく日...
      こんばんは!
      kazzu008さん!
      ・・・・私、海外ものは抵抗してしまうんです。なので「オリエント急行・・・」も読んでいません。とにかく日本の作家さんしか読めないんです。英語を訳した時に、表現に違いがでるのでは、なんて思ってしまいます。
      私はこれでいい。日本の作家さんだけでも、本は沢山ありますよね。
      でも、kazzuさんのレビュー良かったです。個性的だし、話口調で素敵な文章です。
      今「・・・チョコレートグラミー」を読んでいます。まだ1/4 なのですが、切ない感じを受けます。読んだことがありますか?では、お皿洗いが待っているようです。
      ☆good luck (^_^)/
      2021/06/08
    • アールグレイさん
      ああ!思い出しました。
      ハリーポッターなら全巻読みました。図書館で借りて、息子と競争のように。懐かしい。
      ・・・・今度は「そして誰もいなくな...
      ああ!思い出しました。
      ハリーポッターなら全巻読みました。図書館で借りて、息子と競争のように。懐かしい。
      ・・・・今度は「そして誰もいなくなった」でしょうか?
      m(__)m
      2021/06/08
    • kazzu008さん
      ゆうママさん。こんにちは。
      コメントありがとうございます。

      こんなレビューで喜んでいただいて幸いです。

      あ、翻訳本が読めないっ...
      ゆうママさん。こんにちは。
      コメントありがとうございます。

      こんなレビューで喜んでいただいて幸いです。

      あ、翻訳本が読めないっていうのは僕も理解できます。文体がちょっとあれなんですよね~。翻訳家にケチをつけるわけではないですが、すごく力量が分かってしまうというか(笑)。
      それに日本人の作家の書く文章の方が、あたりまえですが日本人にあってるんですよね。

      ですから、僕は、翻訳物は翻訳物のよさがあると割り切って読んでます。

      でも、村上春樹翻訳のフィリップ・マーロン私立探偵シリーズとかいいですよ。もう村上春樹がそのまま書いてるみたいですからねww。
      2021/06/17
  • 2020年7月18日、読み始め。
    2020年7月22日、読了。


    著者、アガサ・クリスティー(1890年9月15日 ~1976年1月12日)は、イギリス生まれの推理作家。

    この作品は、1934年に書かれたので、古典と言えば古典。
    今なお、読み継がれているようだ。
    犯人は、---。で、最後まで、分からなかった。

    この作品のみならず、著者の多くの作品に登場する名探偵は、エルキュール・ポワロ。
    ベルギー人である。

    なぜ、イギリスの小説家が、ベルギー人の探偵を登場させているのかというと、ウィキペディアに、次のような説明があった。

    ---引用開始---

    ベルギーで警察官として活躍し、署長にまで出世した後、退職していた。第一次世界大戦中、ドイツ軍の侵攻によりイギリスに亡命することを余儀なくされる。

    ---引用終了---

  • 名作として名高いのは知っていたけど、読んだことがなかったので。
    とても分かりやすい訳ですんなり世界観に没頭することができた。
    イギリス人やアメリカ人に対する執筆当時の認識だとか、ヨーロッパ人(中でもイギリスやフランス)至上主義とまではいかないまでも、結構上から目線な感じが、出版された1934年の時代を表しているなと思った。後ろに、著者や世界的ニュースをまとめた年表がついているのもそういった点で分かりやすかった。

    最後に二つの仮説のうち一つ目の説を支持して終わるのも粋だなと思った。

  • 初めて読んだアガサ・クリスティ作品。
    登場人物が多くて、なかなか筋を追うのが大変だったけど、ストーリー自体は読みやすかった。
    結末が優しくていい。

