オリエント急行殺人事件 (古典新訳文庫)

  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (436ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334753528

感想・レビュー・書評

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  • ★★★2017年5月レビュー★★★

    アガサ・クリスティーの大作。
    アジアからヨーロッパへ横断するオリエント急行。
    ちょび髭のベルギー人名探偵ポワロ。
    <オリエント急行>は走り出した。ヨーロッパを横断する3日の旅の始まりだ・・・・という文を目にすると。まるで自分が乗客の一人になったかのよう。
    このオリエント急行でラチェットという謎の金持ち老人が殺される、という事件が発生する。閑散期なのに満員という稀有な状況で、乗り合わせた乗客たちの一人ひとりを、ポワロが調べてゆく事になる。
    解説に書かれているように、突っ込みどころは多い。(読んでいる最中は気にならないのが不思議なのだが・・・)
    それでもこの作品は魅力的。
    事件の終わらせ方が素晴らしい。
    ↓↓↓
    ブーク(鉄道会社の重役)は咳ばらいをした。
    「ムッシュ・ポワロ、わたしの考えでは、あなたが最初に提示なさった説明の方が正しいと思う____いや、間違いなく正しい。ユーゴスラヴィアの警察が来たら、そのように説明するのがいいと思いますね」

    そう、ホームズも犯人を逃がした事がある。「もうあいつは悪いことはするまい」と。法律にあてはめて厳格に裁くだけではない、「大岡裁き」は案外、海外の探偵小説に見られるものだと思った。

  • 新訳が最近出版されたので折角だから、ハヤカワ版ではなくこちらを(ハヤカワ版との違いは分かりませんが、列車内の見取り図と登場人物紹介がしおりになってるのは大変ありがたく画期的)。皆が皆、ウソをつきまくる、敢えて言わない中で、ほぼ証言だけで食い違いを見抜き真実にたどり着くポアロ凄し!確かに名作と言われるだけの事はあると思います。犯人?に対する最終的な判断は感情的には大々的に支持ですが、法的なことを考えるとムムムww。こういう決着の付け方、クリスティの作品で良く見かけます。時代を感じさせますな。

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