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- Amazon.co.jp ・本 (444ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334790011
感想・レビュー・書評
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久しぶりの遠田作品だが、良くも悪くも物語のプロットは過去作と大差がない。巧みな人物描写が著者の持ち味だが、本書は物語の構成上登場人物間の行き違いが多く、互いに一方的な言動が甚く目に付いた。過去作の主人公も壮絶な過去を背負っているが、森二の人物造形が彼らに比べ些か表面的なのは、物語を構成する要素が多過ぎて、人物像の掘り下げが不十分な所為だろう。肝心な事の真相も終盤まで引っ張った結果、尻窄みになってしまった印象。色々盛り込み過ぎて奥行きの足りない窮屈な作品だった。私的見所は吉川兄弟の歪な兄弟愛と装丁の美しさ。
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202008/設定や人物、展開など今作も遠田先生ならではの世界観・空気感で、胸が痛くなりつつも堪能。やはり全作追いかけたい作家さんだな。
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30伏線がややこしいけど、上手くまとまって面白く読みました。沙羅の続編も読みたいです。