グランドマンション (光文社文庫 お 19-10)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 573
感想 : 61
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  • Amazon.co.jp ・本 (445ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334769949

感想・レビュー・書評

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  • グランドマンションに住む人々を書いた短編(だが、連作)
    登場人物に老人が多いため、高齢化の社会問題が多く、その他、子供の虐待、ストーカー…とにかくいろいろあり、飽きさせない。欲張りな内容となっているため、分かり辛い(連作な為)所もあったが、概ね面白く読めた。初読の作家さんだが、他のものも読みたくなった。

  • マンションを舞台にした短編連作。前の短編に出てた人がその後も登場したり、群像劇的な作り。
    マンションを舞台にしつつ、登場人物の大半は高齢者という設定は現代社会っぽい。高齢者だからこそのトリックもあって、それなりのミステリーだと言える。ただ、出てくるトリックが個人的にあまり好きにはなれなかった。

  • ここまで訳ありな人達がひとつのマンションに集まるとは思えないけど、近所付き合いも程々がいいかもしれないし、ちゃんとしていないといけないのかもしれないし、他人を信用してもいけないし、信用してもいいのかもしれない。難しい。

  • あるマンションの複数の住人がそれぞれの立場で起こすハプニング短編物語。ストーリーは、関連性がないように思えるが、場面場面では相互に繋がってる。まるで幕の内弁当のような味わいのあるまとまった作品。叙述トリックでそれぞれアッと驚くエンディング。登場人物の関係性が脳裏にある間に時間をかけずにいっきに読む事をおすすめ。

  • 2016/05/13

  • マンションの部屋で起きる出来事が、それぞれミステリ小編になりつつ、全体で一つのストーリーにもなっているスタイル。叙述トリックっぽい内容が続いて、面白いのだけで頭の中がちょっとごちゃごちゃになってしまいました。

  • 短編のお話がいくつかあり
    個人的にはどれも楽しめました。
    話の最後に「そうだったんだ。」と思わず
    つぶやいてしまうくらいには騙されました(笑)

  • 初めての折原作品。古いマンションに住む住人の起こす事件がテーマの連作短編集。独特な世界観と意外性に富んでいます。折原さんの作風でしょうか。ミステリー作品やホラー??と思える作品、認知症の老人の視点から描かれた作品もあり。。この一冊で色んなジャンルの短編を読んだ気分になれます。私は複雑かつ、ちょっと強引な展開な部分もあり好みじゃなかった。たぶん好みが分かれる本だと思います。マンションの住民の情報を本人から聞き出しオレオレ詐欺をする老女の話の「懐かしい声」が印象に残りました。

  • 厚さのわりには読みやすく、内容もわかりやすかったですが、どれも風が通りすぎるような結末で後に残る驚きや面白さには欠ける印象です。
    『手紙』の方が面白かったなぁ。
    堅苦しい長編小説の合間に読むには良いのかも。

  • 2016年1月6日読了。
    2016年11冊目。

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著者プロフィール

埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。編集者を経て1988年に『五つの棺』でデビュー。1995年『沈黙の教室』で日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞。叙述トリックを駆使した本格ミステリーには定評がある。『倒錯のロンド』『倒錯の死角』『倒錯の帰結』など「倒錯」シリーズのほか『叔母殺人事件』『叔父殺人事件』『模倣密室』『被告A』『黙の部屋』『冤罪者』『侵入者 自称小説家』『赤い森』『タイムカプセル』『クラスルーム』『グランドマンション』など著書多数。

「2021年 『倒錯のロンド 完成版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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