名画読本 日本画編 (知恵の森文庫)

著者 :
  • 光文社
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レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334783938

作品紹介・あらすじ

古臭い、堅苦しい、偉そうだ、とっつきにくいなどの先入観があった日本画に、ユニークな視点で新たな鑑賞術を提案する。北斎の目は高性能カメラだ。「ぼかし」の技術が鑑賞者を快感に導く。日本画は空腹の絵画である…。北斎、広重、歌麿から雪舟、等伯、光琳まで、巨匠11人の名画14点の奥義に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 赤瀬川原平さんが日本絵画を解説した最初の本。日本絵画の美味しい食べ方を解説してくれる。
    日本絵画はぱっと見、良さがよくわからない。なんだか地味だし、写実的でもないからヘンテコに見える。でもスゴイスゴイって言ってる人がいる。正直困ったな、と思っていた。
    この本を手にとってみたら、赤瀬川原平さんが、日本絵画の美味しい食べ方を実演してみせてくれた。無造作に手にとったかと思うと、手際良く捌いて料理し、皿に並べてみせてくれたのだ。
    それ以来、自分でも、日本美術をみる時には赤瀬川原平さんの真似をして、料理してみる。ただし手際は悪いし、包丁(感性)のキレも良くないから、彼のようにはできない。でも自分なりに美味しく頂ける方法を教わったのだ。人生得をしたと思う。

  • 日本画はよくわからない。色彩きらびやかで見るからにドラマチックな西洋絵画のほうが好きだ。…が!赤瀬川さんの手にかかると、こんなにも日本画が身近で味わい深く、面白いものだったのかと目を開かれる思いだった。なんでも「その道の人」の話は面白いものだが、それにしてもすばらしい。

  • こっちもおもしろかったです。
    浮世絵の木目は私も最初見たとき衝撃的だったのですごく共感しながら読んだ。

  • 葛飾北斎、歌川広重、喜多川歌麿、鈴木春信、東洲斎写楽、雪舟、長谷川等伯、尾形光琳、俵屋宗達、与謝蕪村、円山応挙
    描写の喩えがうまい!制作過程の臨場感はまるで作者が描いている所に立ち会ったかのよう、あるいは絵の風景に身を置いているようで面白い。
    解説・山下裕二

  • 前衛芸術家、日本美術に出会う、の巻。

    ネオダダ、ハイレッドセンター、千円札裁判、
    トマソン、路上観察学会と、日本現代美術界に多くの衝撃を与えてきた
    赤瀬川原平が出会ったのは、日本の古典美術。

    雪舟「慧可断臂図」とのファーストコンタクトから
    日本画と向き合い、その視点で日本美術の新たな魅力を発掘していく。
    堅苦しい教養だった日本画が、視点を変えることで刺激的なアートへと再生する。
    その過程があくまで軽妙に、楽しく書かれているのがこの本の魅力。

    後の「日本美術応援団」へと発展していく、赤瀬川の美術再発見の原点の1冊。
    18年前に書かれた本であっても、何度読んでも楽しめるし、
    美術館に行って実物と対面したくなることうけあい。
    休みの日には美術館に行こう。

  • 葛飾北斎の「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」が富士山が見えながら
    誰も富士山を見てなくて、ひたすら海の中を見てる面白さに
    気づいたのはこの本を読んだから。
    じつは北斎って滑稽味とか諧謔味を描いてたのですね。
    漫画のオリジンといった感じでしょうか。

  • 読みやすくてとっつきやすい、日本画を好きになる本。最初から好きな人は、この人の書きかたと気が合えばお気に召すと思う。わたしはだいすき。ああこの人の着眼点が欲しい。

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著者プロフィール

1937年横浜市生まれ。美術家、作家。千円札事件被告。1981年『父が消えた』(筆名・尾辻克彦)で第84回芥川賞を受賞。著書に『櫻画報大全』『東京ミキサー計画』『老人力』『日本美術応援団』など。

「2015年 『赤瀬川原平漫画大全』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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