いつかの花: 日本橋牡丹堂 菓子ばなし (光文社文庫 な 43-2 光文社時代小説文庫 日本橋牡丹堂菓子ばなし)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334774646

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  • 2017年5月光文社時代小説文庫刊。書き下ろし。シリーズ1作目。春桜餅は芝居小屋で、夏江戸の花火と水羊羹、秋おはぎ,甘いか,しょっぱいか、冬京と江戸菓子対決、の4つの連作短編。後20年くらいで、明治になろうとする1849年の江戸で菓子屋奉公をする16歳の小萩の成長ストーリー。登場人物や、出来事が面白く、楽しいです。1年間の約束が来て、小萩が鎌倉の実家に帰る4話目は、どうなるのかやきもきしましたが、お話は、続くようで安心しました。次作が楽しみです。

  • 江戸土産の上生菓子の美しさと美味しさに夢中になり、一年だけの約束で鎌倉から日本橋の菓子屋「牡丹堂」で働くことになった小萩。
    不器用でも一生懸命な小萩が、牡丹堂の面々にさまざまな事を教わりながら、やがて菓子職人を目指す決心をするまでの四季の物語。


    「和菓子が好き!」などというブックリストを作っておいて、和菓子がテーマの本を未読ではイカンと、タイトルに目につけたら、表紙は『とびきり屋見立て帖』シリーズのイラストの方。
    これは…美味しそうかも!

    などと期待が大きすぎたのか、お菓子の描写も、味よりも美しさの描写が多く、もうひとつだった。
    「おはぎ」とあだ名される主人公の小萩も、菓子職人になりたいと心を固めるのが最終章の終わりとあって、どこかふわふわと頼りないままで終わってしまった。


    と、ブクログに書き込んでからふりかえってみれば、中島久枝さん、しかも和菓子の物語で、他の作品も読んでいた。
    うーん、相性が悪いのかも…


    読み終わると和菓子屋に走りたくなる、美味しそうな和菓子の物語に、またいつか出会えることを期待。

  • 主人公の小萩に芯が無く、ふらふらしていてなにがしたいのか分からない。
    お菓子作りを頑張る描写がほぼ無いので、本当にただのお客さん状態に見えてしまう。周りのキャラ達は良いだけに残念。
    小萩の一生懸命さが伝わってこないので、もうちょっと目標を持って頑張れる子だったら良かったのになと思います。

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