  • こちらの訳で読んでみた。こうしてみると、結構アラ(つっこみどころ?)もあるのね。でもアラすらどうでもよくなる。
    やー、面白いなあ。

  • アガサ・クリスティーを読むのは、「アクロイド殺し」「ナイルに死す」に続いて3作品目。有名どころから少しずつ楽しませてもらっている。「アクロイド殺し」「ナイルに死す」を読んで、ミスリード描写が上手い作家と思っていたけれど、今回も上手くミスリードにのせられた。そして犯人も予想も難しかった。

  • 犯人は一人という固定観念を覆す、全員が共犯というオチに驚く。それも、推理小説の古典ともいうべきアガサ・クリスティーが、という点にその革新性を感じる。さすがは泣く子も黙るアガサ・クリスティー、といったところでしょうか。

  • 他の板でも「冬に読むなら」「クローズドサークルもの」「列車内の駆け引き」みたいな話題で絶対上がってきますし、数年前にも再映画化されましたしね(この映画化があったから、光文社版を入れといたのですよ……学生は借りてくれませんでしたが)
    私の中でオリエント読む気が熟しました。

    今のに慣れてると冗長かも、って言われてましたが大丈夫でした。
    時代が時代だし、雪溜まりに突っ込んで列車止まってる訳だし。
    (それを知ってたので読むなら冬と決めてた)
    事件の全体像事態は半分くらい読んだところででそうじゃないかなと思ってましたけど(どっかでネタバレ無意識に覚えてたのかもしれませんけど)、たくさん登場人物がいる割に、書き分けが自然でわかりやすいし、やっぱり設定が上手い。

    どうでもいいことですが会話に出てくるフランス語「エ・ビヤン」「ビヤン」の意味(訳語)がいっぱいありすぎでびっくりしました。
    「トレビヤン=素晴らしい」って思ってたのに「かしこまりました」ですと?
    鼻濁音が難しいらしいし、女性名詞男性名詞とかあるらしいし、フランス語は私には無理だなー

    解説 / 斎藤兆史(英文学者・東京大学教授)
    装画 / 望月 通陽
    装幀 / 木佐 塔一郎
    原題 / "MURDER ON THE ORIENT EXPRESS"(1934)

  •  名前は知っていながら、ミステリを敬遠する身としてなかなか触れていなかった作者だけど、新訳が出ているのを機に買ってみることにした。

     発表は1934年。20世紀、大衆文学が栄え始めた中でも中心となったのが、この探偵小説群だという。クリスティーの登場した1920年頃移行のいくらかの器官を、探偵小説の黄金時代と呼んだりもするらしい。

     様々な探偵小説がある中で私は殆ど手を付けていないからわからないが、キャラクタの強さはやはり探偵小説においても人気を得るために重要な要素なのだと思う。それとも、トリックにあんまり興味がないからそう思ってしまうのかもしれないけど。
     『ビブリア古書堂』シリーズが出たころから本屋にはミドルノベルと呼ばれるような、ラノベと一般向けの中間的な小説が増えていった(書店でバイトしていたころの体感)。当然ミステリは多かったが、女性キャラが表紙を飾るミステリ小説は、ミステリを読まない私でもたくさん浮かぶ。水鏡云々、掟上云々。
     こうして思いつくものを挙げると女性キャラばかりだけど、「心に残る名探偵」のアンケート(2012年、朝日新聞。Wikipedia「名探偵」より)では1~10位まで男性キャラが独占してる。単に女性が労働することの少ない時代だったからなのか、それとも読者が小説に求めるのものの変化なのか。大衆文学の一大ジャンルである以上、探偵小説ないし推理小説の歴史というのも、掘り下げたらきっと面白いだろう。

     もちろん、キャラクタは一側面でしかないし、解説で書かれているとおり、複雑で感情豊かな人間ドラマがこの小説のミソなのだと思う。推理の中で個々の登場人物の性格や人間性を考慮する点が結構多くて、その辺りは昔読んだ「シャーロックホームズ」シリーズと大きく異なる点なのかな、と感じた。

     11月に劇場版が公開されるそうなので、そちらも楽しみに。

  • 2024年2月11日 読売新聞 書評
    摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50048509

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