ポイズンドーター・ホーリーマザー (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 6984
感想 : 444
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  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334776961

感想・レビュー・書評

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  • 世の中は、全体の一パーセントにも満たない優しい人の我慢と犠牲の上において、かろうじて成り立っているのだと思います。“優しい人”

    6つの短編のうち、5つが母と娘。
    娘側の視点で進んでしまうけど、(男性でも)子供をもつようになったら親側の視点も見えてくるのかな?

  • まぁ、いろんな見方があるけど。

  • なんじゃこの話は

  • 人づてに聞く話って信用できね〜な

  • 主観てやっぱり信用できないな(いい意味)
    全員が嘘をついていないのが怖いよね

  • 湊かなえさんが書く女性たちの物語。娘と母の関係を書く話は「母性」を思わせる要素もあり。ベストフレンドが1番面白かった。しかし、湊かなえさんは長編の方が好きかもしれない。

  • 湊かなえらしさというか…
    人間同士のどろどろな関係とか
    家族関係とか
    実際にありうるような人間関係の問題を
    書いているから面白い

  • 読んでいて、心にグッとくるものがあったのはベストフレンドと言う短編だったが、最後の2つポイズンドーター、ホーリーマザーは考えさせられるものがあり、その後全く眠れなくなったほどである。

    娘の気持ちも読んでいると理解できるが、母親の気持ちも理解できる。
    子育ては本当に難しい。

    我が家のの5歳の息子の様子を見ていると、思うようにいかない事は全て母親のせいにして駄々をこねているが、毒娘もそれが大人になったバージョンなのかもしれない。

    親と子のすれ違いの物語を読むと、じゃぁ親はどうすればよかったの?どうすればあなた、子供は満足できたの?と思ってしまう。
    答えはあるのかな。



  • 短編ですが、湊かなえワールドが炸裂の一冊。
    最後の2作品以外は独立したストーリーです。視点が変わることによるどんでん返しは後味が悪いながらも、癖になる読了感です。特に母と娘の共依存の描写が秀逸。毒親とは?と考えさせられます。
    さらなる母と娘のストーリーを読みたいなら、『母性』がおすすめ。

  • サスペンス調の怖さが「娘」の中にある歪みを独特な表現にしている。単にドロついたり病んだりしてるだけって感じではない、寒気がする感じがさすがは湊かなえさんだなぁと思う。
    いやぁ、なんか、なんだろ、、わかるわぁってところもあるんですよね。娘側の歪みも親側の歪みも。
    娘は親の所有物じゃないし、でも子供から見た束縛が親の心配ってのも間違いではないし。
    とはいえ親の影響って本当にでかいし。性格形成に間違いなく1番大きな影響及ぼしているし。
    愛情との境目が難しい。世代によって受け取り方が変わる気もする。
    でも、表題になっている最後の作品は、娘側の歪みが大きかった結果かな。
    すごく怖くて悲しいですね。
    母の日に読むのどうなのって思いましたが(笑)あらためて自分の中の母、娘、女、、すべてのイメージ像に対して考えてしまう小説でした。

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著者プロフィール

1973年広島県生まれ。2007年『聖職者』で「小説推理新人賞」を受賞。翌年、同作を収録した『告白』でデビューする。2012年『望郷、海の星』(『望郷』に収録)で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞する。主な著書は、『ユートピア』『贖罪』『Nのために』『母性』『落日』『カケラ』等。23年、デビュー15周年書き下ろし作『人間標本』を発表する。

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